裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

工房経営

2010年07月26日 21時29分24秒 | Weblog
「陶芸をしたい」という方に悪い人物などいようはずがない、と思ってますし、実際その通りに思えます。
そのような善良なヒトビトから、多くのお金を頂戴するべきではない、とも考えてます、口はばったくはありますが。
なので、お手軽な値段とシステムで経営を回してるつもりです、えらいでしょ。
ご満足いただいてればうれしいのですが、みなさまどーなんでしょ?
そしてこちら的には、おかげさまで裕福とは言えませんけれど、ビンボーと自慢するにははなはだ物足りぬ程度に食べさせていただいております、感謝感謝。
工房ではみなさまには自由にお過ごしいただいてるつもりですし、こちらなりに精一杯の気持ちで(のんびり漂いつつも)日々に臨んでるつもりです、たよりないかもしんないけど。
これからももっともっとたのしい工房に育ててゆきたいですし、みなさまにも「ゆきたいなあ」「ゆける日を待ち焦がれるなあ」と言っていただける環境づくりにつとめてまいりたくぞんじます、ねがわくわ。
みなさまにおかれましても、この酷暑の折り、ほんのちょっとの道すがらの炎天を忍んでいただき、工房への、また創作への愛慕を育てていただければ恐悦です、つか忘れないでね、つことなんだけど。
月一回きてくだされば工房は万事災厄なく回りますし、いつなんどききていただいてもかまわないのですから、ささ、ひとまずは空いた週末に丸印を。
わが工房に経済意欲・利潤観念は希薄で、奇跡的に継続できている理由を見当たらせるとすれば、それはみなさまの慈愛ともいうべき自覚的参画精神であります。
教え、教えられる、以上のものがわれらの間に醸成し得てるのだとすれば、工房としてはそれだけでスキップしたくなるほどしあわせなのであります。

「へうげもの」読んでるんで、ヘンな言葉を使ってみたよ。
むつかし。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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世界のつくり方の話

2010年07月24日 08時57分50秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
「自然とは、高次元の無意識のイマジネーション」って言葉を、哲学の読みものの中で見つけました。
自分が言おうとしてた内容だ、と直感。
レトリックがシンプルで、正確で、感心します。
「自然ってのは、どうしてこうまとまって一方向に進化しつづけていくんだろう?」てのは、昔からのぼくの関心事のひとつでした。
ぼくは、地球上の生命体全体がひとつの統一した意思(いわば目標)をもってて、その総意が環境を形づくってるのだ、と考えてたわけですが、なるほど、無意識の創造性ね。
確かにぼくらは、「進化しよう」と個々が決意して、それぞれに進化してるわけじゃありません。
地上の生命全体に底通した、つまり潜在的かつ共通的にはらませた一方向性があり、全体が連動しあって、環境と「個」までもをよりよき環境にしていこう、いや、していき合おう、という世界意思が存在してるように見えます。
ぼくらはひとりひとりにパーソナリティーというものをもってはいるけれど、お互いに通じ合って、実は無意識の共同作業をしてるわけです。
それは、人間が、ということではなく、全生命体が、いや、鉱物までも包含した「全世界が」という意味です。
世界とは、ひとつの生物みたいなもので、ぼくらひとりひとりは、その中のひとつの細胞でしかないのですよ。
細胞は、生物を構成するパーツでしかないわけで、それは連動してないと、大きな生命全体を維持できないのです。
世界ってのは、そういう構造なんじゃないかな。
そう考えると、この世の中はミクロもマクロもフラクタルな関係になり、「高次元の」相似形が永遠につながってく様相がモデル化できます。
やっぱ哲学って面白いぜ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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工房5周年大宴会

2010年07月13日 09時07分01秒 | 工房
この小さな工房も、東京のすみっこにオープンしてからまる5年です。
これもひとえに生徒のみなさまの、おろかな師範を許容してくださる慈愛のおかげ。
これからもなにとぞ、末永く、よろしくお願いします。
そんなわけで、開窯記念日である7月恒例となった大宴会であります。

集結してくださったのは、ごらんの20余名。
飲むのが大好きといったガン首が並んでおります。
やれやれ・・・(←と言いつつ、いちばん飲み好きな男)
さて、撮影をサボってたせいであまり画像がないので、いきなしはじまりました、豪華賞品争奪ジャンケン大会。

今回は5アニバーサリーということで、「5」にちなんだ(あんまりちなんでないけど)商品を用意しました。
しかもW杯シーズンということで、日、伊、英の三種類からチョイスしてもらいます。
最初の勝者は、アラビアンビューティー・笹岡さん。

「英」を選択。
よめはんが会社からパチってきた Afternoon Tea のタオル5枚セットが当たりました。
おめでとう~、パチパチパチ・・・
と、ここでトラブル発生。

ジャンケンに負けたあおい少年が、悔しさのあまり号泣してしまったのです。
どんだけ負けず嫌いやねん・・・
つか、ルールを理解しとんのか?
ほな第二回戦をはじめるで~、と言ったら、ピタリと泣きやむ現金なやつ。

しかし二回戦は、薬剤師・榊原くんが「伊」を選択して、普段欲しくてもなかなか買わない「珍妙なパスタいろいろ5種類セット」をゲット。
さあ、最後の和ものは誰の手に?

おっとー、ご無沙汰登場の cune 取締役・花下女史が勝利。
工房から徒歩2分、焼き鳥「竹串」さんの7000円分の食事券をゲットだ~。

「5000円分のチケットをつくらせてもらっていい?」と大将に伺いをたてにいったら、「じゃ、2000円分サービスしたげるよ」と言ってくださり、5じゃなく7になっちまったぜ、よっ太っ腹!。
竹串さんは、焼き鳥が絶品で、レバ刺しや釜飯も超うまいんだよ、宣伝しとくね、大将。
ところで花下さんからは、自身の会社 cune のTシャツをいただきました。

かわいくてキッチュで気の利いたここのデザインは秀逸だ。
みんなも買えよ~。
というわけで、つつがなく終わったジャンケン大会・・・と思いきや、今回はもういっこ特別賞が用意してあったのです。
みんな渇望の「粘土5kgチケット」だぜ、イエー。
がぜん、宴席は狂乱的盛り上がりの様相。

すでに商品をもらったひともそうでないひとも入り乱れての最後の大勝負。
ここで勝利への執念を見せる母子が!

なんとなんと、最初のジャンケンに敗北し、泣き崩れたあおいくんが、最後に満面の笑顔だ~。
強きは母なり。
これで母子ふたり、じゃんじゃんろくろを回せるね。
こうして、笑いと叫声と愛とに包まれた夜は、終バスが出た後までつづいたのでした。
やれやれ・・・(←いちばんさわいだ男)

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この国のゆきつく先

2010年07月12日 09時28分43秒 | Weblog
去年の政権交代後の実務能力にあきれ果て、支持率の大下降を突きつけたのち、国民は「怪物を表舞台から排除した」という一点で、今一度、そして最後の支持を政権党に与えたのでしたが、新しく長に就いたひともまるでダメ。
民主党も自民党と変わりなかった、と考えるひとは第三局になびくはずでしたが、こちらの小党も極端な党是をかかげるものが多く、とても推す気にはなれない。
そこでしかたなく、もう一度自民党に・・・というよりは、民主党でないもうひとつのほうに、というのがこの選挙結果なのではないでしょうか?
民主党には、未だとてつもないひとがのさばっており、片や自民党は、超大物が去りゆくばかりで人材払底状態。
「それでも、あのデタラメな党よりマシか」というのは、ここんとこ数回の選挙での有権者の決まり文句。
投票が後ろ向き。
入れたいぜ~、とキヨシローのように叫べる時代はくるのか?
これからこの国は、どこに向かうのでしょうか?

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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投票にいこう

2010年07月04日 08時51分18秒 | Weblog
心ときめく選挙の季節がやってきましたね。
参議院選挙、という、いわば二軍の試合ではありますが、みなさん、ちゃんと投票しましょう。
とくに若い世代のひとに言いたいのです。
若年層が政治的に軽んじられてるのは、自身に責任があるのです。
「投票しないひとに政治を語る資格はない」と世間では言いますが、まったくの正論です。
この論には、裏付けがあります。
政治家とは、国民のために政治をするわけではなく、投票してくれるひとのために政治をするものだからです。
だから投票しなかったひとが「どうしてオレの暮らしをよくしてくれないんだ!」と叫んだところで、「おまえの暮らしをよくする必要はないからだ」と政治家にツッコまれるのがオチです。
投票してくれないひとのために、誰が汗をかきますか?という話でしょう。
お金持ちは必ず投票にいくので、いつまでも彼らは政治的に安泰なのです。
若者は投票にいかないので(つまり投票率が最も低いので)、政治家は若者のための政治をためらうのです。
極論すれば、投票にいかない以上、政治に何かしてもらおう、などと考えるべきではないし、ひどい暮らしに甘んじつづける覚悟が必要です。
年金がもらえなくても我慢しなきゃいけません。
大増税にもきちんと応じなきゃいけません。
自分たち以外のところに歳出が片寄っても(それがどんなバカな使い方であれ)文句言っちゃいけません。
つまり、どんな理不尽にも従わなきゃいけません。
だって、白紙委任(どんな決定がなされても従います!宣言)したわけですから。
声を上げない従順な野良犬(飼い犬ですらない)。
それが「投票しない世代」の政治家側からの見方です。
自分たちは、政治に無関心を装ってるつもりなのかもしれませんが、実は、自分たちのほうこそ政治家たちから蚊帳の外に置かれてる事実を認識するべきです。
投票しなかったひとは、国家計画の外へと追いやられるわけ。
リアルな村八分です。
そんなのいやじゃね?
政治に対してもの申す権利を獲得するために、あるいは、かわいそう・・・と他世代から言われないために、投票にだけはいきましょうよ。
そもそも、投票にいかない国民には、この国で胸張って過ごしてもらいたくない、と、マジメに投票してる側は率直に思ってるのです、申し訳ないけどね。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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コペルニクス的

2010年07月03日 09時13分48秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
最近は狂ったように数学と物理学、あと哲学の書籍ばっか読んでまして。
それにしても、このたぐいの本はどれを読んでも、コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンだけは出演してます。
このへんのくだりが実に面白くて、知れば知るほど興味がわいてきて、興味がわくほどにさらに複雑な数式に足を突っ込みたくなり、複雑な数式を理解するほどにさらなる難解な構造に分け入りたくなります。
へ?なにゆーとんの?とみなさん思ってるかもしれませんが、事はシンプルなのですよ。
知識欲の昇華と展開です。
すなわち、人間の本能ね。
ぼくの興奮を簡単に説明するとね、こんな感じ。
むかし、空の上は神様のおわす場所でした。
そして「天球」と呼ばれるドームだったわけです。
で、昼間は太陽が、頭上に敷かれた「黄道」というレールを横切っていき、夜になると星空が、東から西へいっせいにめぐります。
それを見て人々は、天球が動いとーなあ、神様が働っきょんねんな、一方、地球は泰然として動かんなあ、と信じて疑いませんでした。
ところがここに、星空(天球)を精密に観測してた人物がひとり。
彼は、天上で何個かの星だけが奇妙な動きをしてることに気付きます。
その星は月の中をツキ抜けたり、星々の間を不規則に通過したりと、天球全体の動きから独立して、まったく無秩序に夜空をさまよってるわけです。
それは火星なんだけど、ある日、彼はハタと理解します。
「げげっ、この星って太陽の回りをぐるぐる周回してるんちゃうんけ~!?」
無秩序だったその星の動きに、秩序が与えられたわけです。
そしてさらなる解析で、空はいっせいに動いてるんではなく、一個いっこが時計仕掛けのように組み合わさって、各自に動いてるのだということが導きだされます。
それはドームではなく、無限の空間であるとわかったわけ。
さらに劇的に発想が転換されます。
「ちょっと待てや~。ひょっとしてこの地球も、あの太陽の回りを周回してるんちゃうん~!?」
動きの中心をあちら側に置き、こちらこそが周回してるのだと発想してみると、
「めっちゃ理屈にドンピシャやんけ~!」
あっちとこっち、どっちを主体にしてもかまわんのだけれど、太陽を中心としたモデルの周回に地球を置いたほうが、より体系化が合理的だし、各個の動きを矛盾なく説明できるとわかったわけです。
人類史上はじめてこの人物は、わが地球を宇宙からの俯瞰でながめたのです。
主体でなく客体として、つまり客観的に地球という星を観たの、彼は。
地球を、はじめて宇宙空間の中にザコ星として組み込んだ人物、と言い換えることもできます。
これが当時、どれだけドラマチックなことだったか、理解できます?
それは、神様の視野を手に入れたということなのです。
ドギモを抜かれる視点ではありませんか、神学の時代の世界観においては。
まさにコペルニクス的発想の転換!(彼こそがコペルニクス氏なんだけど)
この一点(宇宙の体系化)が、当時の科学を跳躍させるわけですが、ほんとに一編の物語として面白いのですよ、数学&物理学は。
みなさんも興味を持ったら、こんなふうにムカシビトの立場になってイメージしてみましょうよ。
人間の叡智のただ中に放り込まれたような、不思議な感覚が体験できますよ。
それにしても、オレはこんなものばかり読んで、どこに行こうとしてるんだろう?

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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