裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

悠々のひと

2009年11月24日 22時10分55秒 | Weblog
本が出版されて、やれやれ、と安堵してる今日この頃。
これで師範も「文化人」の仲間入りです。(「えせ」の)
で、次はといえば、やはり「プロフェッショナル」か「情熱大陸」に出演、という順序になってくるわけですが。
しかしいきなりそこに出てしまっても、顔が知られてない分、視聴率にも若干の影響が及ぶおそれがあるし、そのために番組スタッフたちさんやスポンサーさんに迷惑がかかるのは本意でない。
そこで、とりあえず「趣味悠々」あたりに出て、世間にキャラを売っとこう、という考えに及びました。
趣味悠々は、もちろんNHK教育の看板番組(?)で、タレントさんや素人さんたちが、その道のエキスパートの専門的な講義を受けてひとつの技術をマスターしていく、という、例のお定まり How to 企画です。
ジャズピアノ講座とか、書道講座、あるいはオカリナ入門、というアレね。
んで「ろくろ入門」の講師として、達人と称されるぼくにお呼びがかかるわけです。
ぼくが教える生徒役のタレントさんは・・・誰にしよっかな、なやむ。
ほんとは田中美里さんがよかったんだけど、こないだ「ギター教室」に出てたから、なかなかオファーはしにくいかもしれませんね。
そこで小雪さんを考えたんだけど、こちらは、今やってるドラマでものすごいろくろ技術を披露してるらしい。
生徒が師範よりうまかったりしたらシャレにならないので、この美女もパスすることにしました。
第三の候補としては当然、原沙知絵さんというチョイスになるんだけど、スケジュールがあうといいな。
それがだめなら、あとはどうしようか・・・
と、ここで一昼夜を費やして思い悩み抜いたのです。
誰がいちばんきれいか・・・いや、ぼくの番組に出演すべきか。
そして、たどりついたのです。
なんで忘れてたかなー、まったく、このうっかり者が。
日本芸能史上で最高に美しく、才能にあふれた女優さんを、です。
そのひとの名はね、つみきみほさん。(しってる?あ、しらん?)
来てくれんかなー、ぼくの趣味悠々に。
スタッフよ、命がけでオファーしろ。
何億つんでもかまわんぞ、必ず出演させよ。
つか、その前に、ぼくにオファーを持ってきなさい。
時給550円でかまわん。
いつでもまっているよ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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洞察のひと

2009年11月11日 08時39分11秒 | Weblog
友だちの妹さんは、その頃やさぐれてて、周囲からつまはじきにされてたらしいのです。
その彼女が、よくあたる占い師さんのところにいったんですと。
すると会った途端に、占い師さんは驚いた顔で言う。
「あんた、まわりをフェアリーが舞ってるよ」
つまり、妖精に祝福されてお祭りにようになってる、というのです。
すごい表現ですが、ぐれてた彼女はそれで憑き物が落ちたようになり、心やさしきお花屋さんになったそうです。
まじないにでもかかったのかな?
占い師ってのは、未来が見通せるわけでも、相手の心が読めるわけでももちろんないけれど、尋常ならざる洞察眼で被験者の本質を見抜く「異能のひと」です。
あなどれません。
ところでぜんぜん話が違うんですけど。
ぼくが25の頃かなあ。
ある大きなホテルで開催されたパーティにうっかりと出席してしまい、居場所もなくたたずんでたのですよ。
すると向こうから、小さな外国人がワイン片手に近付いてくる。
そしてぼくの前で立ち止まり、英語でむにゃむにゃとなにやら話しかけてきたのです。
え?なに、なに?わかんないんだけど・・・と戸惑ってると、隣にいた秘書みたいなひとが訳してくれる。
「彼は言っています。おまえの目は知性あるオオカミのようだ、と」
どういうこと?あんただれ?と訊いてみる。
それは、日本ヘラルドという映画配給会社の酔っぱらったユダヤ人社長でした。
だったら映画に出してくださらぬか?と振ると、それはできんよ、かっかっか、と小男は笑いつつ去っていきました。
あれはなんだったんだろう?
それにしても、すごいほめ言葉だと思いません?「知性あるオオカミ」。
大げさだけど。
ちょっと思い出したんで、書いてみました。
おわり。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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価値観

2009年11月07日 09時22分25秒 | Weblog
「松任谷由実と、中島みゆき、竹内まりや。この中のどれかには誰でも一度は絶対にハマるはずなんだけど、どれが好きだった?」
と、おねえなマスターは言うのだが、どれも聴いたことない・・・
「ありえない。そんなひといる?あんたの青春時代、大丈夫?」
そんなこと言ったって、チョイスの幅が片寄りすぎやろ~。
それとも、オレの趣味が特殊なのか?
ついでに、サザンも、ボウイも、尾崎豊も、全然聴いたことない。
「それこそ、ありえる?あんた、大丈夫?」
ひとの趣味はそれぞれなのだ、ほっとけ。
以前にこう訊かれたことがある。
「スピッツとミスチル、どっち派?」
この二組は、オレには同様に聴こえてたのだが、人物によると、ぜんっぜん違うらしい。
ナチュラル系と自己陶酔系、というジャンル分けらしい。
なるほど、それならわかる。
「カジャ・グー・グーとデュラン・デュラン、どっちが好き?」
は、オレたちの世代ではひんぱんに交わされた会話で、これは「思いつきエッセンスぶち込み系」と「精密構築系」というカテゴライズ。
価値観を問うには納得がいく。
オレが最初に買ったのは、恥ずかしいけどスティービー・ワンダーで、ビリー・ジョエル→ポリス→ジャズへと流れていき、日本人の歌うたいさんはまったく範疇外だった。
だけど今、昭和の歌謡を聴いてみると、しみじみとよかったりする。(おねえマスターの趣味なのだ)
もう少しそっちも聴き込んどくべきだったな、と反省してる今日この頃。
だけど冒頭の三人だけは未だに、その良さがよく理解できないのだった。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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タバコ考

2009年11月04日 08時51分52秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
タバコが死ぬほどきらいなんです。
・・・言ってしまった。
言ってしまったからには、余さず出しつくしてしまいますね。
ぼくはタバコについては、「マナーよく吸えばよい」とすら思いません。
「吸っていいですか?」と吸っていい場所で周囲の許可を得て吸ったところで、その行為が迷惑であることにいささかの変わりがあるとも思いません。
周囲で迷惑をこうむる人々に、ガマンしてもらう承認を得ただけ。
タバコを吸ったあとのヤニ臭ときたら鼻が曲がりそうだし、その移り臭を自分が漂わせなきゃいけないかと思うと、率直にアタマに来ます。
迷惑のかからない吸い方はただひとつ、誰もいない荒野でひとりきり吸うことですが、それすら環境への負荷がかかってます。
と・・・ここまでいくと嫌煙ヒステリーのシュプレヒコールじみてしまうので、別の話をしましょ。
ぼくは生まれてこのかた、タバコを吸った経験はほぼ皆無なのですが、陶芸の修業時代に「タバコを吸いはじめることにしよう」と試みたことがあります。
「タバコを吸いはじめよう」ではなく、「タバコを吸いはじめる『ことにしよう』」です。
つまり、タバコを吸いはじめると仮定して、その瞬間に禁煙をはじめてみたのです。
タバコに火をつける前に、いきなりタバコをやめたわけね。
そしてその禁煙分を貯金に回し、陶芸の専門書を買うことにしたのです。
結果、驚くべき物量の知性を手に入れることができました。
なにしろ一日にタバコ一箱分を節約するとして、ひと月に9000円分もの書籍を手に入れることができるのです。
陶芸の専門書は、1000円も1800円も3500円も5000円以上もするものもあるので、これは大変ありがたい資金でした。
本当に夢のように、湯水のごとくに本に高額を放出し得た一年です。
一年が過ぎると、ぼくの修行小屋には、120冊もの陶芸書が黒山を築いてました。
わが工房の一角を占める「森魚文庫」は、タバコ基金のおかげで収集することができたのです。
これほどタバコに感謝したことはありません。
・・・さて逆説すれば、タバコを吸う人々は、巷間で言われるように健康と財産と尊敬に加え、一年につき専門書120冊分の知性をもロスしてるということになります。
↑この点については、喫煙者の勝手自由であり、非喫煙者の独善レトリックにすぎませんが。
ただ、円楽さんや筑紫さんのガン死を、きちんと「おろかな」「バカげた」「もったいない死に方だ」と、タバコに結びつけて考えてみた方がいいのでは?とは思います。
内臓が荒れ、お肌が荒れ、体臭がきつくなり、加齢を早め、死期をも早め、それだけならまだしも周囲に迷惑をかけつづけ、ひんしゅくを買う行為をどうしてつづけなければならないのか?心底から理解できません。
タバコ税を上げよう、と政権党は議論をはじめてて、500円に、いや600円に、いっそ1000円に、と喜ぶべき数値がかまびすしいわけですが、実現しねーかな、マジで。
するとですよ、それを機会に禁煙を決断する人物は、理論値では「300円時代の数倍もの財産と知性を手に入れることができる」わけですよ。
いやー、うらやましいです、ぼくもこの時期に禁煙すりゃよかったなー。
で、ぼくがほんとに言いたいのは、シンプルにこの一言です。
「タバコやめろー!」

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