うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

カルティエ賞2018

2018-11-14 23:49:46 | 競馬日記
今年もこの時期にカルティエ賞が発表されました(記事)。なぜ年明けまで待とうとしないのかと毎年思うわけですが。

年度代表馬と3歳牡馬チャンピオンはRoaring Lion。ダービー3着のあと、GI4連勝は見事でした。Sadler's Wells系は欧州での活躍馬が目立つのですが、El Pradoの系統は北米で活躍しています。その血統が欧州に戻ってきての活躍であり、すでに血が広まっているSadler's Wells系の割に種牡馬としても期待されるのではないでしょうか。来年も現役なのか、情報が出てましたっけ。
Tweenhills Studで種牡馬入りするんですね(記事)。本馬のオーナーであるQatar Racingの種牡馬繋養地なんですね。 2018/11/16 0:06

2歳牡馬チャンピオンはToo Darn Hot。Dubawi×Dar Re Miの鉄板配合です。全姉はムシドラS(GIII)の勝ち馬So Mi Dar、セントレジャー2着のLah Ti Dar。全姉2頭は3歳になってから活躍しだしたのですが、本馬はデューハーストSを含む重賞3勝、4戦無敗。このまま行けばクラシックを取れそうですね。

2歳牝馬チャンピオンはSkitter Scatter。米3冠馬Justifyを出したScat Daddy産駒。Mr. ProspectorとNijinskyクロスがあり、Justifyとも共通性のある部分があります。モイグレアスタッドSを含む重賞3勝で受賞です。

3歳牝馬チャンピオンはAlpha Centauri。牡馬との闘いとなったジャックルマロワ賞を含むGI4連勝があり、故障なく走り続けていたら年度代表馬に選ばれていたのではと思います。

チャンピオンスプリンターはMabs Cross。アベイドロンシャン賞の勝ち馬であり、ナンソープSで2着、キングズスタンドSで3着がある牝馬です。Machiavellian→Medicean→Dutch Artという父系に魅力を感じますし、配合もなかなか味がありそうです。

チャンピオンステイヤーはStradivarius。超長距離路線活性化のためにWeatherbys Hamilton Stayers’ Millionという100万ポンドのボーナスが出るシリーズが今年から始まったのですが、StradivariusはヨークシャーC(GII)、アスコットGC、グッドウッドC、ロンズデイルC(GII)を勝ち、初年度にそれを制しました。さらにロングディスタンスC(GII)も追加し、超長距離だけを走って5戦無敗でシーズンを終え、文句なしの受賞となりました。配合が良いです。

古馬チャンピオンはEnable。前半を棒に振りましたが、凱旋門賞、BCターフ連勝という偉業を成し遂げました。

ジョン・ゴスデン師はRoaring Lion、Too Darn Hot、Stradivarius、Enableの4頭で5部門制覇。4頭とも種牡馬、馬主が異なるという。今年、Galileoもエイダンもいつもより振るわなかったのは(ブログ)ゴスデンにやられた面も大きかったのでしょう。Galileoが衰えたからエイダンが大きいところをあまり勝てなかったのか、エイダンが大きいところをあまり勝てなかったからGalileoが振るわなかったのか、どっちなのでしょうかね。