裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ピタゴラス音律、続編

2013年11月14日 10時21分03秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
みんなが大好きな「ピタゴラス音律」の続報だよ。
こんな話題が好きなの、オレだけかな?
ピタゴラスの探った音律は、純正5度の音が周波数比で(物理学的に)ピタリと調和してるので、「純正律」と呼ばれてるんだ。
つまり、ドとソや、レとラのハーモニーに、一点の曇りもないの。
この「純正律」は、わかりやすく言えば、キー7個分ずつ飛び飛びの音を積み上げて積み上げて、7オクターブかけて13個の音を採取したものだよ。
ド→ソ→(1オクターブ上の)レ→ラ→(また1オクターブ上の)ミ・・・という順に、等距離の音を7オクターブ分のスペースからかぎまわって集めまくったわけ。
最終的に、それら全部をシャッフルし、高低順に整頓して、オクターブいっこ分のスペースにコンプリート。
ドレミファソラシドが構築された。
ところがこのやり方だと、ほんの少しの誤差が積もり積もってくらしいのだな、分数で探って整数解に還元してるから。
ドからはじめて、ミを探り当てるまでに、すでに80:81って誤差が生じてるらしいの。
それをどんどん押し進めてくと、スタート地点での低いドと、7オクターブ先の高いド(シ♯)では、ユニゾンできないくらいに狂ってくるんだと。
だから純正律では、この狂いを直すために、シの♯が、最初のドと周波数比でしっくりくるように同音に調整されてるんだ。
こんな具合に、音階に整数比でピタリとくる配列は存在しないんで、「気持ちわるいで、1オクターブ分を12できっちり割ろまいか」と平均値をとったものが、「平均律」という簡便な音階だよ。
これでも、純正律でピタリとハモってたドとソの音で、1/12って周波数の狂いが出るんで、気持ちよくはないらしい。
この狂いが、歴代のそのスジの人々を悩ませてて、いろんなえらい数学者・物理学者たちが、いちばんしっくりくる周波数比の並びを研究してるんだよ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

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