裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ありがとう

2007年12月09日 02時16分11秒 | Weblog

「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言えないひとは、不幸である。
・・・と思います。
この世の中には「ありがとう」と言う行為を屈辱、「ごめんなさい」と言う行為を敗北と感じるひとがいるようです。
愚かだし、滑稽だし、哀れむべき心持ちです。
・・・んーと、なんか牧師さんの説法みたいになってますね。
だけど、どうもこの言葉がないとコミュニケーションが完結しない、という状況があるじゃないっすか。
最後にこの言葉がありました、こうしてふたりのやり取りは落ち着きました、みたいな。
それを聞かされないと、どうにも腑に落ちなくて悶々としてしまう、みたいな。
「ありがとう」「ごめんなさい」の出し惜しみに、どんな得をも見いだすことができません。
そんな相手との関係は、健全なものであるわけがないですよね。
我が家では、このふたつの言葉は挨拶代わりってくらいにインフレに使ってます。
それで周囲が気持ちよくなってくれるのなら、ばんばん使えばいいじゃないっすか。
うちのツマなんか、残業してへとへとに疲れ果てて帰ってきて、部屋に入ってきた瞬間に「まいばんおそくてごめんね」と言います。
えらいひとです。
こうして世界平和は保たれるのです。
みなさん、もっとこの美しい言葉「ありがとう」と「ごめんなさい」を数多く世に送り出しましょう。
きっと周囲は、少しずつ明るく、やさしくなっていきますぞ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園


死刑廃止論

2007年12月09日 01時56分19秒 | Weblog
死刑が執行されました。
「殺してヨシ」のハンコを押した法務大臣は、死刑囚は順ぐりかつ自動的に処置(つまり階段送り)していけばいい、と言い放ったひとです。
大変な批判を浴びたこの発言ですが、考えさせられますね。
ところで死刑制度反対論者のほとんどが「加害者の人権」を語るわけですが、その前に、被害者の深刻な苦しみを具体的に考えるという作業をしてみませんか?
反対を唱えるのは、とりあえずその後にしましょうよ。
思い浮かべてください。
この世の中で、自分がいちばん愛するひとを。
恋人、ツマ、だんなさん、我が子、かあちゃん、とうちゃん、親友、恩師、敬愛する人物、尊敬する人物、心から愛する人物・・・
さて、さらに想像します。(しんどいけど)
その「いちばん愛するひと」が殺されます。
しかし、そのひとだけでは足りません。
「二番目に愛するひと」も、さらに、最愛の「複数名」もが殺されます。
ひとり殺しただけでは、死刑判決など下りませんから。
しかもその最愛の人物たちは、楽には死なせてなどもらえません。
そのやり口は、人間のすることとも思えないような残忍なものでなければなりません。
これらが満たされないと、死刑という判決には至らないのです。
最も愛する人物が、抵抗さえ許されないまま、相手の身勝手な欲望を肉体に加えさせられたうえ、切り刻まれるようなやり方で、げんこつで、刃物で、ロープで、タバコの火で、熱湯で、長期間悶え苦しまされた末に、輝けるものであったろう未来を断たれ、挙げ句に山中に、海底に、そこいらの道ばたに、ゴミのように廃棄される。
そして、それが二人に、三人に四人にくり返される。
これが、死刑囚がしでかしてきたことです。
さて、このことをリアルに想像し得たひとだけがやっと、「刑とは懲罰であるべきか、更生であるべきか」という議論に参加することができます。
みなさんはどちらに組します?
ぼくは批判を覚悟で言わせてもらえれば、「それをしでかしたひとには、国家が大金を費やしてまで更生してもらわなくてもかまわないのでは?」と考えてます。
無念には仇討ちを。
サムライ見習いとして、そう発想します。
いかがです?

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ライブ in シモキタ

2007年12月03日 10時22分25秒 | Weblog
シモキタっていっても、下北半島じゃないよ。
下北沢。
新しい会員さんである花下さんは、シンガーソングライティングしてライヴまでこなしてしまう女の子。
彼女が、さまざまバンド入り乱れ形式なロックフェス(大げさ)の大トリをかざるというので、このワカモノの街まで出かけてみました。
ライブハウスは久しぶり。
マックのポテト片手に防音ドアを開けると、音の洪水です。
薄闇のハウス内は、立錐の余地もない、まさに熱気のうず。
人波をかき分けかき分け、舞台ソデの好位置(アンプの目の前)を確保します。
そのとき演奏してたバンドは、ケレン味全開のファンク系タテノリバンド。
ブギウギか、スカのようでもある。
ものすごいテクニックで、見せ場満載。
この後を継ぐ花下さん率いるバンド「おんなみち」、大丈夫なのか?
親心にも似た気分でドキドキします。
熱狂の中、このハイクオリティバンドが引き下がり、いよいよわれらが「おんなみち」登場。
これがたまらん雰囲気を醸し出してます。
タテノリから、いきなりのギアチェンジでふんわりした横ノリへ。
曲調は和POPSで、ときにクラッシュのリズムを織り交ぜながらワルツな雰囲気もあり、低音域でリアルな女の恋の辛辣を聞かせつつ、高音のリフレインへ。
ほんわかとした空気感とエッジの効いた情念が混在してます。
なのに声音はあくまでナチュラル。
それになんといっても、ヴォーカル・花下さんのMCが秀逸です。
演奏前に「わー、こまったよう」、一曲終わると「ふう、緊張したねえ」、歌詞につまずくと「えっと、なんだっけ」。
応援したくなってしまう・・・
最後は彼女の会社の社長がドラムをぶち(彼女自身もトリシマリヤクなのだが)、ソ連製のなぞの電磁楽器・テルミンまで出動させての盛大なジャム。
燃えた、というより、たのしいたのしいライヴでした。
ファン会員にならねば。

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