以前、400年前に洗馬宿が作られたのと同時に作られた宿場用水の川筋を辿る散歩をした。今回はその宿場用水の取水点をはじめ、尾沢川(「オサワ」と発音)の源流域を軽トラ探検するという。普段はクマが怖くて、山に入ることなどないのだが、千載一遇のチャンスと、軽トラの荷台に乗り込んで、半日探検してきた。尾沢は鳴雷山と小室山に囲まれた沢で、下流から野辺沢、左沢、本沢に分岐している。
上記の林野組合の地図と下図の今回探検した場所の地図を両方見ながら場所を確認できるようにした。下記地図はダブルクリックで拡大できる。
尾沢を遡ると、所々平になった場所があり、かっては田畑であったことが分かる。沢水の豊富なこの場所では、江戸時代に太刀や銅鏡が発見されたことから、太古より人が住んでいたと思われるのだが、もはや木々に覆われつつある。
左に行けば左沢、右に行けば本沢の分岐点に一の橋がある。
この清流でイワナが釣れるらしい。
右に曲がり、本沢を登ると、二の橋。
林道と川が近接し、道に石がゴロゴロしている。
はかん沢の近く、三の橋である。
やがて谷が深くなり、その横に石積みで護岸工事された立派な林道が続いている。
その理由はこれ、ここは本州製紙の社有林なのだそうだ。
地図に寄れば、ここの右、鋸沢を遡った所に、金廃鉱址があるというのだが、金と言うのは少し眉唾らしい。
少し広い場所、広小場にでたのだが、行く手は倒木で遮られている。
倒木を潜り抜け、名無沢の分岐で林道は終わるのだが、かって左側の名無沢に渡るためにあった四の橋は流されて、渡ることができない。
残念ながら、本沢の探検はここで終わり。
本沢を下り、今度は左沢を遡る。左沢の終点には小沢池がある。
歩く道は池の左側を回って、やがて鳴雷山の肩を越え霧訪山の方に登る尾沢峠へと続いているが、今日の探検はこの堤まで。この堤があるおかげで、宿場用水の水が途切れることなく流れているのだろう。しかし、静かだ!
堤の横には、かっての放水路があるが、現在は堤の水位を下げ、別のゲートから放流しているので、もう使われなくなっている? それとも余水路扱い?
記事が長くなったので、続きはまた明日UP。