気になる題名の映画を連れ合いと見てきた。
「風が強く吹いている」、今どこのシネコンにも掛かっている箱根駅伝をバックグラウンドにした青春映画だ。
プロットでは、無名大学の部の体すらなしていない陸上部が、一人の新人エースと、一人のベテラン走者/監督と、運動能力はありそうだがシロートの8人の部員のみで、9ヶ月で箱根駅伝に出場するというもの。箱根駅伝のレベルの高さから考えると、チト無理筋のプロットとも思えるのだが、映画を見始めると、結構引き込まれてしまった。
自分のエネルギーのみで走るという点で、風を切って走るという点で、そしてA点からB点へという単なる移動の手段ではなく、そのプロセスを楽しむという点で、ランニングとサイクリングは似ているのだと思う。
映画の中にも、「あいつはこんな速度を感じながら走っていたのか」とか、「どこまで走るのか、どこに着くのかなんて問題ではない」なんて魅力的なフレーズが沢山ちりばめられていた。特に、私が一番気に入ったのは、ランナーに対する褒め言葉は「早いではなく強い」だった。
てなわけで、映画を見た後、さっそく、三浦しをんの原作「風が強く吹いている」を買って来て読み始めた。
私も早くなくてもよいから、強い自転車乗りになりたいと思うこの頃である。
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追記:(2009-11/17)
原作を読了。 映画も良かったけれど、原作の方がもっと良かった。
心の中を強い風が吹き抜けていった!
そんな読了感
私も読みました。映画化されたのは知ってますが、見てません。
「駅伝がマラソンをダメにした」という本も読んでまして、箱根駅伝がちょっとやりすぎのような気もしてました。そういう面で、ありえないのだけど、10人の挑戦は面白かった。
古いのにコメント失礼。