朝、気温は1度だが、快晴、風もほとんどない。松本から大町へ、池田町の東山山麓を走ってみよう。
田沢あたりから、常念、大天井、燕岳と雲一つない。
そうだ、もう白鳥が飛来しているらしいので、白鳥湖に寄って行こう。
白い鳥が一羽居る。あれ?白鳥ではなく、詐欺、いや間違った、白サギだよ。
写真撮影中の方に聞いてみたら、朝方は50羽ほど居たが、隣の水たまりに引っ越したとのこと。
ああ、よかった、こちらで日向ぼっこ中のようだ。
まじめにエサを探している白鳥も。
遊んでばかり居ないで、今日の目的地に向かわねば。
いつもは平坦な51号線で明科から大町に向かうので、高瀬川左岸の河岸段丘上にある池田町美術館まで来たことはなかった。今日はエッチラオッチラ、ジグザグに登ります。
美術館前のワイン用ブドウ畑も、塩尻より標高が低いせいで、まだ完全に落葉していない。
芝生の大斜面に立つカエデとその背景に後立山。
公園のてっぺんまで登ってきました。ここに「きけわだつみのこえ」で有名な上原良司の碑がある。上原と言えば、穂高だと思っていたのだが、生まれたのは池田、育ったのが穂高なのだそうだ。
(上原良司の遺書の現物がある、わだつみのこえ記念館を訪問した記録はこちら)
美術館の前の広場で、安曇野を眺め下しながら、安曇のシンボル、常念岳から有明山。あの扇状地の真ん中当りに上原良司が育ち、最後の別れとなった乳川に掛かる橋がある。
昨日の寒さで、半分散ってしまったカエデを眺めて、池田美術館とはサヨウナラ。
ここから、塩の道を辿り、今日の第二の目的地、大町を目指す。
丘を登った所で、眼前に爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が広がるも、雲の中。
あの尖った峰は針ノ木岳、そして、どっしりと蓮華岳。
日当たりのよさそうな、こんな景色の良いところの、素敵な家。
雲が完全に切れて、左から蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜、唐松岳、遠見尾根、八方尾根、白馬岳、、、
そして、今日の第二の目的地、鹿島槍を見ながら食事のできる大町の大衆食堂、カイザーに到着。
普段は1000円程度のダムカレーとかハンバーグで昼ご飯を済ませるのだが、今日はここまで、補給無し。腹ペコで来たのはこれの為。ジビエの鹿肉ステーキ。
2500円とちょっとお高いけれど、これは食べる価値あり。油が無く、筋も無い。だが歯ごたえがあり、噛んでいると肉汁で口の中が一杯になる。先日我家で食べた鹿肉の焼肉とは大違いだった。
さ~ぁて、今日の目的は達成。あっと、連れ合いへの袖の下を調達せねば。和菓子の喜久龍で凍り餅をゲット。後は一路、高瀬川右岸パノラマロードを30km/hで飛ばす。
高瀬川の対岸、あの辺りが午前中遊んでいた、池田美術館の丘。
1時間ほど無心に走って、拾ヶ堰CRの起点に到着。城山の紅葉もまだ見頃だ。
拾ヶ堰の取水ゲートを経由して、渚ライフサイトへ帰着。
80kmあまり、紅葉も何とか残っていて、しかもほとんど雲も風もない一日。ウインドブレークジャージを着て、朝の寒ささえしのげば、楽しく走れた一日だった。
走ったのはこんなコース。地図をクリックするか、スマホの方はPC版のブラウズ画面にすれば、詳細が表示される。