うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Kukulkan

2018-12-07 20:32:20 | 競馬日記
最近、「Kukulkan」、「Clásico Internacional del Caribe」という言葉をよく見るなと思っていたのですが、メキシコにKukulkanという13戦無敗の3冠馬がいて、それがガルフストリームパークで行われるClásico Internacional del Caribe(カリビアンダービーとも呼ぶらしい)に出るということなんですね(記事)。普段、記事タイトル斜め読みで、気になったやつだけ中身まで読んでいるので、この話題は理解していませんでした。

Kukulkanはメキシコ産ですが、父も母もアメリカ産のアメリカ血統。母はBernardini×フレンチデピュティ×Slew o'Goldと格の高い種牡馬の累代交配。それに対して父Point DeterminedはGIIIアファームドS勝ちとGIサンタアニタダービー2着がある程度で、ケンタッキーで種牡馬入りの後、メキシコに輸出された馬のようです。当地では昨年のClásico Internacional del Caribeの勝ち馬Jala Jalaらを出して成功しているようです。
Mr. Prospector 5 X 6系列ぐるみを主導と見てよいでしょう。Mr. Prospector - Raise a Nativeは少数派なのですが、Seattle Slew 5 X 4. 5単一とはNasrullah、Polynesianで強固に結合します。で、そのSeattle SlewがRound Table - Princequilloという欧州血統の血も内包しているところが良く、更にこれは父方Table PlayのRound Table×Nasrullah、Princely PleasureのBold Ruler×Prince John、母方SecretariatのBold Ruler×Princequillo、Fairway FableのNasrullah×Prince John、MitterandのPrince John×Bold Rulerと相似性のある部分を完全に巻き込んでいて、かなり威力がありそうです。他の6代内クロス馬では、Turn-toはNearcoで、Northern DancerはNearcoとNative Dancerで、Never BendはNasrullahで結合していて、前面に並ぶ血の結合状態は良いと思います。更にDjebel - Tourbillonとか欧州系スタミナを押さえているところも良いんじゃないでしょうか(Never Bendに内包)。他方、Jameela、Davids Tobin、Isabelitaと弱いところが複数あるのは難点でしょうね。しかし、もっとも弱いIsabelita(牝系祖先で、シュレンダーハン牧場出身)はその中で近親クロスががっちりとあって、あまり気にしなくてよいのではと思います。全体的に見れば十分にできた配合だと思います。

もしこのレースなどを勝って、カリブに敵なし、となった場合、どうするんでしょうかね。アメリカ移籍とかあるんでしょうか。