マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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市坂井後間の苗代田のイロバナ護符

2020年05月07日 10時13分04秒 | もっと遠くへ(京都編)
京都府の木津川市山城町綺田(かばた)でF家のミトクチマツリ(水戸口まつり)を拝見して帰路につく。

途中、隣地の山城町椿井にも苗代田はあったが、イロバナも護符もなかった。

地域によっては、護符のない地域もある。

むしろある方が珍しいのかもしれない。

椿井、上狛から国道24号線を南下する。

木津奈良道信号をさらに南下すればもうすぐ奈良県内に入る奈良バイパス。

京奈和道と交差する信号は木津ICの信号待ちに車が並ぶ。

なにげなく見た左手。

方角でいえばやや南東にJR関西本線・奈良線が走るその辺りの田園に白いモノが見える。

もしや、これはと思って軽トラぐらいしか通れない道幅狭い農道を行く。

近づいて確信を得た。



白いモノは護符だった。

そこにイロバナも添えている。



この日は日曜日。

たぶんに農家さんが作られた苗代田に立てた護符。

松苗も立てているから地区の行事で授かった護符に違いない。

イロバナはツツジ花。

水を吸い上げていないから萎れている。

立ててからまあまあの時間が経っているように思えたが、ここって、一体どこなのか。

カーナビゲーションに表示された地域は「木津川市市坂」だった。

帰宅して苗代の所在地を探してみれば、奈良バイパス木津IC東側JR奈良線西下の市坂(いちさか)の井後間(いごま)若しくは市坂の奈良坂(ならざか)のようである。

農道は奥にも進めるようになっていた。



道なりに行けば、そこにも苗代田があり、水口近くに立ててあった護符もみつかる。

さっきに拝見した護符は折っていたので文字がわからなかったが、この護符ははっきり読める。

中央に「護豊」を配置した護符。



右に「大年大神」。

左は「宇賀魂神」とあった。

ネットで該当地区を調べてみた感じでは、西山の地区に鎮座する宇賀魂神社のような気もするが・・・。

ここ市坂は初めて知る地域。

護符を奉る神社も調査しなくては・・。

護符、イロバナを発見するたびに増えていく行事の調査である。

ちなみに苗代田の向こう側に架線が見える。

JR関西本線・奈良線である。



電車が走ってきたら、と思って待ち構えていたが、ちょっと場を離れたときに・・・通り抜けた。

シャッターチャンスを外したが、悔いはない。

(H30. 4.30 EOS7DD撮影)


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