裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

根菜生活

2012年02月28日 18時17分20秒 | Weblog
年初に「根菜生活」と書き初めてから、根菜を中心に食生活を送ってます。
レンコン、ゴボウ、ニンジン、大根、ついでにコンニャク(←根菜か?)・・・
健康のため、というよりも、なぜだか「味」自体が大好きになっちゃってて、これもあれですかね、年齢を重ねて肉体がどうにかなった結果のなんかなんですかね?
からだが欲してるような気が・・・
それと、ぼくが生み落とされたのは、お釈迦様が「ゆいがどくそん~」と声をあげたみたいなハス畑のまん中でして、そのせいもありますね、きっと。
原風景に帰る、の図ね。
とにかく、レンコンなんてこの歳になるまでまったく手をつけようとも思わなかったのに、今では、毎日でも飽きないくらいにポリポリとおやつ代わりにほおばってます。
ゆうべもズンドウいっぱいに「筑前煮」ふうの根菜オンリー煮物をつくり込んじゃって、こいつをもって休日二日間・六食分をまかなってやろうという腹づもり。
つき合わされるよめはんはいい迷惑かもしれないけど、なにしろおいしくて、やめられない。
さらにこの食生活、なかなか快調な毎日を約束してくれるのですよ。
体重管理、お通じ、からだのキレ、そしてなにより、どんどん体内が清潔になってく実感がありまして。
酒の量がそれを相殺してしまうのがもったいない。
というよりも、根菜無し生活をしたら、ぼくの血なんて酒びたりでドロドロなのかもね。
それこそが「からだが欲する」という意味なんだな。
来月ひと月でに3キロ落とそう、という野心もあり、春に向かってみずみずしいしはんをつくっていきたいです。
もっともっとモテたいしなあ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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言葉の力

2012年02月26日 06時19分43秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
ピアノを習ってんだけど、先生が「音のツブをそろえて」という。
強さというのか、トーンというのか、響かせ方というのか、一音一音の質を一定に保ちましょ、というわけ。
面白い表現だなあ、と思う。
物理学書を読んでると、どの科学者も「この条件下で、この物質はこう振る舞う」という言い方をする。
素粒子が?振る舞うの?
擬人化だ。
面白い。
「月が満ちる」とか、「春のかおりが鼻先をくすぐる」とか、言葉って豊かだなあ、と思う。
イメージがひろがるよなあ。
「イメージ」の世界を面積に例えたこの表現も、面白い。
人間の脳(言語野)はこうして少しずつ、広さと深さを獲得していったのだった。
なんて。

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エイプリル・パトロール

2012年02月23日 08時12分26秒 | Weblog
春めいた日がちょこちょこと出現するようになりましたね。
かと思えば、また真冬にもどったり。
こうして、ちょこっとずつ固い地面がほどけてくんですね。
さてしはんは、冬の間はずっと引きこもりです。
素足にビーサンで過ごしてるんで、その出で立ちで行動できる範囲でしか生活圏を築けません。
駅前まで出たり(「里に降りる」と表現してます)などの長旅をすると、死の危険があります。
学園で遭難したくはない。
お外に出るのも、せいぜいチャリで2分のスーパーまで。
あとは必要品一式を手の届く範囲に配置し、瓶から欠け茶碗へ、というひとり酒盛り。
むつかしい本を読み、思想をあたため、内観し、長い時間をやり過ごします。
空気がぬるんできたら、そろそろと行動圏もひろげてくかな。
酒場パトロールも再開せねば。

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まぬけなひと

2012年02月20日 22時43分10秒 | Weblog
坊ちゃん文学賞の発表式のとき、審査員長の椎名誠さんは総評でこう切り出したんだ。
「震災があってから、文学の潮流ははっきりと変わった」って。
殊に、坊ちゃん文学賞はのんきな青春小説が受賞するべき賞だったんだけど、応募作を見るとまったく顕著に、完全に潮目が変わってて、苦悩、艱難、痛切、心の闇、精神のゆがみ、そんなこんなばっかで、とてものんきなものを選んでる場合じゃなくなっちゃった、んだってさ。
その時点で、つまり発表式がはじまって40秒くらいのとこで(受賞作発表のはるか前に)、のんきすぎるものを描いたぼくの受賞の目はなくなったのでした、ちゃんちゃん。
それきりらち外に置かれたぼくはもう、その場をたのしむことしかアタマになくなって、壇上に座ったまま、トイ面のプレスのカメラの砲列やら、審査員席やら、受賞者がトロフィーをもらう様子やらを撮影することで気をまぎらわしてたさ。
考えてみればマヌケな話で、被災地をはるばると訪れてがれきを運ぶ一方、書き物やマンガの仲間・後輩たちには「被災地を見なきゃだめ。これ以前と以後とで日本のルールが根本から変わるんだ。なにも知らん、じゃものが書けなくなるぞ」と酒を片手に口角泡を飛ばしてたわけだけど、自分がそのワナに落ち込んでたわけね。
なかなか自然体に、かつ臨機に応じて感性をそよがすというのは、できあがっちゃった感のあるこの歳になるとむずかしいね。
さて、今度はなに書こうかなあ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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人間性

2012年02月17日 10時53分59秒 | Weblog
静岡県の島田市、てっとこが、岩手の震災がれきを焼却してくれることになったんだ。
東京都に次いで二例目。
よろこぶべきことだよ。
つか、ほかの自治体が二の足踏んでる意味がわからないよ・・・
それ以上に苛立たしいのは、がれき運搬・焼却に反対して抗議活動してる連中がいることね。
このさもしい心根は許しがたい。
断固として言いたいよ。
薄情で臆病でヒステリー、って、生きててたのしいことあんのかな?
被災地のがれきをわざわざよそに運んで焼却するってのは、ひとつの啓発活動だよ。
この手のバカどもに「人間性の概念」を理解させるための。
抗議活動してる連中は、図らずもというべきか、まんまと「人間性のなさ」「心の貧しさ」を露見させる格好となってるわけだ。
ほんの少しでも被災地のひとたちの心痛を汲み取ろうというおもんぱかりさえあれば、こんなバカ丸出しみたいなヒステリー行動はできないはず。
がれき10トンを運ぶのに何リットルのガソリンを使ってるのか知らないけど、断固として「他地へのがれき運搬・焼却」はつづけるべき。
これは、心のない日本人への教育そのものだよ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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大本営発表

2012年02月14日 09時05分29秒 | Weblog
太平洋戦争中の東条英機の言葉で、興味深いのを見つけましたよ。
ミッドウェイで「赤城」「加賀」を沈められ、開戦以来はじめての大敗北を喫した局面で、当局としてどんなコメントを出すか、って議論するシーン。
率直に損失を認め、正確な情報を流すべきだ、という意見に対して、東条首相の一喝。
「大衆は愚かだ。真相を知らしむれば、士気は挫折する」
結果、スポークスマンは「相打ち」と発表します。
かくて、ここから大本営のウソ発表祭りがはじまったんですと。(水木しげるさんの「昭和史」によると)
なるほど、このたびの福島原発事故以降の当局発表を聞いてると、国民に対するこの余計な配慮(当局の護身ともいえる)が連綿と伝承されてるのだと理解できます。
「エリートパニック」って言葉があって、これは「悪い情報を大衆に教えると、バカな連中はパニックに陥るにちがいない」という、すなわち上層部側のパニック症状のことでして。
御上ってのはいつの時代も、国民を下に見、なにも知らない「無明の凡夫」あつかいします。
だけど大衆ってのは、少なくともこの情報化社会に生きる大衆ってのは、真実をぜんぶ知り抜いてて、御上がパニくってだだもれのほころびをつくろうのに追われる様子を一目瞭然に見上げてます。
知らぬは御上自身のみ、という、滑稽きわまる逆転の図式。
民間大企業の著しい劣化も含め、日本国の昨今の没落っぷりは、上に立つ者のこの傲慢な態度に原因があるのだよ、と言いたいです。
どんな悪い情報でも、知らされないよりはマシ。
対応の取りようがないところから事態は悪化し、負のスパイラルがはじまります。
信頼を得ることができるのは、賢いウソつきよりも、愚直な正直者のほう。
ええかっこしいがモテたためしなど、古今ないではないですか。
なんで素直に「まちがってました」と言えませんかね?
その作業ナシに、立ち上がれる機会なんて生じ得ないと思うのですが、どうなんでしょうか?
さて、ってことになるわけですが。件のミッドウェイでの敗戦は、戦後になってから国民に知らされることになります。
国が滅びてから、やっと真実が明らかになるわけですね。
福島の件も、国が滅びてからやっとほんとのことを知らされました、ってことになんなきゃいいですね。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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プロメテウスのやつ

2012年02月07日 12時38分44秒 | Weblog
いっこ下の日記で書いた「プロメテウスの罠」ですけど、昨日の回もすごいですよ。
福島原発の水素爆発直後、東電幹部が社上層部の決定を内閣危機管理監に伝えるくだりです。
そのままコピーしますね。

管理監「第一原発から退避するというが、そんなことをしたら1号機から4号機はどうなるのか?」
東電側「放棄せざるを得ません」
管理監「5号機と6号機は?」
東電側「同じです。いずれコントロールできなくなりますから」
管理監「第二原発はどうか」
東電側「そちらもいずれ撤退ということになります」

このあと、菅総理が東電社長をどやしつけて(例の「撤退したらつぶすぞ!」ってやつです)、なんとか最悪の危機を脱するわけですが。
それにしてもすごいですね、東電。
合計8機の原発をメルトダウンさせるにまかせて、現場から逃げようとしてたんですね。
そうなったら、もう地球自体が「生物の住めない星」になってるとこでした。
これはシャレ無しに、掛け値無しに、絶対に住めなくなる、という意味です。
人類をすんでのところで絶滅させようとしたわけですよ、一社の無自覚・無責任が。
すごい会社です。
こんなヒトビトが、今も原発を動かしてるのかー。
ほんとにもうドッキドキで、毎朝この記事をたのしみに読んでます。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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