裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

幻想世界

2008年10月30日 10時48分27秒 | Weblog
金融不安「実体経済」へ波及・・・って、経済に実体が無かったのかよ!
民主が「徹底審議路線」に転換・・・って、徹底的に審議してなかったのかよ!
麻生内閣「本格政権」へ・・・って、政権が本格的じゃなかったのかよ!
ツッコみたくなることばっかです。
偽装、架空、隠蔽・・・みんなお国の最高機関を真似てるだけなのでは?
まったくどんな国なんだ、日本って。

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セ・リーグ

2008年10月24日 23時07分59秒 | Weblog
いやー、面白いなー、セ・リーグのプレーオフ。
ジャイアンツの選手は、元日本ハム、元千葉ロッテ、元ヤクルト、元オリックスの各四番が勢揃い。
先発は元ヤクルトにいた最多勝利投手で、抑えの二人は元西武と元横浜の守護神。
対するドラゴンズは、元西武と元横浜と元近鉄の四番が中軸で、元横浜のキャッチャーも大活躍。
お金持ち同士の戦いはすばらしいよね。
・・・って、ここいらのチームはちゃんと心から「野球を」楽しめてんのかなー・・・?
ゲームでなく、「勝利の満悦感」だけを楽しもうとしてるような気がしてならないんだけど。

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マニフェスト

2008年10月22日 00時31分43秒 | Weblog
政府与党は、解散総選挙で勝った暁には、高速道路の料金を半額にしてくださるらしい。
なんともうれしいことだ。
ありがとうございます、自民党さま、公明党さま、と言いたい。
しかも定額減税とやらで、国民全員に一定の「税金を納めなくていい」権利をくださるんだそうな。
これはわかりやすく言えば、国が借金してまでわれわれ下々の者のために現金をばらまいてくださるようなすばらしい政策なので、ぜひとも実現していただきたい。
「これはどうしても自民党さま、公明党さまに勝っていただかねばならない」
ぼくらの中の何人かはこう心に誓って、選挙に出かけることだろう。
だけど野党・民主党もすばらしい政策をかかげている。
こちらはなんと、高速料金が「タダ」の大盤振る舞いだ。
流通に携わっているお父さんたちは、こぞって民主党に投票したがることだろう。
それに、苦労しているお百姓さんたちに個別にお金をあげたり、ガソリンの暫定税率を廃止して激安にしてくれたりと、本当にぼくらの生活のことを慮ってくれるやさしい政党だ。
「これはどうしても民主党さまに勝っていただかねばならない」
ぼくらの中の何人かはその心意気に感激して、いそいそと選挙にいくことだろう。
今の野党、与党、どちらが選挙で勝っても、ぼくらにはすばらしい暮らしが約束されている。
なんともうれしいことだ。
ただ、マニフェスト(政権公約)とは、もともと「船荷目録」という意味だったようだ。
その荷が重すぎて、沈没しなきゃいいけどね。
船はすでに相当に老朽化して傾いてることだし。
できれば、その修理の方を先にやってもらえたらもっといいんだけど・・・
とにかく、面白いからどこまで荷が積み上がるか、両党の誠意ってものを見てみよう。
いやー、ひとは口先ではなんとでも言えるもんだねえ。

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進歩

2008年10月21日 09時14分54秒 | Weblog
「人間は進歩も退歩もしていない」
と、大岡昇平が語ってるのを読んで、はた、そうかも、とひざを打ってみる。
考えてみれば人間なんて、利不便性をテクニカルに補って「日進月歩」なんて大騒ぎしてる愚かな生物ですよ。
そんなものは進歩でもなんでもなく、ただ装置を大げさにしてるだけの話。
進歩ってのは例えば、二本足歩行が一本足で実現、とか、肩甲骨をはためかせて空を飛べるようになった、とか(これらは、ま、「進化」だけど)、言葉で語ることなく意志の疎通が可能になった、とか、人類全体が怒りという感情を放棄した、とか、解脱して菩薩さんになるくらいのステージの跳躍があってはじめて「進歩」と言えるってもんでしょう。
人間は変わってない。
相変わらず思慮が浅はかで、愚劣で、俗悪な生き物。
強欲にそそのかされて世界をつくり、強欲に蝕まれて世界を解体する、矛盾に満ちた奇妙な生命体。
いつになったら進歩できるのか。
そこで、未来に実現しそうないちばんリアルな「進歩」を考えてみる。
1、完全な平和、というかつてない社会を手に入れる。
2、完全な殺りく機械となって、キリなく殺し合ってみる。
人類を地球環境における「ガン」と考えるか、「ワクチン」と考えるかで、このふたつの意見は等質であると言えますね。
いつまでたっても賢くなりきれず、かといってバカにもなりきれない人類。
人間ひとりひとりはけっこう賢いと思うんですけどね。
どうも総体としてのジンルイが、もうあきれるほどに愚かすぎますわ。

上原ひろみさんとは対極にいる、やはり天才ピアニスト。
ピアノを弾くなら、オレはこんなひとになりたいな。

Thelonious Monk

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宮古島紀行・5

2008年10月12日 23時02分59秒 | Weblog
最終日。
宮古島の北西端まで突っ切り、長大な橋(池間大橋)を渡ってその先にある池間島までいった。
ここは車やビールや運送会社やなんやかんやのCMに使われる、すばらしいオーシャンビューが望める場所。
橋の上から見下ろすと、透き通ったブルーの海面を巨大魚が悠々と通り過ぎていく。
人間にとっても天国であるのと同時に、彼ら魚類にとっても天国なのだ。
そこから宮古島を海岸沿いに南下しつつ、いろんな砂浜をのぞいていく。
そこかしこにエデンの園。
砂山海岸は、雪山のような砂の丘を登り、秘密基地のような小道を抜けると、まるで隠された楽園のように眼下にひろがってた。
白砂の坂を下ると、古代遺跡と見まがう岩礁の洞窟の向こうにひらけるマリンブルー。
手つかずの自然の造形、そして色彩に心動かされる。
そこでふと、学生時代に歩いた沖縄本島の姿を思い出し。
あのときはヒッチハイクで本島の北までのぼり、今回と同様に海沿いを徒歩で南下してたのだった。
ナマコとウニしかいない真っ黒な岩礁の海岸線を歩き歩き、浅瀬を飛び石づたいに移動して岬を抜ける。
するとそこには巨大なホテルの威容とハワイアンな音楽、そしてカラフルなパラソルにビキニギャル、褐色男たちの群れ。
ビーチには、どこかよその土地から輸送してきたに違いない白砂が見渡すかぎりに敷かれ、人工パラダイスの体を整えてある。
貧乏ヒッチハイカーは恐縮しつつその浜を横切り、反対サイドの岬に抜ける。
するとその向こう側には、再びナマコとウニの岩礁が現れる。
しばらく歩くと、また大資本のインフラによる白砂のビーチがこつ然と出現し、また暗黒の岩礁、ビーチ、岩礁・・・と交互にやってくる。
要するに、裏からのぞけば、パラダイスの正体はハリボテ。
巨大資本の王国、幻想のお城、という印象。
それに比して、宮古島には天然の楽園がある。
そう、まだ、ある。
だけどそれも風前の灯なのかもしれない。
島を走れば、あっちこっちにクレーンが林立し、ブルドーザが土地を削る。
丘が平らになり、岩が粉砕され、マングローブが掘り返され、赤土がむき出しになり、風景に場違いな鉄骨が組まれていく。
島の変形、変態がすすむことおびただしい。
観光を楽しむ身でこれらの所行を批判するのはまったくの矛盾だが、あえて言わせてもらえば、もう少し自然に対する配慮ってものを考えなきゃ、と思う。
「自然があるから観光客が来てくれる」のに「観光客を来させるためには開発しなきゃいけない」という島の奇妙な苦悩。
嬉々として秘境に向かうぼくらのような者がいるために、小島は切り崩されてリゾート化していく。
このジレンマに対する賢い解答というのはないものか。
楽しみつつも、心痛む。
期待しつつ、もうやめてくれという自分がいたり。
哀しい。
自分が。
血の悲劇と南国の楽天、観光サービスの笑顔と生き伸びるための煩悶、恋愛と食い気と失業率と円とドルと赤い花と青い海と黄色い工事看板と・・・ごちゃまぜチャンプルーが沖縄の姿。
それを見ないふりして観光だけを楽しもう、ってわけにはなかなかいかないのも、また沖縄のジレンマではあるのだった。

おしまい

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宮古島紀行・4

2008年10月10日 09時20分31秒 | Weblog
三日めも快晴。
この日の行動はまったく別のアプローチ。
宮古島の西海上にちょこんと浮かぶ「伊良部島」に渡ってみよう、ってことになった。
なにがあるかわかんないけど、フェリーってやつに乗ってみたかったし。
ぽんこつワゴンRで港に着くと、フェリーがぱっくりと口を開いて待ってる。
こいつに向かってバックで乗り込め、という。
フェリー内からは、車に乗りっぱなしでこちらを凝視する多くの目。
ドライビングテクニックを審査されてるようで、ちょっとこわい。
しかも入れなきゃいけない場所は、左右に隣接する車とはキツキツの位置なんで、切り返し不可の一発勝負。
ペイパードライバー、最大のピンチ。
大量の冷や汗をかきかきなんとかやりとげたが、助手席のツマはもちろん、両隣と背後の車の連中もハラハラ息を呑んで見守ったにちがいない。
ご迷惑おかけしますね、どーも。
さて、30分かけてあっちの島に渡ってはみたものの、たいして見どころもなさそう。
海岸線も波受け堤防と岩礁ばかりで、東洋一を誇る前原の浜や、お魚パラダイスの吉野海岸とは比べるべくもない。
ところで目線を下から上に移すと、やけに上空低いところを旅客機が飛び交ってる。
あてずっぽに立ち寄ったメシ屋には、テイクオフする瞬間の飛行機の写真がずらり。
「この島にはパイロット訓練生の練習用の飛行場があるんで、滑走路の周辺道路を走ると離着陸の瞬間が見られて面白いですよ」
これはいってみなければ!
ワゴンRをぶっ飛ばし、おすすめのスポットに乗りつけると、なるほど鼻先間近を巨大な旅客機がかすめていく。
新米パイロットたちが、飛び立っては帰ってくる「タッチ&ゴー」の訓練のまっただ中ってわけ。
飛ぶわ降りるわの大騒動だ。
ちょっと興奮するではないか。
で、うろうろと走りまわって、飛行機が着陸寸前に頭上すれすれを通過するポイントをついにゲット。
5分間隔で帰ってくる巨大旅客機に照準を合わせ、シャッターチャンスを待つ。
だけど古いデジカメってのは不便だね。(表日記で書いた「ビンゴゲットしたニューカメラ」は、潮がこわくて持っていかなかった)
シャッターと撮影との間にタイムラグがあるんで、撮ったと思ったその瞬間にはそこに飛行機はいない。
さんざんチャレンジしたけど、ファインダーにまともに入ってくれず、ごらんの画像と相成った。
見上げて撮ったら飛行機の腹しか写らなかったよ、の図。
手を伸ばして抱きしめられそうなほどの至近距離。
海はなかったが、得がたい経験ではあった。
刺激がいっぱいだぜ、南の島よ。

つづきます

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宮古島紀行・3

2008年10月09日 08時38分04秒 | Weblog
一晩たっぷりとした睡眠で、前夜の寝不足を解消して、二日めに突入。
オレたちは「晴れ夫婦伝説」と言われるほどに晴れ男・晴れ女で、ふたりで出かける旅で雨に降られたことはほとんどない。
10年間でまったくない、といっていい。
沖縄には毎年のように台風シーズンに来てるんだけど、どれだけ雨予報が出てようと、台風が接近、通過、付近の島々を蹂躙してようと、オレたちの頭の上にだけは雲がない。
ただの一度も降られたことがない。
結婚式からしてそうだった。
結婚式のその日のその時刻に、ちょうど台風がふたつ同時に式会場上空を通過するはずだったのが、左右によけてくれて、結局お天気の神様は新郎新婦を晴れ間にぽっかりと入れてくれた。
前日に全身ずぶぬれで日本中から集まってくれた親族が、その神通力にあぜんとしてたものだったさ。
んなわけなんで、宮古島二日めの空も晴れわたる。
この日もぽんこつワゴンRに乗り込み、別の浜を探索。
島の西南端の「前浜海岸」へ。
ここは宮古島トライアスロン大会のスイムのスタート地点になるビーチなんだけど、とにかくとてつもなく砂浜が白い。
光を全部吸収するのがブラックホールなら、ここの浜はそれと逆。
白砂が太陽光を全部はじいて乱反射させるから、雪原のようにまぶしくてクラクラする。
手の平にすくってみると砂のひと粒ひと粒が乾いてサラサラで、指の間を苦もなく通り抜けて、風に流されてく。
よく見ると、これは白化した珊瑚や貝殻が波のヤスリにかけられて粉砕→研磨された、いわば微細なギョクなのだ。
鉱物の色じゃなく、有機物のカルシウム色。
だから柔らかいクリーム色をしてる。
それが積もり積もって、綾なす光のかたまりとなってるのだな。
海が浜砂を美しく磨き、浜砂が海水をきれいに濾過し、その相乗効果がこの光景をつくってるわけ。
紺碧の空から降りそそぐ陽光が清潔な水を透過して、まっ白な海底に波紋を織りなし、めまぐるしく色彩を変化させる。
エメラルドブルー、なんて淡彩じゃ表せないのだ、自然の海は。
砂浜に寝転ぶと、背中の下の感触はまるでビロードのクッションみたい。
この砂でベッドをつくればいいのに、とツマは言うけど、この砂はこの場所にあるからこそ尊いのだ。
だってこいつを革袋に詰めたら、それはただの「生物の死骸袋」になっちゃうものね。
いつまでもこんな色の浜であってほしいなあ。
ゴミのひとつも落ちてなく、俗悪な看板も立ってなく、人影もまばら。
遠く聞こえるジェットスキーの騒々しい音だけが、残念ではあった。

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宮古島紀行・2

2008年10月08日 19時09分56秒 | Weblog
東京の猛暑は下から立ちのぼってくるけど、沖縄の暑熱は成層圏からじかのもの。
ちりちりとあぶられるような暑さだ。
空中にちりの薄膜がないから、光が清潔。
そんな光線が、あの真みどりと真紅の植物群をつくる。
そして青インクをぶちまけたような紫紺の空。
エメラルドブルーの海。
シンプルにして複雑極まる色彩群。
自然は天才だ。
道はつづくよ、島の果てまで。
とろとろと右往左往するうちに、一年ぶりの運転技術が「アクセルは右足」「ブレーキはまん中にある」「ウインカーを出した後にハンドルを切る」というようなことをおぼろげに思い出しはじめる。
そんな危ないなー、と思うかもしれないが、なにしろここは離れ小島。
先行車もいなければ、後続車もいず、対向車もおよそ皆無。
自分のペースで安全運転が許される、初心者天国なのだ。
道は起伏に富み、ゆるやかな稜線を右に左に曲がりくねるたのしいワインディングが楽しめる。
のんびりとしたジェットコースターみたい。
むき出し赤土にサトウキビ畑が延々と連なる国道を、まずは「うまい」と評判高いソーキそば屋に向かった。
てんこ盛りの宮古そばの入った丼に、昆布とニンニク風味のダシが張られ、ゴツくてうまみたっぷりのブタ角煮がでんでんでんとのっかって、600円。
んまかった。
腹がふくれたら、いよいよ目的の浜へゴー。
ツマは助手席で、地図をあっちにこっちにひっくり返して必死のナビゲート。
なんとか島の東南端「吉野海岸」に到着。
一年前にもきたんだけど、ここは沖縄県内でも飛び抜けた水の透明感と珊瑚礁がすばらしいのだ、みんなも一度きてみて。
なにしろ足を水にちゃぷんと入れたその数メートル先から、いきなり見渡すかぎりにラグーンがひろがる。
はじめてのひとはきっとギョッとして、ドキドキわくわくと興奮し、そして最後にはうっとりと恍惚せざるをえないんじゃないかな。
オレは素潜り派なので、シュノーケルもフィンも無しに、素足、海パン、水泳ゴーグルいっこで飛び込んでく。
水底はおもちゃ箱をひっくり返したかと見まがうような、色とりどりな生態系の極楽浄土。
よその海では、一匹のニモ(カクレクマノミ)をファインディングすれば歓喜してたのに、ここではそのオレンジの天使も超インフレの過密状態。
他にも多種多様の海洋生物が迎え入れてくれる。
愛らしいのやら、邪悪なのやら、ヒモみたいに長いのやら、座布団みたいに巨大なのやら、紙みたいに平ぺったいのやら、フグやらウツボやら黄色いのやらまっ青なのやらまっ赤なのやらえげつないのやら、目くらむような世界が展開される。
そして、しみじみと心癒されるのだな。
ただ、水中でも傍若無人というか、作法を知らぬ人間の素行が目につき、心痛みもし。
珊瑚を踏んづけてギャーギャーはしゃぎ回るギャル軍団・・・
魚肉ソーセージをエサにお魚たちをいたずらに狂喜乱舞させるワカモノ軍団・・・(環境ホルモンで魚の奇形が大量発生中。自粛を)
海にもぐりたての頃の自分にも身に覚えがあるだけに、切ない。
だけど水中パトロールの任を勝手に負う旅人ふたり。
無作法者にはいちいち声をかけ、諭し、美意識を浸透させるためにラグーン内をくまなく哨戒する。
年々荒れていく珊瑚を見るのは、つらすぎる。

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宮古島紀行・1

2008年10月08日 12時51分18秒 | Weblog
遠足前夜におなじみの寝付かれないまどろみを布団の中で過ごし、午前4時00分起床、同25分に自宅を出発。
東京では秋口のこの時期に、やっと遅い夏休みをもらったのさ、るるん。
この日から四日間を南の島で過ごすべく、オレとツマとはチャリにふたり乗りで駅へと向かったのだった。
西武鉄道はこんな早朝から動いてるんだね、ご苦労さん。
さて旅の出で立ちは、Tシャツ、短パン、ビーチサンダル。
初秋の夜風(朝風か?)が少々肌寒い。
荷物は、いつも背負ってる街リュックに、いつものプール通い用の肩下げ、以上。
旅だからと大げさな装いをしないのがわが家流なのだ。
薄闇のプラットホームは森のように静寂。
ようやく空も白みはじめる。
そこへ池袋行き鈍行がつつつと滑り込んでくる。
ゆっくりとスピードを落としつつ過ぎ行く車両に人影はまばらで、みんな無口に視線を落とすか、目を閉じるかしてる。
しかし目の前に停まったその車両に、見知った顔を発見。
工房の月イチ会員・河村嬢だ。
彼女は病院の給食をつくる仕事をしてる勤労ガールなのだ。
こんな時間から働いてたとは!
お行儀よくまっすぐに座り、静かに眠り込んでる。
これからはじまる激しい肉体労働のために力を蓄え中、の図。
可憐な寝姿をナナメ前方に見る位置に座り、声をかけるが反応無し。
よろしいよろしい、寝かせといてあげよう、朝はやくからご苦労さま。
はしゃぎ顔でいそいそと遊びにいく自分たちの姿を申し訳なく思ってみたり。
終着の池袋でやっと目を覚ました河村嬢とひと言ふた言交わしてから別れ、旅人ふたりは羽田へ向かう。
飛行機は苦手。
離陸すると急激に血圧が低下して、よく視野狭窄に襲われる。
全身から発汗して、目の前がまっ白になり、からだの機能が停止に向かって沈下していく感覚。
オレだけなのかなあ、体内にこんな現象かかえてるのって。
だけどこの日は何も起こらず。
小さめの飛行機だったのが幸いして、今回は問題なかったみたい。
顧みて分析してみるに、過去にはジャンボジェットに乗るときにかぎってこの現象が起きてる。
緊張によるストレスはあるとしても、ジャンボ機のなんらかのメカニズムとの間に共鳴現象のような症状の増幅効果が生じ、肉体に顕著な影響を及ぼすらしい。
今後も実験を重ねて、謎の解明、克服に努めようと思う。
ま、小さな飛行機に乗れば安心、つーことだけはわかった。
でまあ、なんやかんやあって三時間弱のフライトを終え、沖縄本島をさらに南西に下った離れ小島・宮古に無事タッチダウン。
10月とはいえ、さすがに南の島は気温が高い。
だけど灼熱というわけでもなく、秋に入りたての乾いた風が心地いい。
太陽から降りそそぐのは、盛夏の直火とは質のちがう、透明で軽い肌触りの日差し。
この時期の沖縄は、台風さえ来なければ最高のコンディションなのだ(お金もかかんないし)。
さて午前も早いうちに空港に降ろされた(お金かかんないツアー)せいでホテルにチェックインもできず、途方に暮れる旅人ふたり。
そこで、空港構内をウロウロしてたレンタカー会社のお兄ちゃんを呼び止め、軽を一台借りてみる。
4日間乗り放題で1万円ちょっとは安い!
車種は型落ちワゴンR、キーはガチャガチャの旧式、車体のあちこちにキズあり、ナビは故障中。
しかしオレたちにはガイドブックも地図もある。
ペイパードライバーのヨロヨロ運転にはちょうどよろしい。
抜けるような青空の下、さっそく海を求めて走りだした。

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〆切

2008年10月02日 09時23分40秒 | Weblog
〆切、というシステムを考えたひとは、ほんと天才だと思う。
これ無しに、ひとは仕事をするものなんだろうか?
それどころか、アイデアがまるで何も考えつかなかったここ一週間の苦悩がウソのように、翌日が〆切となるとなぜかイメージが固まってくる。
脳みそがあせってフル回転して、最後の搾りカスみたいなものをひり出してくれるんだろうね。
いやー、ありがたや、〆切。
なのに、なんでこんなに忌まわしいのか、〆切。

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