逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



善知鳥峠に雪もなさそうなので、南アルプス、中央アルプスを眺めに、伊那谷に向かうことにした。出かけるに当たって、自転車で走るのに良さげな道を探す。天竜川沿いはさすがに大河沿いだけに走りやすいが、もう走り飽きたのと、暴れ天竜が伊那谷を深く削り取って居るため、南アルプスが良く見えない。グーグルマップを眺めていたら、西天竜幹線水路にぶち当たった。灌漑用水であれば、高低差がない上、元水力発電屋としては水路の最後に発電所があるのも楽しみだ。
で、善知鳥峠を越え、辰野の町を抜け、西天竜幹線水路が地上に顔を出す辺りに、登る。平らな道を求めてきたのに、この急坂。


30mほど登って、ようやく見つけました、地表に現れた水路橋。

しかし、水路脇に道はなく、遥か谷の上に迂回して、再度水路が地表に現れた辺りで、ようやく水路に沿って走れるようになった。


木曽駒ケ岳に向かって伸びる水路。


伊那谷が自転車で走りにくいのは、天竜川が段差の大きな河岸段丘を作り、そこにアルプスから流れ込んだ中小河川がこれもまた大地を削り取って居る為、河岸段丘を連続して走れないこと。段丘上から一度谷底に降りて、また次の段丘に登らねばならない。そんな時は水道橋を作ればよいのだが、、、、、ありました。水の重さに耐えるために頑丈に作られた見事な水道橋ですね。


所がこの水道橋、今は水を流す為ではなく、道路橋としての役しか果たしていないのだとのこと。


現在は谷底に鉄管が埋められて、逆サイフォンで送水しているらしい。そのサイフォンの出口。


でも、後からできた中央道の上は水路橋で越えている。


見えてきました、南アルプス。左から甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、塩見岳。残念ながらここから北岳は見えない。


西天竜水路幹線で有名なのは均一に水を分配する為の円筒分水。数十個もあるらしい。


そして、西天竜幹線水路を辿れば、最終地点の西天竜発電所上の取水ゲート。あれ~ぇ、大規模工事中でゲートに近づけませんね。


仕方ない、落差数十メーター分を下って、発電所に向かいましょう。
なんと発電所が無い、ナイ、、、、 解体され、新しい発電所に作り替えているんですね。


長野県にある新高瀬とか安曇とか、天竜下流の佐久間の数十万級kWの水車発電機は某T社製なのだが、長野県企業局にはあまり納入できていないので、この数千kWの水車発電機は多分他社製だろう。日本で唯一水力研究所を持っているT社に任せてくれれば、、、、、などと言う事を現役時代は盛んにやっていたのだが、もうそんなことは遠い昔。しかし、この規模の発電所リプレース、惜しいなぁ。


さて、今日の目的はほぼ達成したので、帰りましょう。あ、その前にもう一度南アルプスを眺めて。


長野県のコロナ警戒レベルは一段階下げられたので、今日はコンビニランチではなく、空いてそうなレストランに入り、ブリのレモンバターソースで。コーヒー付き880円にしては予想外に美味しかった!


朝は向かい風できつかったが、暖かい日差しと追風を背に受けて快調に北へ向かい、善知鳥峠を越えて塩尻に入れば、いつもの穂高連峰が迎えてくれた。


途中の上西条地区では節分の道祖神の飾りつけを発見。


今日も楽しく走れました。走ったのはこんなコース84km。



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