裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

めぐる

2021年10月07日 11時09分36秒 | サイエンス・ガクジュツ的な

太古の昔、地球の大気中に、酸素はほとんど存在しなかった。
この星は、二酸化炭素に満たされてたんだ。
そこに、葉緑体系の生物が発生した。
つまり、植物が。
植物は、二酸化炭素と水とで炭水化物をつくり、エネルギーとした。
これを化学式にかけると、酸素が余る。
要するに植物は、二酸化炭素を吸い、必要のない酸素を大気中に吐き出しまくった。
酸素は、森を発火させ、土を錆びさせ、細胞を老いさせる、危険な毒だ。
緑が大地を覆い、酸素に満たされた地球上で、最初の破滅的絶滅が起きた。
そこに、そっとミトコンドリア系の生物が誕生した。
つまり、大ざっぱに言って、動物が。
動物は、酸素と炭水化物とでエネルギーを発生させ、二酸化炭素を余らせる。
要するに、酸素を吸って、植物を食べ、二酸化炭素を吐く(ぼくらがしてる行為だ)。
こうして大気中に、今度は二酸化炭素が満ちた。
二酸化炭素を吸って酸素を吐く植物たちは息を吹き返し、するとさらに、酸素を吸って二酸化炭素を吐く動物が繁栄し、奇跡のような円周回がはじまった。
地球上ではこうして、反タイプの生物がお互いを支え合いながら、循環環境を維持しつづける。
考えれば考えるほど、うまくできたパズルだ

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

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