裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

生命の誕生、その思考実験・6

2020年12月09日 07時48分00秒 | 生命の誕生
実際、太古から現代まで生きのびている「メタン生成菌」ってのが、深海の熱水噴出口に酷似したメカニズムを体内に内蔵しているらしい。
意識による誘導なしに、純粋に自然現象のみ(熱力学の法則による粒子の受け渡しと、それにともなう化学変化、その循環)を使ってエネルギー代謝システムが、「大地を離れて」駆動してくれているとは、ちょっと頼もしい話ではないの。
この事実を、次のように言いまわせば、どれほど奇跡的なことが起きているのかが理解してもらえるだろうか。
「鉱物と無機物による地球環境の地質学的物理現象と、生命の体内における生理学的化学現象とが、途切れることなくつながっていた!」
地球環境とは、生命そのものだったんだよ!
要するに、前駆体である深海底のダイナミックなエネルギー循環装置をコンパクトにまとめ、一個体の内部で完結できるポータブルな形にしたものこそが、生命なのだとは言えまいか。

つづく

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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