よめはんとふたりで風呂に入ってたのだが、この時期になると、熱いお湯がすぐにぬるくなってくるね。
ワレワレは湯舟で読書をするため、超~長風呂なので、お湯の冷め方が尋常でない。
そこで「追い焚きをしようではないか」と意見の一致を見た。
夏のあいだは使ってなかったのだが、これはお湯を循環させてあたため直し、また湯舟に戻してくれるという機能なのだよ、便利な世の中だね。
で、スイッチポン。
するとなんとしたことか、湯舟のすみの給水口から、おびただしいふわふわが吐出されてくるではないの。
しばらく使ってなかった給排水口のパイプ内にたまった水アカ(というか、アカ)が、一気に飛び出してきたわけだ。
たいへんだ、と大騒ぎをしつつも、もう少し長湯をしたいので、ふたりともスイッチを止めようという発想はない。
「そうだっ」
よめはんが名案を思いついた。
こないだの松山行で、市長から「道後温泉のもと」をもらってたのだった。
言えば、バスクリンだ。
これでお湯に色をつければ、ふわふわは見えなくなるのでは、という算段だ。
なかなかかしこい。
で、入れてみると、お湯は鮮やかな緑色となり(ぜんっぜん道後温泉のカンジじゃない!)、まんまとアカは隠された。
・・・と思いきや、意外な現象が。
道後温泉パウダーを溶かしたことによって水の比重が上がったのか、湯内をほよほよと漂ってたアカが、なんと水面にぷかぷかと浮いてくるではないの。
こりゃいい、というわけで、ふたりでそれをすくい取り、掻い出した。
晴れて湯舟は透き通り、湯加減もよろしく、平穏な長風呂となったのであった。
というおはなし。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園