裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

脱したい

2011年05月24日 23時37分24秒 | Weblog
528に、吉祥寺で反原発デモ。
611には、日本中で100万人デモ。
工房を休んで、参加しようかな。
よくこの国のみんなは平静でいられるもんだなあ、と感じる。
「だって事は落ち着いたから」なんて思ってるひとは、おっちょこちょいだよ。
事態は日々刻々悪化してて、世界が破滅する危機は日々刻々、可能性を増してるんだ。
最も最悪な情報がもたらされるよりも最悪なことがあって、それは「情報がない」ということなんだ。
今がまさにその状態。
世界を滅ぼすことができる物質が、崩壊して手つかずのまま、荒れた容器の底でどうなってるかわからない。
これほどの危機を、人類は体験したことがないんだ。
自分たちでコントロールできない悪魔みたいなものを、人類はつくってしまった。
大げさでなく、今なお、「地球に生物が住めなくなるかもしれない」ほどの事態が進行中なんだ。
そこをしっかり理解しとかないと。
だけど逆に言えば、そのことが白日の元に知らしめられたってだけで、今回の出来事は本当に僥倖(すばらしい機会)だった。
今まで人類は、ロシアンルーレットに挑んでたんだ。
そして今、実際、悲しむべきことに、弾はこめかみに打ち込まれた。
なのに、「科学的に理解できない偶然が重なってるらしき幸運」が働いて、不思議とまだ生きていられる。
そう、まだ、かろうじて。
だけど、シリンダーの中には何発の銃弾が込められてるかわかんなくて、引き金は日々、引かれてるんだ。
ぼくらのこめかみに向けて。
その銃口は、今またこの瞬間に火を噴くかもしれないのさ。
そのキチガイ沙汰の恐怖に耐えられるひとだけが、これ以後も原発政策に賛成し、ギャンブルをつづければいい。
ただし、それをつづける責任として、再び原発が破裂したときには「自分が乗り込んで、命をかけて直します」と一筆書け。
数億人単位の人類の命を天秤にかけるんだからあたりまえだろ。
それができないやつは、原発推進とか言うな。
ああ、なんて世界をつくってしまったんだろ。
だけど、「311は、世界が変わる節目」と言われてもいるよ。
いい世界をつくらなきゃ。
そのために、やれることをやらなきゃ。
やらずにいられないことを。

528吉祥寺/反原発デモ
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足りないもの

2011年05月13日 09時32分06秒 | Weblog
電力が足りないんだってさ。
ちょうどいいじゃない。
永遠に足りない状態にしとこうよ、電力。
日本全国、一律に足りなくなるのがいい。
そうすれば、少しはマシな国に変われるんじゃないかな。
「便利すぎないとがまんできない」
「快適すぎることこそ進歩」
アホの思想だよ。
足るを知らなきゃ。
現代の日本人に本当に足りないのは、電力じゃなく、辛抱でしょ。
これを機会に、あさましい考え方は捨てるべきだよ。
さほど電力が減ったところで、果たして「不便!」と言えるほどの不便が生じるなんて思えないよ。
ちょうどいいかげん、ってラインを、今あるものでまかなおうよ。
それこそ、わびさびにつながるすばらしい思想じゃないの。(あったりまえの自然思想だけどね)
だけど、それによって活動を、活力を減退させちゃだめさ。
それでもなお、今まで通りに普通の生活をしてみせようよ。
克服ってのは、そういうことさ。
がまんしつつ、素知らぬふりでいつもの生活に戻るんだ。
そして、こんなときこそ、陶芸をしなきゃね。
「マインドの冷え込み」なんて抽象的で醜悪なものに飲み込まれちゃだめさ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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スローな媒体にしてくれ

2011年05月11日 12時00分28秒 | Weblog
Y新聞が、「一万五千円分の商品券をつけるから、半年でいいんで取ってくれ」とカクチョー(訪問契約)にきました。
ネット系メディアの勃興に加えてこの不景気で、新聞各社のパイ争奪も大変なことになってるようで。
あるいは、昨今の悪いニュースを知りたくない、というネガティブなマインドも影響して、読み手が減ってるのかも。
それにしても、諭吉さんを一枚半とは、大きく出てます。
だけど残念ながらわが家では、Y紙に対しては、「思想的に相容れないものがある」という断り方をしてます。
社主が醜悪で、どうしても愛せない、って理由もありますが。
それでも、各紙を読み比べたい気持ちはあります。
Yはもちろんコンサバティブで体制寄り(おっと、右系の野党勢力寄り、だっけ)だし、Aのほうはリベラルで、どこかの党のように言論に責任感が希薄。
並べて同じ事案の記事を読むと、視点が極端に違ってて面白いです。
率直な言い方をすれば、伝え方ってのは、書く人物の意図次第(つまり、世論をどう誘導したいか)なんだな、ってことが、読み比べると顕著にわかって、実に興味深いのです。
単純な例を挙げれば、イチロー押しのA紙が「イチロー、4打数2安打1盗塁の活躍」と書いた同じ試合の結果が、アンチのY紙では「イチロー、足で内野安打2つ稼ぐも、ふたつ盗塁を試みて一回憤死」という報道になる。
同様に、G球団を持つY紙が「松井、復調の本塁打」と書いても、A紙は「松井、ソロを放つも、チャンスで凡打。大敗」となる。
二紙を読み比べることによって、はじめてひとつの事象が立体的に見えるわけです。
同じ調子で、今回の原発事故を二紙がどう報道してるのかを比べ読んでみたいものです。
ちなみにAは、脱原発を鮮明にしてるんだけど、Yってどんな態度なんです?
J党の一部が早々に推進を打ち出してるし、追随するのかな?
どちらにしろ、なぜだか必ずY紙はぼくの信条の裏を張ってくれるので、その報道は逆説的に自分の行動指針のバロメーターになります。
だけど言いたいのはそんなことじゃなくて、「物事は多面的に見て(つまりいろんな意見を比べ読んで勘案して)、その末に主観としての意見を構築しようよ、ってことです。
一方からの意見だけを取り込むんじゃ、考え方が偏っちゃうもんね。
「誘導」という名のまじないにかかる危険もありますし。
やっぱし、複数の視点からの多様な意見は必要なのです。
そして、どんだけネットが発展しても、新聞は必要です。
いちばんじっくりと、深く、厚く考察できる媒体だと思うんですよ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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超絶ピアニスト

2011年05月10日 16時27分09秒 | レビュー
ピアノの練習を(たま~に)してます。
楽譜が読めないんで、音を聴いてはコードを探し、さいあくユーチューブで映像を見て鍵盤の位置を探り、探り出しては特殊な方法で譜面に書き付け、実際に反復して、指に覚え込ませる方法をとってます。
で、↓今いちばん聴き込んでるやつ。
River man
このメドベージェフに似たおっさんの、ナルシズムと隣り合わせのリリシズム、っつの?これにハマってまして。
左手で正確にリズムとコードを刻みつつ、メロディラインをつむぐ右手のタメがハンパなくケレン味を出してます。
縦軸と横軸の綾ってのはこうして織り成されるものなのだ、ってのが端的かつ究極的に理解できます。
それにしても、右手と左手でオーケストラの楽感を構成するのがピアノって楽器の特色ですが、こんなにも別々のパートを、あるいはへだたった音づくりと言っていい作業を、同時にやってのける(しかもアドリブで)、その頭の中をのぞいてみたいです。
ああ、後世ではピアニストになりたい。
現世でも努力してみろ、って話ですが、ピアノを前に「いよいよ」ってむつかしい作業に入ると、頭が煮え立ってくるんだよね・・・
だから、おいしいとこだけ練習してます。
そこまでの人間よ。

気に入ってくれたひとは、↓こっちも聴いてみて。
The Falcon Will Fly Again
ああ、ピアノの音を聴いてるときがいちばんしあわせ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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ウソ

2011年05月09日 22時04分31秒 | Weblog
ウソをつきつづけると、いつかきっとバレるんだ。
バレれば、こっぴどい目に遭うことを覚悟しなきゃいけない。
それにしても、こんなにも劇的なバレ方をするウソって、空前にして絶後だよ。
この国のみんなが怒ってるのは、その点だと思うんだ。
政府の処置のつたなさでもなく、企業の誠意のなさでもなく、彼らが今までよってたかってウソをつきつづけてきたってことこそが、深刻に怒りを買ったんだ。
原発はやばいものだったんだ。
それがわかった、ってことだけは、今回の原発事故の収穫さ。
ところが。
またまだやばいのさ。
「安定してる」なんて、ウソなんだよ。
どれだけやばいことが今もなお進行しつつあって、日々悪化の一途をたどってるかってことが、どれだけの国民に理解されてるんだろう?
このウソがバレないことを祈りつつ。
そして、ついに最後までバレないで、事が収束してくれることを祈りつつ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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