旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

仁 中庸

2016年02月11日 09時21分32秒 | Weblog

尽心章句 下 三十一
人間には誰しも「他人の不幸を見るに忍びないという心」=惻隠(あわれみ)の心があるものだ。この心を、今までは可哀想とも思わないで見すごしていたことにまで押し広めていけば、仁となる。惻隠(あわれみ)の心を拡大していけば、必ず仁のはたらきは無限で、尽きはてることがない。

尽心章句 下 四十一
道の勉強のレベルを下げて、毎日の張り合いがあるように手加減してもらえないかという弟子、公孫丑の弱音に対して、孟子は「君子が道を教える態度というものは。ちょうど弓の名人が弓を力一杯引きしぼって満を持してまだ矢を放たぬとき、この瞬間には必ず金的に当てようとする気迫が全身に躍動して溢れているように、気合をこめて最高の目標である中庸の道に立って人を導くので、ただよく忍耐して学ぶ者だけがついてくることができるのである。したがって、その努力をしない者のために道をかえるわけにはいかない。」と応えた。

岩波文庫ワイド版「孟子」小林勝人訳注から引用のうえ一部改竄

 


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