広大なイオンの祇園店に「ざんげの値打もない」と「石狩挽歌」が流れた。不覚にも涙が出そうになった。北原ミレイが目前で歌っている。
「ねえ皆さん、北原ミレイは暗いと思ってるでしょ。でもね、このとおり明るいの。」というや、深い切れ目が入った黄色のパンタロンに黄色のスーツという姿で狭い舞台(といっても一階の広い通路の一角)で舞い、踊り、シャンソンや美空ひばりの曲を力強くも哀愁をこめて歌いきった。話の内容も魅力だった。
凄まじい情感に拍手は鳴りやまなかった。北原ミレイは前から好きな歌手のひとりだった。コンサートが終了するころには熱烈な北原ミレイのファンになっていた。