9/16、コロナ第五波も落ち着いてくると、県外からの観光客が増えるだろうから、行くなら連休前の今しかないと上高地に自転車ででかけることにした。よく知られているように、上高地には地元のバス、タクシーとごく一部の許可車しか入ることができない。しかし、唯一の例外は軽車両。自転車(人力車もか?)だけは許可なしで個人が乗り入れることができる。ただ、松本からだと、長くて狭いトンネルを数十くぐらねばならない。しかも2000m以上の獲得標高である。従って、上高地まで自転車で出かける物好きは年間でも数百人のみらしい。(2012年の信毎記事だと年間379台とのこと)
どう攻略しようか、色々考えてやってきたのは、白骨温泉の露天風呂前駐車場。ここまで車載輪行し、帰りはお風呂に入って汗を流して行こうと言う算段だ。(風呂前の駐車場以外に公衆トイレ後にも20台くらい駐車可能)
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白骨から、急な坂道を国道158号線に転がり落ちるように下る。なるべく狭いトンネルを通らないように計画したとは言え、長さ数km、路面の荒れた、中を湧水が流れる狭いトンネルを数本は抜けなければならない。こんな時、35Cの幅広ブロックタイヤと泥除けの付いたグレートジャーニー改は心強い。
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国道では脇を岐阜県側に抜ける大型トラックが沢山通るので、自転車を真っ直ぐに保ち、それなりの15~25km/hのスピードを維持して登る為に、電動アシストレベルを2/4にして走る。
そして、最大の難所、釜トンネルに到着。斜度11%、長さ1300mのトンネルである。
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入口には一般車を入れないように見張っている監視員がおり、自転車乗りに対しては、下図の注意書きを渡し、走行注意とバスターミナルより上には行かないよう直接注意している。
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さて、意を決して、釜トンネル突入。ハナから10%越えの急坂なので、アシストレベルを3/4にして登る。走り始めると、釜トンネルからは許可車のみなので、追い抜いていく車の数が少なく、しかも昔の釜トンネルと異なり、新しい釜トンネルは道幅も広く、路面も綺麗で走りやすい。唯一の問題である急傾斜を、ふら付かず一直線に走るのはe-bikeで対処できる。
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で、釜トンネル、上高地トンネルを抜けた後のご褒美がこれ。大正池の向こうに穂高連峰。
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しかし、山頂付近には雲が掛かってしまっている。まだ、午前中で観光客も少ないので、ちょっと河原に降りてみる。だ~ぁれも居ない大正池。西穂高岳と明神岳のみ山頂が見える。
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振り向けば、大正池を作った焼岳。
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県道にもどり、帝国ホテルへ。ここに泊まれるのは何時の事か?
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バスターミナルの自転車置き場に到着。置き場は十数台分あるが、駐輪したのは私のみ。
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乗り入れ禁止の自転車を持ち込めないのは残念だが、河童橋へ穂高を眺めに行く。
コンビニランチを食べ、待つこと30分、左から、西穂、ジャンダルム、奥穂高、前穂高、明神と一瞬雲が切れてくれた。
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今回の上高地ポタ中は自転車乗りに一人も会う事はなかった。狭くて暗く、水の流れる急傾斜のトンネルを安定して登るには、よほど馬力がある方でないと無理だし、一般的なロードやスポルティーフで登るのは止めた方がよさそうだ。道路の悪条件を克服でき、許可の要らないe-bikeこそ上高地に気軽に行く良い手段だと思う。
今日はまず偵察なので、その辺をウロウロした後、もと来た道を戻ることにした。
上高地からの下りと白骨温泉への登りはまた明日の記事で。
走ったのはこんなコース。地図ダブルクリックで詳細図へ。
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【追記 1】
その後、何人かから、普通の自転車で上高地に行く方法を訪ねられた。お薦めできる方法を思いついたので、「一般的なロードバイクで行く上高地」に纏めて見た。本格的自転車乗りにはちょっと物足りないかもしれないが、上高地でハイキングするには、良い方法だと思う。
【追記 2】
この1ヶ月後の2021-10/21に初冠雪の上高地に行き、絶景に出会えた時の記事はこちら。
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