裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

セカンドインパクト

2012年09月12日 11時43分07秒 | 原発関連
はやく原発事故、起きねーかな。
再稼働中の大飯原発あたりで起きたら、いちばん派手に被害が出て面白そーだな。
関西一円から中部の工業地帯あたりまで盛大に汚染されて、日本経済もいよいよ終わりってわけだ。
浜岡のへんで起きてもすごそうだ。
関東全域にひとは住めなくなるだろうな。
そしたらいよいよオレたち首都圏組も引っ越しだな。
遠い親戚んちで肩身狭く世話になるか、仮設住宅でムシムシとすね毛寄せ合って暮らすか、どっちにしても刺激的な人生後半だ。
それにしても、首都圏の人口がごっそりと移動するなんて、ちょっと想像できない規模のスペクタクルだね。
原発事故って面白い。
どんなんなるんかな、もっかい起きたら。
安全を確認しもしないで(この国におけるこの装置には「安全」自体があり得ないが)、とりあえず動かそうなんてひとがいるけど、そういうひとはこんな目に遭ったとしても、「三度めの正直!」とか言って、それでもなお動かすんだろうな。
だって安い電気だけは、子々孫々の生命環境を危険にさらしても欲しいんだもんね。
そして、三度めのひどい目に遭うってわけだ。
あるいは、今度こそ土下座したくなってくれるかな。
「わたくしたちが間違っておりました!」「もう、もう二度と、原発だけは動かさないでくだされ」「もうこりごりだよう、うへーっ。ぴゅ~っ(逃げる)」って。
ちょっと愉快な画づらではあるな。
ああ、はやく起きねーかな、二発めの原発事故。

ユートピアはまったくの幻想世界だけど、ディストピア(ユートピアの対極)は、必ずおとずれる現実なのでした。

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責任論

2012年08月16日 10時50分09秒 | 原発関連
きな臭い、きな臭いよお・・・
隣のアタマのおかしい大統領が無礼極まるコメントを出したり、運動家たちは欲しくてたまらない島によじのぼってみたり、ついでにスポーツ選手は世界のお祭りの場で場違いはなはだしいプラカード掲げてみたり・・・意持ち悪くて立ちくらみしそうになるよ。
だけど。
だけど、だよ、それもこれもみーんな、日本の自業自得、とオレは考えてまして。
近代史に起きたあれやこれやをみーんなうやむやにしてきたツケを今、一気に払わされてるわけだ。
そもそも「戦争犯罪人」を政治家がお参りにいく、ってバカ極まる行為に、事の本質が説明しつくされてるといっていい。
それは、戦場で命を落としたひとたちを祀る神社に、なんで重大なあやまちを犯した責任者たちまで入れちゃうの?ってとこに端を発する。
命令によって最前線で殺されてった兵士と、大後方から彼らを操作して死なせつづけた政治側・大本営側(処刑された人間)は、せめて別モンとして扱いなさいよ(靖国は「同じ魂」と言ってるが、んなバカな)。
ドイツの政治家がナチスのヒトラーを墓参りしたら、そらユダヤ人怒るやろ、ってシンプルな図式でしょ。
「犯罪人は、刑に服した時点で、犯罪人でなくなる」なんて法解釈は納得できるもんじゃないし、「そもそも戦争を指揮した彼らは、厳密には犯罪者ではない」「戦勝国による身勝手な責任カブセ」あたりの論は、まさに責任転嫁の責任転嫁。
この戦争指導者たちは、他国を蹂躙した、という罪の他に、自国民をも蹂躙した、という二重の罪を負う。
侵略の現象面に加えて、技術論としておよそ人間としてしちゃいかんとこまでやったんだから、責任とってもらって当たり前といえる。
彼らは未来永劫、業をかかえたまま、歴史上で汚名を残すのがスジ。
きっと彼らも、そのへんは覚悟の上でしでかしたはず。
逆説すれば、その覚悟がない人間は、戦争しちゃだめ。
これは、最もシンプルで本質的な戦争抑止論でもある。
この責任ってやつをあいまいにしてきたから、日本はいつまでたっても謝りつづけなきゃならないし、いつまでたっても足下を見られつづけなきゃならない。
隣国たちの反応は、至極当然といいたい(連中の方法論自体は軽蔑したくなるけど)。
日本はここで一度、ちゃんと責任をとりなさいよ、国民も気持ち悪いやろ。
ところで、原発再稼働のことだけど。
原発事故を起こさないようにするのは、簡単なことなんだ。
事故を起こしたら責任をとるべき人物に、本物の責任を負わせればいいだけ。
つまり、ぶっちゃけ「死刑」あたりを。
そうしてやっと、「だったら、ちゃんと安全策ってやつを本気で考えてみようかな・・・」、って気分になるんじゃないかな。
あるいは、あいつら自分が大好きだから、「だったらやめよう。あぶなすぎる」って言いだすにちがいないね。
それがね、責任の真の重さってもんだよ、テッキットーにかるーく「私が責任を」とか言うな、バカ総理、とれもしないくせに。
このへんが実にあいまいなんで、何度でも何度でも、何度でもこの国のトップは道をあやまちつづけるんだった。
とにかく、この責任問題ってやつをちゃんとしないと、この国は百年後も土下座しつづけてる気がするなあ・・・

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じっかん

2012年07月11日 09時21分42秒 | 原発関連
フェイスブックの仲間たちが口々に「原発反対」を言いはじめてるよ。
政治的な運動でもなんでもなく、ふっつーのひとたちが、ただただ納得できない点を口にする、というこのムーヴメント。
これが大波みたいにうねってくんだねえ。
ほんとにフェイスブックとかってこんなとき、機能するんだね。
ちょっと衝撃、つか、感動だよ。
あんたも遠慮してないで、叫んでみないかー?
ともだちのドン引きが怖い?
いいじゃん、引きたいやつにゃ引かせときゃ。
それと自分の哲学とどっちが大切なの、って問題だよ。
自尊心だけで行動すればいいのさ。
みんな「この国で原発が大爆発した!しかも三つも!」って、ついこないだの出来事を忘れすぎてると思うんだ。
子供がいるひとには特に考えてほしいよ。
「セシウムの半減期は30年!プルトニウムの半減期は2万4千年!」ってこともついでに思い出しといてもらえると助かる。
ちゃんと考えようよ。
ほんっとに行動しなくていいの?いつまでもひとまかせで黙りつづけてんの?ってこと。



ついでだけど、毎週金曜日には午後6時から首相官邸前で原発再稼働反対デモが、来週の16日(月・祝)には大江健三郎さんや坂本龍一さんたちが呼びかける「さよなら原発1000万人アクション」が代々木公園であるよ。
興味のあるひとはのぞいてみてもいいんじゃない?
市井のただただ普通な生活者さんたちが、組織に動員されるわけでもなく、誰に強制されるでもなく、ただただ疑問ひとつで足を運んでくるんだ。
女子も、子連れも、サラリーマンも、肉体労働者も、ガイジンさんも、老夫婦も、ナカヨシ学生たちも、有名人も、無名人も、ただただ「いい未来」を願って集まってくるんだ。
そんな風景をその目で見てごらんって。
ちょっと胸が熱くなるよ。
黙ってらんなくなるよ。

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沈黙の罪

2012年06月30日 09時25分25秒 | 原発関連
なんで一切の原発の再稼働に反対なんか、っつー話をしますね。
あなた、きっと原発推進には消極的ですよね?
だけど、
「大飯は、動かしてもしょうがないか」
と考えてるわけですよね。
じゃ、次は?
「柏崎刈羽も動かすってか、しょうがないんかな」
その次は?
「浜岡か、ヤバそうだけど、政府が安全っつってんならいいか」
じゃ、いつ反対すんの?
あのね、あなたは沈黙することによって、原発を推進してるのです。
政府と電力会社は、あなたよりも賢いのでした。

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もはや連載みたいになってるやつ

2012年06月28日 21時59分41秒 | 原発関連
調子にのって、また書いてますが。

原発再稼働容認派のひとに考えてもらいたいのは、「もう一度、どこか国内の原発で福島みたいな破滅的事故が起こったら、それでもなお動かそうって気になりますか?それとも、ついに稼働反対にまわりますか?」ってこと。
二度やらかしても、いやそれでも原発は必要なのだ、と言いきれる信念を持つひとには、ぼくはイチモク置こう(つまり、もうほっとこう)と思います。
だけど「もっかいやらかしたら、考え直すかも」派には、ちょと立ち止まって考えてもらいたい。
かえりみてもらいたい。
常識的には、一度やらかしたらもう懲りるはずだと思うのですよ。
二度目、三度目があっちゃまずいでしょ。
それだけのシリアスな出来事だったんだから。
つか、忘れてないでしょ、一年と三ヶ月前のこと。
あるいはそれを思い出すために、あなたたちには二度目の事故が必要ですか?
それともまさかとは思いますが、もう二度と事故は起きない、なんて考えられるあったかい脳みそを持ってるのかしらん。
お豆腐みたいに始終震えてるこの国の地盤の上では、そして取り巻く長大なプレートのどこがハゼていつ大津波が起こるかわかんないような海洋国家では、もうそれは「起きる」とわかったのですよ。
あの国やこの国はじゃんじゃん新造してるじゃないか、稼動させまくってるじゃないか、といっても、それは事情が違うの。
この国では、だめなの。
二度目は、あるの。
だから、やめるの。
一度こっぴどい目に遭ったら、きっぱりとやめる。
それが「学習」ってもんですよ。

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またまた再稼働のこと

2012年06月25日 01時49分23秒 | 原発関連
もう飽きた?
でも書きますね。

工房の仲間たちで、腹を割って原発の話をしました。
原発の再稼働是認を言う何人かのひとたちの話を聞いて、なるほど、と思ったのが、そのことごとくが「原発は動かさざるをえないから動かさねばならないのだ」というもの。
すなわち、原発を止めることによって、ある種の人々の生活が立ちゆかなくなったら、まずいじゃないか、というジレンマです(是認に「なるほど」したんじゃなく、考え方の構造を理解したのでした)。
だけどそれこそ原発さんたちの戦略で、その論調・世論誘導にはまりこんで、考え方をからめとられてます。
しかたなくホールドアップさせられてるに等しい、と解釈できます。
原発を地元に誘致する→お金(補助金)が入る→だけど「ハコモノしかつくってはならぬ」とお達しがある→立派な建物をじゃんじゃん建てる→維持費が大変→お金が必要→新しい原発の誘致→原発林立→お金は入る→だけどもう絶対に原発から足を洗えない・・・という、原発の郷のジレンマにシンクロします。
電気がないからしょうがない、と原発に執着するのは、本末が転倒してます。
そんなネガティヴ是認じゃなく、ここは事の本質を、すなわち、哲学を語らねばならん部分なんでは?
したいんか、したくないんか、って話です。
ぼくは、したくない。
ここはひとつ腹を据えてがまんしなきゃ、じゃ、いったいいつやめるの?
そこは知恵でクリアしなきゃでしょ。
「ドイツが原発二十基分の太陽光発電に成功」なんて記事を読んだら、ほんとに「置いてかれた感」でがく然とさせられます。
ひとたび原子力を放棄すれば、たちまち他の技術開発が進むもんなんですね。
日本もそうすればいいのにな。
そしてそれは、かつて日本が最も得意としてた分野のはずなのに。
一部の職種は衰滅しても、もっと多くの職種が立ち上がり、新しい未来モデルの構築がこの国を明るくしてくはず。
そうして苦境をバネに伸びてきた国だったでしょ。
そんな戦略っつーか夢のビジョンが失われたから、衰退の一途をたどってるんだよね、この国ときたら・・・
しかも、今なんだ?動かすの。
再稼働が決まった大飯原発は、揺れたら壊れる(免震補強まだ)、津波もかぶる(防水壁まだ)、壊れたら暴走する(放射能まき散らし防止機能まだ)、暴走してもどうしていいかわかんない(官邸側のシステム構築まだ)、というやばいシロモノとわかってるわけでしょ。
あのおためごかしのストレステストでさえ、30の項目のうち半分しかクリアできてないわけでしょ。
不見識にもほどがあるってもんでしょ。
だいいち、福島がまだ不安定なこのタイミングに。
あの大爆発でズタズタの柱だけになった四号機のプールの水が漏れはじめたら、もう日本はおしまいだって誰もが知ってるでしょ。
それだけで、ほんとにおしまいなんだよ、シャレ無しに。
なにしろ、それがはじまったら、もう絶対に近づけなくなるんだから。
ぼくは、原子力は誰もしあわせにしない技術、という信念だけで「やめろ」と言ってます、25年も前から。
「原子力は最も汚いエネルギー」と言ったひとがいるけど、汚してるのはひとの心なんじゃないかしらん。
相対悪じゃなく、絶対悪(いいところなし)。
電気をすこし多めに欲しい、ってだけで、こんな卑しいものを動かすのに加担したくないんだよう。

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うねろうじぇ~

2012年06月12日 23時31分49秒 | 原発関連
報道ステーションは気骨あるなー。
つか、信頼できる唯一的まともなメディアです。
オレもね、新宿の「二万人」ってデモに参加したけど、どこの新聞も、どこのテレビ局も、断じて報じませんね。
「なかったこと」にしてるわけです。
知らしめると無明の凡夫が目覚めちゃう、とでも思ってるんでしょうかね。
徹頭徹尾、黙殺。
原発を動かしたいんですね、報道機関はどこも。

それにしても、四万人、なんて規模になってるんですね、官邸前の「毎週金曜デモ」。
報道ステーションが、報道機関で初めて全国ネットに載っけたんじゃないでしょうか、この手のデモの話題。
いますぐにでもいきたいよ。
つか、熱いです、フルタチ。
フジとか、日テレとか、ウソばっかの局を観てる場合じゃないでしょ。
読売とか産経読んでるひと、大丈夫ですかー?
ま、イロモノ新聞として面白いから垣間読んで、論調を検証してますけど。
それにしてもこの二紙のかたより方、気持ち悪いですね。
そんなわけで、7月16日、反原発集会。
一度、動いてみませんか?
毎週金曜日の官邸前のやつでもいいんだよ。
ひやかしでいいんだよ。
じっとしてたら、まったく身勝手に上のほうで決まっちゃうんだよ。
それでいいの?
行動しなくていいの?
いま自分にできることしてますか?
こんなこと言うオレのこと、バカだと思います?
かっこわりー?
だけどオレは、自尊心に賭けて、行動してます。
オレは左でもないし、無党派、無宗派です。
ただ、ひとりの人間。
日本人。
平和を願うひと。
清潔が好きなひと。
それだけ。
ただ傍観してる(沈黙してる)あなた、その態度は、許容してるのとおんなしだと思いません?
あなたのその態度が、あのやばいシロモノを動かしてるんだよ。
じっとしてて、平気?
ほんとに?

オレもよめはんもケンカっぱやい性格なんで、ちょいと乗り込んでたのしんできます。
7・16「さよなら原発、10万人集会」
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原理

2012年05月30日 23時51分52秒 | 原発関連
結局、なにがあっても再稼動するわけです。
ええ、わかってました、彼らのやり口は。
その姿勢が、そもそもこの日本国を没落に導いたことも。
世界のトップ製造大国、一流の製品を生み出す信頼の国・・・この国が「かつて」有してたそんな価値が、すでに過去の幻想と成り果てたこともわかってます、ぼくら国民全員が。
すべてが同じ根でつながってます。
アメリカはわが国よりもあさましいが、稼ぎ方をひねり出す小ざかしさを持ってます。
中国はわが国よりもはるかに脳のつくりが卑しいが、生き抜こうという戦略を持ってます。
わが国には、残念ながらというべきか、誇るべきというべきか、それらがありません。
この二つのバカバカしい国々に隷属する道を行くのは、忸怩たるものがありますが、まあしょうがないんでしょう、こういう政治を選んだんですから、ぼくらは。
すべてが内向き。
すべてが視野狭窄。
北欧などは未来を見ることに全力を注いでますが、わが国は、非常に限定された現在(昨日今日、とか、そんなレベル)しか見ず、過去にも未来にも向き合おうとしません、なんで?
こんな国は沈みゆくに決まってるし、すでに後戻りも(そして最後のあがきも)できないまでに沈みつつあります。
なんで学ばないかね?
原発を止めることによって、そのストレスから、新しい力が出てくるのにね。
経済成長を止めることによって、借金が減りはじめれば、そのときこそ本当の成長がはじめられるのにね。
でも、それはできない相談らしいです。
いったんつくったものを壊したくないんだなあ、それがどれだけ腐りきってても。
木を見て森を見ない、ムラを見て世界を見ない、ディテールを見てメカニズムを見ない。
それが保守ってわけだ。
もう無理でしょう、この国に「新しい力」を求めるのは。

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最後の審判

2012年05月23日 19時27分13秒 | 原発関連
結局ぼくらは今、罰を受けてるのですよ。
どれだけ電力価格が上がろうと、それがどれだけGDPを押し下げようと、経済を冷え込ませようと、もう断じて原子力を稼動させちゃならんのです。
「原子力でつくられた電気を使ってるくせに、原子力に反対するのか?」という判で押したようなセリフで、ぼくはここ25年の間にのべ100人ほどの人物から説教をされましたが、今こそ言い返したいです。
「原子力でつくった電気を使った者は、みな等しく罰せられるべきだ」と。
原発の地元のヒトビトは、「原発が無くなったら食っていけん」と言いますが、逆にこれは、どんだけのあぶく銭をもらってたんだ?の裏返し。
しかしそれこそが電力会社の戦略で、巧妙なワナで地元を絡め取り、支配と勢力拡大を謀ってきたわけなのでした。
だけどそろそろそのくびきを断ち切らなきゃいけませんよ。
その金と仕事、そして依存心は、真っ当じゃなさすぎます。
そもそも、命に関わるほどの毒性を持つ放射能を10万年も吐き出しつづける汚物(核廃棄物)との子々孫々にわたる添い寝と引きかえにしてまでも「電気をくれ」と言えます?
そこまでスカスカな脳を持つ大人物だけが、「原発を動かせ」と口にする資格を有するのですよ。
なーんにも知らないで、ただ「電気が足りないなら、ちょこっと危険でもがまんして動かせばいいのに」と思ってません?
剛胆な政府は、原発のストレステストで「700ガル(揺れの基準)まで耐えられれば動かしてヨシ」としてますが、ここ10年の間だけでも、04年の新潟県中越地震で2500ガル、東日本大震災は2900ガル、08年の岩手宮城内陸地震では4000ガルなんてのがきてまして、柏崎刈羽原発なんて中越地震のときに所内3000ヶ所もが破損して、消火栓の異常のせいで火も消せないような終末的状況でした。
福島第一では今もなお、深さ18メートルの圧力容器に毎時6トンの水を入れても入れても40センチしかたまんないし(ほんとに冷やせてんのか?)、そこから「1立方センチ」あたり14万ベクレルなんておっそろしい高濃度汚染水が漏れ出してるし、こういう状況でね、「動かす」ってのは、どう考えても常軌を逸してます。
「たかが電気のために、あんたは命を賭けられるか?」というレトリックは、ついにシリアスな説得力を得るに至ったのです、本物の事故が起きたあとでは。
もっかい言うけど、そろそろ真っ当に生きる覚悟を固めないと、ほんとにこの星の水は飲めなくなりますよ。
暑い夏はきらいですか?
腹をくくりましょ。
原子力は、最も汚いエネルギーです。

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動かしちゃ、ヤ

2012年04月24日 21時34分41秒 | 原発関連
なんで原発を動かしちゃいけないか、っつー根本的な話をしますね。
「安全性の確保」とか「ストレステスト」とかやってますけど、いちばんの問題は実はそこじゃないのです。
事故は必ず起きるのに、「事故が起きた後、どうするか」が議論されてないのが問題なのでした。
原発が安全でないとわかった以上、もう「想定外」はあり得ないので、その部分を詰めなきゃいけないんだけど、まだ「安全対策を何重にも施せば、事故は起きない」という発想を出発点に置いてるのが、信じがたいところです。
「事故は起こる」というところを考えなきゃいけないわけです。
地震、津波もそうですが、海の向こうの半島からミサイルが飛んでくることまで想定せざるを得ない時代です。(ウソだと思います?アメリカは、真剣に北朝鮮への爆撃を検討してまして、それをすればもちろん韓国と日本が主戦場となり、最初のミサイルは必ず原発に飛んでくる、と考えなきゃいけないのですよ、物騒すぎて誰も言わないけど、知っといてね)
それに、電源が落ちた数時間後には大規模なカタストロフが起きる、とわかったわけでしょ。
電源を落としさえすれば、日本の半分を廃墟にできる、とテロリストは理解したわけでしょ。
だったら、電源を確保するよりも、メルトダウンが起きた後のことを考えとかなきゃ。
なのに、相変わらずオフサイトセンター(遠距離からのコントロールルーム)は原発のご近所にあって緊急時に使い物にならず、事が起きれば、福島とまったく同じ経過をたどって日本は壊滅します。
このマヌケをもっかい繰り返したら日本は破産しますし、そもそも福島の放射能の大半は太平洋に逃げてくれたけど、福井で起きたら、放射能は偏西風に乗って、関西から中部、関東一円までを盛大に汚してくれるのです。
もう日本には住めなくなるリスクまで考えてますか、そのうえでなお動かしますか、ってことです。
福島第一の原子炉をつくったメーカー(アメリカ・GE)の担当者が、爆発事故当日、現場からの映像にクギ付けになりながら、「まったく想定通りに事故の行程が進んだので、その点が実に興味深かった」と語ってます。
「そろそろ水素爆発が起こるぞ」とダンナが口にした途端に、テレビの中の建て屋が吹っ飛んだ、と奥さんもインタビューに答えてまして。
わかっとんなら、備えとけよ!と言いたくなるんですが、「備えるということは、安全でないと宣言することと同義なので、すなわち、備えないのだ」という奇妙な論理に支配された日本国エネルギー担当当局にはできない相談なのでした。
で、再び、そんな発想のもとに、安全が置き去りにされてまして。
事を起こさないための安全が確保されても、事の後の安全を確保しないことには、もう絶対に前に進んじゃだめ。
この甚大な被害を目の当たりにしても、まだのんきなんだなあ、日本政府は。
とりあえず、ハシモト、がんばれ。


GE・マーク1型原子炉
福島第一のタイプ。
こんなおっきい、って知ってた?

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