諏訪湖SAで昼食の為、上り線のSAへと糸静線の断層崖をよじ登る。諏訪湖SAは諏訪盆地を見渡せる絶景ポイントにあり、温泉まであるが、一般道路からアクセスしようとすると、絶壁をスイッチバックで登っていく感じ、それがまさに、糸静線の直上であることを示している。
昼食後、諏訪盆地の最後の訪問地、岡谷市の湊花岡地区へ。
ここは2006年の豪雨で7名の方が亡くなった現場。ここも糸静線の断層崖の上流で発生した土石流が湖岸の扇状地をおそったもの。
岡谷では去年も同じような災害が発生し、人が亡くなっている。
今は河川改修され、水は流すが、土砂は止める砂防ダムが上流には完成しているが、これで本当に土石流から逃れられるかと言われれば???でないだろうか?
さて、長野や諏訪の危険な地形を見て回って来たのだが、最後は勿論、松本へ。
中山霊園から新興住宅地の中山台を眺めた所。中央の緑の森林に囲まれた台上の土地が中山台だ。だが、この中山台を囲む両側の緑の部分、牛伏寺川の流れている所が牛伏寺断層の断層崖である。
牛伏寺断層は松本市街では明瞭な断層として見つけられないが、前回見た熊倉の断層から島内から並柳を経て、牛伏寺川沿いに南下し、ここ中山で明確な断層が現れ、さらに高ボッチ、塩尻峠、諏訪へと続いているものと思われる。最近でも2011年の長野県中部地震とか、2年前の高ボッチ東山林道の大規模地滑りとかがあり、この断層は活断層=今も動いている/動く可能性が高い断層で、Wikiによれば「現在を含めた今後数百年以内に、M7 から M8 程度の規模の地震が発生する可能性が高い」と言われている。
最後に寄ったのがアルプス公園の森の里広場。アルプス公園の西側の崖の途中に比較的平坦な広場があり、そこに古民家を移築して公園になっている。崖の途中の広場⇒前回も見た地滑り後の地形ですね。ここは実はまだ滑り切っておらず、さらに奈良井川まで滑り落ちる可能性が高いのだそうだ。
シロートから見ると、森林の中、平で長閑な風景なのだが、周りにはそこかしこに地滑りの跡があり、しかも糸静線の断層崖の上と知ってしまうと、怖くなる。
ブラタモリなどに触発されて、今回のハザードマップを持って地形を眺める講座に参加したのだが、今まで知らなことを知ってしまったのが良かったのか?悪かったのか?
早速、ハザードマップを持って我家の周りを見回してみようと思った。
歩き回ったのはこんなルート。地図ダブルクリックで位置を確認できる。