いろいろと社会の横顔を見てまいりました。
公共交通機関においては、それが顕著に見えてまいります。
満員電車内で、吊り革立ちのきれいなOLさんが、不意にバッグの中からスーパーで購入したとおぼしきパック詰めの唐揚げを取り出し、むさぼり食う姿・・・
またあるときの電車内では、毛抜きで腕の毛を引き抜き、それを床にポイポイと落としまくるギャル・・・
あるいは、急ぎの商談でもあるのか、電車内でむき身のカミソリを取り出し、シェービングクリームなしでひげを剃りはじめる痛い(いろんな意味で)おっさん・・・
いろんなのを見てまいりましたが、最強のやつを吉祥寺行きのバス内で発見しましたので報告させてもらいます。
そのちょっときれいな人妻風の30代女性は、満員気味のバス内で、座席の取っ手につかまって立っておりました。
その人物がバッグから取り出したのは、見まごう方もなく、鼻毛切りバサミであります。
鼻毛切りバサミをこの場でなにに使うのかな?と思うではないですか、なにしろお互いに触れ合わんばかりに混んだバス車内でのできごと。
ところが、その人物が鼻毛切りバサミの先を突っ込んだのは、自らの鼻の穴であったのであります。
鼻毛切りバサミを鼻の穴に突っ込んでなんの不思議があろうか?とも思うわけでありますが、なにしろ、何度も重ねて申し上げて恐縮ですが、満員気味に押し込まれたバス内でのこと、しかも吉祥寺行き。
つまり人物はその場において、驚くべきことに鼻毛切りバサミを鼻毛切りに使用しているわけなんであります(驚くべきでないのかもしれませんが)。
ドギモを抜かれてしばし凝視しておりましたところ、しかし件の人妻風は、鼻毛切りバサミの持ち手に入れた指と指とをサクサクと動かすことになんの躊躇もありません。
その切っ先も鋭く、なかなか快調に鼻腔周囲の毛を総ざらえにしていく様子がありあり。
が、その毛の切れっパシの行き着く先のことを思うと、少々背筋寒からしめるものがあります。
ネトネト系の束になったものはハサミの先に残ってくれるからいいものの、スカスカに孤立した乾燥系のものは、当然のことながら万有引力に従い下に、すなわち、座席に座った学生さんの肩に、あるいはイガグリ頭の上に落ちざるを得ません。
ま、イガグリならまぎれてしまうからいいか、とも思うわけですが、それもなかなか気の毒な画づらではありまして。
そんなこんなで、小生はその光景を直視できず、バスの先頭入り口の上部に取り付けられた大きなミラー越しにその様子を観察してたわけなんでありました。
現代社会はこんな横顔を持っている。
あらためて感じ入った次第であります。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
公共交通機関においては、それが顕著に見えてまいります。
満員電車内で、吊り革立ちのきれいなOLさんが、不意にバッグの中からスーパーで購入したとおぼしきパック詰めの唐揚げを取り出し、むさぼり食う姿・・・
またあるときの電車内では、毛抜きで腕の毛を引き抜き、それを床にポイポイと落としまくるギャル・・・
あるいは、急ぎの商談でもあるのか、電車内でむき身のカミソリを取り出し、シェービングクリームなしでひげを剃りはじめる痛い(いろんな意味で)おっさん・・・
いろんなのを見てまいりましたが、最強のやつを吉祥寺行きのバス内で発見しましたので報告させてもらいます。
そのちょっときれいな人妻風の30代女性は、満員気味のバス内で、座席の取っ手につかまって立っておりました。
その人物がバッグから取り出したのは、見まごう方もなく、鼻毛切りバサミであります。
鼻毛切りバサミをこの場でなにに使うのかな?と思うではないですか、なにしろお互いに触れ合わんばかりに混んだバス車内でのできごと。
ところが、その人物が鼻毛切りバサミの先を突っ込んだのは、自らの鼻の穴であったのであります。
鼻毛切りバサミを鼻の穴に突っ込んでなんの不思議があろうか?とも思うわけでありますが、なにしろ、何度も重ねて申し上げて恐縮ですが、満員気味に押し込まれたバス内でのこと、しかも吉祥寺行き。
つまり人物はその場において、驚くべきことに鼻毛切りバサミを鼻毛切りに使用しているわけなんであります(驚くべきでないのかもしれませんが)。
ドギモを抜かれてしばし凝視しておりましたところ、しかし件の人妻風は、鼻毛切りバサミの持ち手に入れた指と指とをサクサクと動かすことになんの躊躇もありません。
その切っ先も鋭く、なかなか快調に鼻腔周囲の毛を総ざらえにしていく様子がありあり。
が、その毛の切れっパシの行き着く先のことを思うと、少々背筋寒からしめるものがあります。
ネトネト系の束になったものはハサミの先に残ってくれるからいいものの、スカスカに孤立した乾燥系のものは、当然のことながら万有引力に従い下に、すなわち、座席に座った学生さんの肩に、あるいはイガグリ頭の上に落ちざるを得ません。
ま、イガグリならまぎれてしまうからいいか、とも思うわけですが、それもなかなか気の毒な画づらではありまして。
そんなこんなで、小生はその光景を直視できず、バスの先頭入り口の上部に取り付けられた大きなミラー越しにその様子を観察してたわけなんでありました。
現代社会はこんな横顔を持っている。
あらためて感じ入った次第であります。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園