畑のつぶやき

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確かな情報を

2011-04-11 20:22:39 | 農作業

4月11日(月)   いちじ 

今日は、集落や寺の会計係として、支払いなどのため、農協に出かけようかと思い、仕度していた。そこへ、土地改良区の役員から、頼んでおいた田んぼへ、揚水してくれていると連絡が入る。急遽、農協行きは中止にして、田んぼに向かう。昨日までは、ウンとも云わなかった給水バルブから、溢れるほどの勢いで、水が出ている。昨日、水が少なく、途中でやめていた田んぼは、もう充分な水量だ。トラクターにエンジンを掛ける。

次の田んぼに水を入れながら、下から順に水止めの為の、耕起作業を始める。「圧力をめいっぱい上げておいたから、かなりの量出ると思う」と、様子を見に来てくれた役員。「お世話さま。休む間がないほど、水が入ってくれるよ」昼過ぎには、一番上の田んぼまで、4枚、充分の水量となる。作業も順調で、水がたまるのを待つことなく、次々と移動しながら、耕土を細かくして、水を湛えられるようにしてゆく。途中、昼食を挟むが、3時ころには、完了。思いのほか、早く終了。その後は、田んぼ回り。減水している田んぼに、水を入れて回る。

3月11日から一月。各マスコミは、大震災、津波、原発事故後一カ月の特集を組んでいる。そして、地方選挙の、投票日で、結果も出た。都知事は、最も権威的な現職が、四選。原子力発電所の立地県でも、発電所との共存派が、当選。選択肢の無さゆえの結果なのだろうが、3.11以後危機を反映しているとは言えない。各県議選でも、変化を期待することはけしてできないという結果だ。

3.11から一月とはいえ、いまだ、本当は何が起きたのか、じっくりと、自らの生活の場から、とらえるという作業のできないほどに、毎日の報道は、新しい事態を追加している。次から次への、新たな報道は、現実を見ることができないゆえに、それを信じるしかないのだが、果たして本当は、何が起きているのか分からないという、不信感を抱かざるを得ない状況だ。それほどに、当事者の東京電力や、すっかり有名になった原子力安全・保安院等の政府の発表は、あいまいだ。そして、それを報道するマスコミも、全面的に信頼できないでいる。

そんな中、私たち一人一人が、不安を解消し、安心して暮らしてゆける日常を取り戻せるのか。それには、確かな情報をつかむこと。そして、その情報から、自らきちんと判断する力を作ることだ。確かな情報と、ある程度の正しい知識は、確かな判断力を作りだしてくれると思う。情報は、溢れている。しかし、本当に必要な、情報は何か。飛び交う情報の中から、雑音を消去し、本当の音色を聴きださなければならない。(そうすれば、いわゆる風評被害など起こるはずはない)

確かな情報を得るための一つとして、「原子力資料情報室」もあると思います。関心があればどうぞ。

特定非営利活動法人  原子力資料情報室

〒 162-0065  東京都新宿区住吉町8-5  曙橋コーポ2階B

℡  03-3357-3800   fax  03-3357-3801

WEB  http://cnic.jp   E-mail   cnic@nifty,com

 

 

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