昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

鳥インフルエンザ

2011-02-28 16:14:23 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 今年の新型インフルエンザは、昨年の流行期に比べてかなり少ないように思われます。
 事実マスクをしている人は、いつも良く行くスーパーなどでもあまり見かけませんし、また一番心配になる病院でもかなり少ないです。
 しかし今一番心配されているのが、どうやら鳥インフルエンザのようで、初めは韓国当りで見付かり、それは他国でのこととあまり気にしませんでした。
 ところが最初九州方面で発症した白鳥が発見されたのをきっかけに、瞬く間に全国に広がったようです。
 現にすぐ隣町の湖でもやはり罹患した白鳥がされたことから、にわかに警戒が厳しくなり、遂に白鳥たちが良く集まる河畔には餌やり禁止の立札が立てられるようになりました。
 それからと云うものは、餌を与える母子や老人たちの姿は見られなくなり、更にそのコースを利用していたウオーキングの人たちさえもが、少なくなってしまったのです。
この河畔の白鳥たちは何処から来たのかは分かりませんが、見るからに元気そうな白鳥たちでしたから、とんだ災難に遭ってしまったようで、見ていて可哀想で仕方がありません。
 しかし可哀想だからと云って、立札を無視してまで餌を与える勇気は起こらず、ただ遠くから眺めるだけでした。

 そんなある日のこと、やはり病院帰りのことでしたが、少し時間があったので白鳥の様子でも見て行こうと、帰宅コースを替えていつもの河畔に出掛けたのです。
 ところが来る度ごとに必ず居たはずの白鳥たちは、ただの一羽も見当たりませんでした。訪れて餌をくれる人が居なくなったので、場所でも替えたのだろうと、川全体を見渡したのですが、やはり白鳥の姿は見付かりません。
 この川に見切りをつけて飛び去ったのでしょう。諦めて帰りかけましたが、せっかく足を延ばしたのですから、ついでに雌阿寒岳でもと支流の仁々志別川の堤防道路にまわった時でした。
 その支流の橋から何気なく川面を見たとき吃驚!なんと白鳥が居たのです。
数はたったの4羽でしたが、元気に泳いでいたので、さっそく写真でもと車を停めて当りを見渡すと、少し離れたところにもう1羽が居ました。
 しかしどうも様子がおかしいのです。
 頭を水中に入れたままで身動きしないので、咄嗟にこれは病気・・・鳥インフルエンザに罹ったに違いないと思ったのでしたが、程なくして頭を持ち上げて泳ぎ始めましたので、きっと水底の藻でも食べていたのでしょう。

新釧路川の支流<仁々志別川>の白鳥


一羽だけが離れたところで頭を水に入れてグッタリしていた

鳥インフルを心配したが水草を食べていただけかも・・・元気に泳ぎ始めた

今冬立てられた立て札