和服を着て化粧をしてかつらをかぶって・・・、とどのつまりが女装をした。本人は美輪明宏並の艶かしい女装で迫るつもりであった。ところが、ファウンデーションを塗って眉を描きかけたあたりから怪しくなってきた。紅を引いてアイシャドウにいたるや化粧担当のKさんの口元がなぜか緩む。懸命に化粧をしてくれているはずなのに、その眼が笑っている。化粧をしてみて始めて、わたしの顔は意外にも男性的であることを知った。女装は似合わない。鏡の向こうのわたしは素顔よりもやぼったいし暑苦しくむさ苦しいと思う。
この日の舞台の為にスナックで練習を積んだ。元手もかかっている。この一週間で「みだれ髪」を10回は歌った。リハーサルではホテルの従業員が聞き入っていた。「男であそこまでひばりを歌いきるひとはまれだ。」とリハーサルを外で聞いていたひとたちも褒めてくれた。和服の袖に手を通して帯を締めた。いよいよ舞台だ。長靴をはいて外股歩きでステージの中央に進む。「おっす!」と皆様に挨拶。イナバウアーを済ませてから、ひばりの「みだれ髪」を歌う。正直にいうと、わたしはかなり歌が上手いのである。歌い終わると万雷の拍手が鳴り響き、しばし止むことがなかった。と日記には書いておこう・・・。
この日の舞台の為にスナックで練習を積んだ。元手もかかっている。この一週間で「みだれ髪」を10回は歌った。リハーサルではホテルの従業員が聞き入っていた。「男であそこまでひばりを歌いきるひとはまれだ。」とリハーサルを外で聞いていたひとたちも褒めてくれた。和服の袖に手を通して帯を締めた。いよいよ舞台だ。長靴をはいて外股歩きでステージの中央に進む。「おっす!」と皆様に挨拶。イナバウアーを済ませてから、ひばりの「みだれ髪」を歌う。正直にいうと、わたしはかなり歌が上手いのである。歌い終わると万雷の拍手が鳴り響き、しばし止むことがなかった。と日記には書いておこう・・・。
(女泣かせの男性的なマスクであることは十分認めるが)
わが社の新入社員で、添乗の宴会芸で「ミスター・ビンゴマン」をやる男がいた。タキシードを着て、ビンゴの司会をやる。見事に決まったタタキシード。ところが、後ろを向くと、なんと、背中からお尻が丸裸。
そこまでやるか、この世の処世とはいえ、そこまでやらねばならないのか。その後、彼は3年で会社を辞めた。
彼は、会社に過剰に適応しすぎたなあ、と思った。
小生、このところ、セキが出て困っています。