バイカオウレン(梅花黄蓮)の花がもう咲き始めているとの報に広島市北郊の自生地を訪ねました。驚いたことに、3月の上旬のこの時期にもう杉の林床に絨毯を敷いたように咲き始めていました。昨年満開の自生地を訪ねたのが3月末に近い時期でしたので、この花も今年は極めて早咲きのようです。咲き様は場所によって爬行性があり、多いところは足の置き場もないほどの密度でもう咲いていましたが、全般的にはまだ咲き始めといった印象でした。〔3月9日(土)〕
↓ まだフレッシュな花々が杉木立の林床に咲き始めていました。
↓ 玉のような蕾がまだ沢山ありました。これから林床が真っ白くなる程に沢山の花が開花していく筈です!
↓ バイカオウレンはキンポウゲ科オウレン属の多年草です。葉は常緑のようですので、厳密に言えば「儚く消えていく」というスプリング・エフェメラルの範疇に入らないようです。
↓ 倒木の幹の上の苔の中に咲いたバイカオウレンです。
↓ 裏側から見ると分かり易いのですが、5枚の白い花弁のように見える部分は実は咢片です。花弁は退化して黄色の蜜腺となっています。
↓ バイカオウレンは腐植質に富んだ湿気が多いところに生育するようです。ここの杉の林床はその条件に合うところなのでしょう!
↓ 花の径は12~18mmと小さく、見るからに可憐な花です!
↓ 見事にトリオで咲くバイカオウレン。常緑の葉は5枚の小葉からなり、革質で光沢があります。
↓ 林床に絨毯状に広がって咲くバイカオウレン!これからここが真っ白近くになる程に花が増えて行きます。