逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



紅葉は今ひとつとは言え、初冠雪の神々しい穂高連峰眺められた天国のような上高地を後に、釜トンネル出口で右折して安房峠に向かった。安房峠名物の九十九折れ、e-bikeのグレートジャーニー改なら、バッテリー残が4/6もあるので、どうってことはない。


紅葉もちらほらと見えてくる。



日が当たると紅葉が良い感じ。昨日の雪が解けて、道路はビチャビチャ、でも泥除け付き/ブロックタイヤのグレートジャーニー改ならへっちゃらだい、と楽観していた。


だがしかし、その内に日が翳り、高度を上げるに従って、気温が下がり、その上、雪が深くなる。午前中の上高地へのヒルクラと上高地の紅葉散歩12kmもあって脚に力が入らない。傾斜もキツイのでアシストレベルを3/4にして坂を登っていたら、電池レベルがドンドン減って2/6になったかと思ったら、すぐに1/6が点灯。
あわててアシストレベルを1/4に落とすと、今度は寒さもあり左脚が攣りそうになる。
ここは一休み、と、クリスマスツリーになりそうな針葉樹の脇でサーモスの暖かい紅茶を飲む。気温を見ると、たったの1度しかない。ほぼ冬装備で来たとは言え、寒いはずだ。


最後の気力を振り絞り、釜トンネルから標高差500mを登って、安房峠に到着。岐阜県側、乗鞍岳の方角はまるで冬の景色。紅葉どころではない。辿り着いたけど、積雪10cm程、ここは白黒写真の雪地獄か?


だがしかし、背後を振り返ると、この景色だ。上高地よりだいぶ標高の高い位置からの穂高岳と岳沢カール、紅葉が無いのが残念ではあるが。


絶景ではあるものの、1800mの安房峠では山は雪に覆われていて、紅葉を楽しむどころではない。日が翳ると道路凍結も怖い。



気温も低いし、座る所もないので、当初ここでストーブを拡げ、カップラーメン昼食とする予定を変更して即、下山することにする。
登ってくる時は必死になっていたので背後の風景は目に入らなかった。反対方向に下って行くと、正面に穂高連峰が見え隠れし、その周りに紅葉が拡がっている。これもまた良い風景だ。


融けた雪、落葉、泥の混じった水を撒き上げながら、強いブレーキで急坂を下っていたら、前ブレーキから急に金属の擦れる音がし出す。あちゃ~ぁ。
さて、ここは、チョコ、キャラメル休憩だ。ブレーキを見ると、後輪は十分にシューがあるが、前輪は片減りで左側のブレーキシューの地金が出ている。おそるべし、泥混じりの雪。


折角の紅葉を楽しむ余裕もなく、後ブレーキのみで減速し、九十九折れをクリアー。国道158号の長い下りトンネルと、自動車には良いかもしれないが、自転車には危険な凍結防止、滑り止めの細溝道路を、細心の注意、後ブレーキのみで降りてきた。
800mも降りてきて、日の当たる場所に辿り着くと、気温は10度、暖かい!安房峠で食べそこなった、おにぎりとアンパンを胃に流し込み、ようやく生き返ることができた。
落ち着いて、ふと、電池レベルを見ると、山頂では1/6だったのに、え~ぇ、3/6を示している。そう、気温が低いと、起電力が落ち、電池が残っていないと言う表示になっていたのね。ならまだ走れるぞ。ついでに、現役時代に散々苦労した霞沢発電所を見て行きましょう。


あの絶景地点、穂高を眺める大正池から取水した水をここで450m流れ落とさせ、4万kWを発電している。ここの発電所のペルトン水車は落差が高く、しかも1ジェット辺りのエネルギーが、有名な黒四のペルトンよりも大きいので、随分昔には、疲労破壊でバケットが壊れ、発電所の屋根を突き破ったなどと言う逸話も聞いたことがある発電所だ。

ブレーキ故障、足攣りなどで、天国から地獄へと落ちかねなかった上高地~安房峠サイクリング、走ったのはこんなコース、走行35km、徒歩12km、獲得標高1130m、残電池2.5/6,残電圧35.9V。



おまけ: 芯まで冷えきった体を温めるべく、竜島温泉、せせらぎの湯へ。
だれも居ない露天風呂でしっかり温まり、帰宅したのであった。



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