裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

宇宙意志

2018年07月01日 22時30分35秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
複製と繁殖は違う、とよ。
自己複製は、下で見てきたように、非常に難しい作業だ。
しかし、概念自体はシンプルなものだ。
細かい指示書があり、作業をミスなくこなせば、実現はわりと容易となる。
が、生命にとって重要なのは、完コピではない。
生命体の複製品を大量につくっても、そこには多様性が皆無で、先には永遠のループが待ってるだけ。
これでは面白くない。
そこで高度な生命は、恋愛、という概念を設けた。
すなわち、別々の仕様書を持ったもの同士を掛け合わせて、多彩に展開していこう、というわけだ。
ひとつの色ともうひとつの色を混ぜ合わせると、ちょっと複雑な色になり、それにまた別の色を混ぜ合わせると、さらに深みが出る。
いいとこ同士を取り出せば、より生き残れる可能性が高くなる。
一方で、コピーの過程でもミスが出る。
出来損ないが多く発生するが、その中のひとつの「試作品」とも言える機能が、運よく環境にマッチすれば、これまた他を出し抜け、生きのびるのに有利になる。
キリンは高い木の葉を食むために首を伸ばした、という進化論は、今や過去の論法。
キリンの先代種は、多くの実験(突然変異)を繰り返したのだ。
その失敗の中から、たまたま首の長いものが現れ、それがたまたま環境にマッチし、ほかのタイプのものを淘汰して生き延びた。
それが本当のキリンの進化のプロセスであり、本当の進化論。
さて、そんな具合いに「展開」なんてところにまで考えを及ばせて、次世代を組み立てよ、と仕様書が言ってるとなると、これはもう、ある一代かそこらの個人的なひらめきによって開始された、なんてものではない。
やはり種全体に総体意志があり、そいつが生命体全部を俯瞰した立場から指示を下してるとしか思えない。
やっぱ我々生命は、宇宙からきたんだろうか?
そして我々は、宇宙に操られてるんだろうか?
・・・なんて、気が狂ったふりをしてみたりして。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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