あんなに神経を逆撫でたセミの絶叫も秋虫のささやき声にとって代わり、涼風も肌に心地よい季節となりました。
夏も終わったのですねえ。
・・・なんて、落ち着いてちゃだめですよ。
なにも終わっちゃいませんよ、と、再びヤボなレクチャーをさせてもらいます。
原子力のお話だよ、聞きたくないのんきさんは耳をふさいで夢でも見ててちょうだい。
なんだか「ゲンパツは安定したね、やれやれ、ホッ」な感じの昨今ですが、とんでもない勘違いですよ。
日々刻々、事態は深刻化しておりまして。
以下は、知りうるかぎりの情報から導きだした小生独自の分析(解釈)なので、多少の間違いはあるかもしれないけれど、国民にデタラメばっか流してる政府機関・電力会社方面の会見よりは正直かつ正確なものであると自信を持ってるので、開陳させてもらいます。
汚染水の浄化は上手にできてるようだねメデタシメデタシ、と考えてるおめでたいあなた。
その作業は「周辺処理」であって、最も瑣末で簡単な部分。
環境への配慮には効力を持つものの、事故の収束という意味ではまったく要を成さない、いわば「うんこ出してる最中の尻ぬぐい」ってことが理解できてますか?(きたない例えでごめん。だけどコレ、完全に事態を言い当てた表現ではないの)
本丸、すなわちズタズタの原子炉&抜け落ちた核燃料は、まるで手つかずですよ。
なにしろ、どうしたって人類が近づけないんで、作業用ロボットの開発待ち、ってんだから、途方に暮れたくなります。
その原子炉が今どうなってるかと言いますと、ご存知のように、核燃料が外に漏れ出ちゃってます。
完漏れ、全スルー、というのが正しい言い方でしょうか。
三つの原子炉からそれぞれに抜け落ちた核燃料は、「冷却水で安定状態まで冷やされてる」ことになってますが、あり得ません。
その冷却水とやらの温度は、入れても入れても95℃~120°をキープ。
つまり鍋で湯を沸かしてグラグラ煮立ってから、さらに火をつけっぱなしにしてのっぴきならないくらいまで沸騰しきった状態。
なにしろ核燃料は発熱すると2800℃にもなりまして、こいつはほっとくと永遠に熱を出しつづけ、永遠に放射能を出しつづけます。(人類の代替わりスパンで「永遠」と表現してます)
溶融前の直径1センチの燃料棒だったときは容易に冷やすことができたけれど、今やそれが何百本分もとろけて形をなさないひとかたまり。
水に触れてる表層だけは冷やせても、芯の部分、底の部分は、なにをどうしたって冷えようにない。
しかも、燃料棒だったときに表面を覆ってたジルコニウムやら、制御棒(臨界を阻止するための素材)やら、海水を沸騰させたために大量に残留しちゃった塩やら、なんやらかんやらがごちゃまぜの状態の中で核分裂中。
そもそも、核物質本体に水がゆきとどいてるのかどうかさえ、誰にもわからない。
さらに言えば、その核物質は容器からだだ漏れの状態にあって、ひどい話だが「どこにあるのかわからない」(東電説明)。
チャイナシンドロームは、アメリカの原発でメルトダウンが起き、核燃料が地中を食い破って食い破って、ついに地球と反対側の中国にまで達してしまう、というカリカチュアだけど、それが現実になりつつあります。
福島第一の核燃料は、圧力容器をすっかり抜け(確定)、一枚外の格納容器に達し、この最後の密閉容器を破れば晴れて外気、というその壁をじわじわと溶かしつつ、地中に向かってます。
すでにこの容器から汚染水が漏れてることは確認されてるので、普通に考えれば、すでに燃料はシャバの空気を吸ってるはず。(シャバに汚染をばらまいてる、と言うべきか)
この汚染水が地下水まで染み出たら、再びシリアスな事態になることを覚悟しなければなりません。
ましてや核物質本体が外に漏出すれば・・・あまり考えたくない事態だけど、んー・・・どうなるんだろ?
そんな事態を見越して東電は、原子炉建て屋の周囲ぐるりを掘り抜き、岩盤まで貫いてコンクリを巡らし、壮大な遮断壁を地下に築こうと1000億円を計上してまして。
そんなこんなの大騒ぎが、そっと、ほんのそっと、ささやかにしか報道されないのが不思議。
結局ね、このカタストロフはいつか起きるものだったのです。
今後も間違いなく、この程度の事故は起きます、1000%の確率で。
「1000%なんて大げさな」という方には、「その数字には裏付けがある」と申し上げたい。
使用済みの核燃料は、さっきも言ったように、永遠に発熱しつづけ、永遠に放射能を出しつづけます。
半減期をくり返して無毒になるまでのざっくり一万年、核廃棄物はひとの管理のもとでせっせと冷やしつづけなければならないのですよ。
その場所を「最終処分場」というのだけど、これを稼働させるあてがまったくない。
日本は地震国なので、核廃棄物をどこに置いておいても、結局は「1000年に一度の大地震」が一万年の間に10回はくることになります。
これが1000%の根拠です。
一万年という歳月は、縄文時代から現在まで程度の時間ですが、その期間、無事故でいられると思います?
その歳月ののち、どれだけ列島が変形してると思います?
それをふまえた上での核物質保管技術が確立し、絶対安全の保証がなされないかぎり、原子炉は動かすんじゃない!核燃料に手を出すんじゃない!と言いたいんであります。
このことを知らんやつよ、あるいは知っててだまそうとしてるやつよ、「原発は安全です」なんて、二度と言うな!
キヨシローに成り代わり、ぼくはそう言いたいんであります。
↓さらにくわしく解説。
「僭越ながら、レクチャー」
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
夏も終わったのですねえ。
・・・なんて、落ち着いてちゃだめですよ。
なにも終わっちゃいませんよ、と、再びヤボなレクチャーをさせてもらいます。
原子力のお話だよ、聞きたくないのんきさんは耳をふさいで夢でも見ててちょうだい。
なんだか「ゲンパツは安定したね、やれやれ、ホッ」な感じの昨今ですが、とんでもない勘違いですよ。
日々刻々、事態は深刻化しておりまして。
以下は、知りうるかぎりの情報から導きだした小生独自の分析(解釈)なので、多少の間違いはあるかもしれないけれど、国民にデタラメばっか流してる政府機関・電力会社方面の会見よりは正直かつ正確なものであると自信を持ってるので、開陳させてもらいます。
汚染水の浄化は上手にできてるようだねメデタシメデタシ、と考えてるおめでたいあなた。
その作業は「周辺処理」であって、最も瑣末で簡単な部分。
環境への配慮には効力を持つものの、事故の収束という意味ではまったく要を成さない、いわば「うんこ出してる最中の尻ぬぐい」ってことが理解できてますか?(きたない例えでごめん。だけどコレ、完全に事態を言い当てた表現ではないの)
本丸、すなわちズタズタの原子炉&抜け落ちた核燃料は、まるで手つかずですよ。
なにしろ、どうしたって人類が近づけないんで、作業用ロボットの開発待ち、ってんだから、途方に暮れたくなります。
その原子炉が今どうなってるかと言いますと、ご存知のように、核燃料が外に漏れ出ちゃってます。
完漏れ、全スルー、というのが正しい言い方でしょうか。
三つの原子炉からそれぞれに抜け落ちた核燃料は、「冷却水で安定状態まで冷やされてる」ことになってますが、あり得ません。
その冷却水とやらの温度は、入れても入れても95℃~120°をキープ。
つまり鍋で湯を沸かしてグラグラ煮立ってから、さらに火をつけっぱなしにしてのっぴきならないくらいまで沸騰しきった状態。
なにしろ核燃料は発熱すると2800℃にもなりまして、こいつはほっとくと永遠に熱を出しつづけ、永遠に放射能を出しつづけます。(人類の代替わりスパンで「永遠」と表現してます)
溶融前の直径1センチの燃料棒だったときは容易に冷やすことができたけれど、今やそれが何百本分もとろけて形をなさないひとかたまり。
水に触れてる表層だけは冷やせても、芯の部分、底の部分は、なにをどうしたって冷えようにない。
しかも、燃料棒だったときに表面を覆ってたジルコニウムやら、制御棒(臨界を阻止するための素材)やら、海水を沸騰させたために大量に残留しちゃった塩やら、なんやらかんやらがごちゃまぜの状態の中で核分裂中。
そもそも、核物質本体に水がゆきとどいてるのかどうかさえ、誰にもわからない。
さらに言えば、その核物質は容器からだだ漏れの状態にあって、ひどい話だが「どこにあるのかわからない」(東電説明)。
チャイナシンドロームは、アメリカの原発でメルトダウンが起き、核燃料が地中を食い破って食い破って、ついに地球と反対側の中国にまで達してしまう、というカリカチュアだけど、それが現実になりつつあります。
福島第一の核燃料は、圧力容器をすっかり抜け(確定)、一枚外の格納容器に達し、この最後の密閉容器を破れば晴れて外気、というその壁をじわじわと溶かしつつ、地中に向かってます。
すでにこの容器から汚染水が漏れてることは確認されてるので、普通に考えれば、すでに燃料はシャバの空気を吸ってるはず。(シャバに汚染をばらまいてる、と言うべきか)
この汚染水が地下水まで染み出たら、再びシリアスな事態になることを覚悟しなければなりません。
ましてや核物質本体が外に漏出すれば・・・あまり考えたくない事態だけど、んー・・・どうなるんだろ?
そんな事態を見越して東電は、原子炉建て屋の周囲ぐるりを掘り抜き、岩盤まで貫いてコンクリを巡らし、壮大な遮断壁を地下に築こうと1000億円を計上してまして。
そんなこんなの大騒ぎが、そっと、ほんのそっと、ささやかにしか報道されないのが不思議。
結局ね、このカタストロフはいつか起きるものだったのです。
今後も間違いなく、この程度の事故は起きます、1000%の確率で。
「1000%なんて大げさな」という方には、「その数字には裏付けがある」と申し上げたい。
使用済みの核燃料は、さっきも言ったように、永遠に発熱しつづけ、永遠に放射能を出しつづけます。
半減期をくり返して無毒になるまでのざっくり一万年、核廃棄物はひとの管理のもとでせっせと冷やしつづけなければならないのですよ。
その場所を「最終処分場」というのだけど、これを稼働させるあてがまったくない。
日本は地震国なので、核廃棄物をどこに置いておいても、結局は「1000年に一度の大地震」が一万年の間に10回はくることになります。
これが1000%の根拠です。
一万年という歳月は、縄文時代から現在まで程度の時間ですが、その期間、無事故でいられると思います?
その歳月ののち、どれだけ列島が変形してると思います?
それをふまえた上での核物質保管技術が確立し、絶対安全の保証がなされないかぎり、原子炉は動かすんじゃない!核燃料に手を出すんじゃない!と言いたいんであります。
このことを知らんやつよ、あるいは知っててだまそうとしてるやつよ、「原発は安全です」なんて、二度と言うな!
キヨシローに成り代わり、ぼくはそう言いたいんであります。
↓さらにくわしく解説。
「僭越ながら、レクチャー」
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園