畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

浸種

2010-02-25 18:49:18 | 農作業
2月25日(木)  のち 

温かな一日。陽射しが熱く、シャツ一枚で作業する。
朝は、外に出てびっくり。空気が真っ白。隣の家もうっすらと浮かぶくらい。佐保姫の衣の裾につつまれていた。昨日の今日。まさに、七十二候にぴったりの一日の始まりだった。
23日に、消毒液に入れておいた種籾をあげ、種子消毒は完了。引き続き、浸種の過程に入る。種籾を水につけて、吸水させ、発芽の準備をさせる。この浸種は、一般的に、積算100度をめどにすると、云われている。水温が10度なら、10日間浸しておくということだ。農業では、この積算温度が、よくつかわれる。作物の生育を判断する基準として。
最近は、種籾の発芽抑制物質を取り除くために、冷水に、長期間浸種した方が良いという説もある。
この種籾に、発芽抑制物質があるということ。生命の不思議さを感じる。一般的に考えれば、種は発芽することで、次の世代をうみ、種の連続性を担うはずだ。しかし、すぐには発芽させないという機能も持たされている。この機能のおかげで、種籾は、すぐに発芽して、寒さのため、稔ことなく、生を終えてしまうことを防いでいる。作物と付き合っていると、こうした、生命の神秘を感じさせられる。
浸種は、一日か二日置きに、水を変え、3月の10日ころまで続け、次の過程に移る。
その後は畑。枯れ草を燃し、石灰を撒く。午後は、トラクターを運び、耕す。マルチの下は、草はないが、畝間の冬草。しっかりと根を張っている。細かくするために、4~5回ロータリーを回す。
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