旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

趣味は読書

2007年04月05日 00時43分32秒 | Weblog
市内の古書店で王陽明全集全10巻をみつけた。買うべきかどうか深刻に悩んでいる。ビジネスの方が多忙を極めて王陽明を読むほどの時間的、精神的余裕なんてない。でも欲しい。

この古典への渇望の正体がいったい何なのかについてときおり考える。概説書から推すかぎり王陽明の思想は実践に裏付けられている。一歩間違うと空理空論に陥りがちな頭でっかちの観念論とは一線を画していることは明白だ。

後悔することはないとはゆえ、読む時間にすらこと欠く状態で本を買い進むとやや不安になる。他人事ではない、この本の山を死ぬまでに読みきれるのであろうか。

本をこころの友にするならば、生涯読み続けるであろう本の選別は既に済んでいると思っていた。ところが、鈴木大拙の平明な選集に出会って、こころがぐらついている。

全集を買えば、王陽明のうちの何冊かについても生涯の友となる可能性が高い。王陽明を読むほどにそういう予感が増してくるのだ。そしてまたしても王陽明はKさんから疎まれてしまうのだ。

買うべきか買わざるべきか、おおいに悩んでいる。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろし)
2007-04-05 23:04:51
うらやましい。そんなに本を買う「スペース」があるのか。わが部屋は「これ以上買ったら本棚からあふれる」と分って5,6年買いつづけた。今や床は本やCDの山は10個以上だ。これ以上増やすと床が抜けないかと心配だ。
王陽明の話などまったくうらやましい。
活字中毒症 (はやと)
2007-04-06 10:03:11
鉄筋パネルのパルコンだから床の強度は十分で部屋の床から天井まで本を積み上げても底が抜ける心配はない。
足元から本棚まで富士山の裾野のように本を積み上げているので、底の本はまるで樹海のように長く眠ったままだ。たまに読みたくなると捜索が大変になるというわけだ。

本の整理をする時間的な余裕もないのに本を買い進んでいる。悪性の活字中毒症に罹っているのかも知れない。

コメントを投稿