うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Sinndar死亡

2018-11-29 00:13:49 | 競馬日記
Sinndarが亡くなりましたねえ(記事1記事2)。もう21歳だったんですね。ついこないだ走ってたんじゃないのと思うような馬がすでに結構な歳でびっくりします(1歳下のGalileoも急に何かあってもおかしくない歳だということです)。

英愛ダービーと凱旋門賞を同一年に制した馬はSinndarだけという話です。強い馬でした。強さもさることながら、やっぱり配合ですよ。Danzig系にNever Bend系を持ってくるアガカーンスタッドの当時の鉄板配合で、額縁に入れて飾りたいくらいの美しい配合でした。
代表産駒といえばやっぱり配合的にはShawandaでしょう。4代目にMill Reef、Northern Dancer、Abdosと3種類のクロス馬が並びますが、いずれも中間断絶であるとともに結合状態が非常によく、これでいいんだというのを教えてくれる配合です。3/4同血のSharetaの場合はHabitatクロスが加わっていますが、基本的にはShawandaと変わりません。Shawandaの配合を良いと評価できていれば、問題なくSharetaの配合も良いと評価できたはずです。
この辺、何回も見返すべき配合だと思います。

ShawandaはDarleyに出されたようで、産駒はDarley生産です。その中の代表産駒Enckeはセントレジャーで2冠馬Camelotを破りましたが、のちにGodolphinの大規模ドーピングトラブルに巻き込まれてしまいました(ブログ1ブログ2)。そして調教中の故障で予後不良という。何と言ったらいいのかわからない悲惨な運命をたどりました。

Sharetaはアガカーンスタッドに残っているようです。が、産駒の配合を見ると、うーん…という感じです。Sinndarの配合が完成されており、それを複数の近親交配で折り返したのがShawanda、Sharetaであり、その次はちょっと難しいんだろうなあと思います。