うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Mendelssohn引退、種牡馬入り

2018-12-03 20:47:34 | 競馬日記
Mendelssohnが引退し、Coolmore Americaで種牡馬入りするそうです(記事1記事2)。アメリカ産アメリカ血統ですがエイダン管理。昨年のBCジュヴェナイルターフを勝ち、今年UAEダービー(GII)を勝ちましたが、以降は重賞勝利を挙げることができませんでした。

今年の3冠馬Justifyと同じくScat Daddy産駒です(Justifyについて語ろうと思っていたものの内容がまとまらないままで年末まで来てしまいました)。
半兄にHarlan's Holiday産駒Into Mischief、半姉にHenny Hughes産駒Beholder。いずれも2歳GIウイナーですが、この3きょうだいで3歳以降GIを勝ったのはBeholderだけです、でも3頭のGI馬というのは十分すぎるほど優秀な母ですね。全部Storm Cat系ではあるのですが、かなり違ったところもあります。

Into MischiefはNorthern Dancer - Nearcticが5代目に並び、これの主導なんですが、Princequilloも同じく5代目で、この辺、もうちょっとスムーズならいいのにと思います。しかし、種牡馬としてなら問題がないのではという感じで、実際、既に複数のGI馬を出して成功しています。
Beholderは同じくNorthern Dancer - Nearcticによる主導ですが、5代目にあるほかのクロスはTom Fool。Into Mischiefよりわかりやすいです。

Mendelssohnは両者とは異なり、Nijinsky 4. 6 X 5が明確な主導を作ります。このきょうだいの中で一番好みの配合です。Scat Daddy産駒だとJustifyみたいにYarnとLove Styleの相似をいじくっていくのが一つの成功例なのですが、Mendelssohnは別の方法ですね。種牡馬としては、Nijinsky - Northern Dancer -Nearctic -…の系列ぐるみもクロスしていますから、「YarnとLove Styleの相似をいじくる」のがもっと強烈に決まったりしないですかね。
父Scat Daddyは既に亡くなっています。Justifyとは違うタイプの後継種牡馬ですから、Scat Daddyの仔の種牡馬を付けたいのだけど、さあどっち?って楽しそうですね。