![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/a8/985f08dbc510b56e9740839a605b7f3b.jpg)
修羅写真展が始まるとFB知人のMさんがアップしていた。
主宰の矢野建彦さんが率いる写真クラブ「修羅」の名は存じているが作品は見たことがない。
毎度、毎度に出かけるカメラのキタムラ奈良南店に置いてある案内ハガキを目にしたことはあるが、行ったことはない。
クラブ員に知り合いがいない場合は出かける気は起こらないのである。
Mさんがアップした案内にJNP奈良第2支部のYさんが反応していた。
時間帯は判らないが観に来られるようだ。
それとは関係ない、Mさんの作品はFB画像ではなくプリントで拝見したかった。
腕前はFB画像で存じている。
まろやかな画面作りについつい「いいね」を押してしまう。
熟練の腕前をお持ちのMさんとは面識がないが、以前から気になっていた作風はどこから湧いてくるのか知りたかった。
そのMさんは藍染製作者の西井康元さんとも知り合いだった。
私のことをよくご存じの西井さんは私のFBにリクエストするよう勧められた。
ありがたいお勧めに「FBはこっそり拝見していました。句なのか短歌なのか、それとも詩的散文なのか、文学要素がまったくの、どがつくほどの素人では難解ですが、なんとなく心に浸みてくる文だと思っていました。温もりを感じる写真のデキも良い。いつもそう思っていました。」と返事したことを覚えている。
そのMさんが一年前から所属したというから、元々に才のある人はどんな人・・・だと思っていた。
受付を済ませてひと通り拝見させてもらうが、入口にあった写真にまずが感動。
全倍の展示作品に圧倒される。
この一枚で修羅写真展のレベルの高さを知る。
一枚飛ばして3枚目はさらに度肝を抜かれる。
デジタル作品であるのに、フイルム的色感を醸し出す映像に感動する。
向こう側に燻炭焼きをとらえた映像がある。
焼いたもみ殻がぶすぶすと煙を吐き出す。
バックの暗部に斜光がさし込む。
その空間に煙が昇る。
収穫を終えた田園でみられる農の営み。
手前に咲いている真っ赤な曼珠沙華は群生。
左の農小屋は陰。
それが画面を引き締めている。
曼珠沙華や細長い草の葉に光るものがポツポツある。
見ればみるほどその数が増えていく。
朝露に違いないと思った。
時間帯はおそらく7時ころ。
突然に出くわした光景ではないと思った作品はまさに私が求めている風景のなかにある民俗である。
作者はNさん。
会場で遭遇した知人のYさんが紹介してくださった。
修羅写真展は平成7年に発足。
当時は「写真クラブフォトフレンズ」だったと図録に書いてある。
会が修羅に改名されたのは平成9年。
その年に初の展示会。
毎年続けられて今年が20回を迎えたとある。
Nさんの力強い作品に感動しつつ次の右へ右へと移動する。
移ろう作品にこれはちょっと・・・と思った。
思ったのは「ザンネン」ではなく「カンドウ」である。
とにかく力強さを感じる作品が多いのだ。
出展は一人4枚。
全紙(457×560)もあれば全倍(600×900)も。
私の作品はカメラのキタムラで展示してもらっているが全品が四ツ切りワイド。
写真が貧弱に見える。
話しによれば展示するにはプリントもあれば額縁装幀が要る。
朔日一枚に大きさも関連するが費用はそうとうなもの。
4枚組ともなればおよそ8万円。
たかだか十数万円でひと月を暮らす年金生活者ではとてもじゃないが展示できようがない。
一回り、知人のYさんとともに二回り。
ざっと拝見してこれは、と思った4枚組がある。
展示作品を拝見してもったいないと思った4枚。
色合いがおかしいと感じた。
照合するように目録掲載の写真と見比べる。
4枚ともまったく色合い、風合いが違うのだ。
どちらかと云えば図録掲載の写真のほうが良い。
プリントがおかしいと思った。
それを知るには全点数を見比べてのことである。
この4枚組以外は図録写真との違和感はない。
ほぼ同じように見える。
印刷物が違うからそれは仕方がないが、Aさんの4枚組は気の毒としかいいようがなかった。
次の組み写真はと思いながら移動したときだ。
何人かの人とお話しているなかにどこかで見たような・・・。
まさかと思ったが、やはりのTさん。
今回、展示されているMさんの作品を観に来られていた友人だそうで、あらま、である。
Tさんはかつて勤務していた施設で知り合った利用者市民。
県立民俗博物館で行われた写真展や今年も展示したカメラのキタムラ写真展も見てくださった。
3月のお雛さんでばったりお会いしてからはFBで拝見している。
行き先々でとらえた写真をアップしていた。
なんでも高じて写真クラブに入会したという。
写真をともにする仲間さんが増えていくのは良いことだと思う。
この会場に来られた写真家二人。
SさんNさんは各地で撮影三昧。
毎日のように出かけているようだが、行先は聞いていない。
顔を合せば写真の話しが広がる。
二回り見終えて帰ろうとしたが、気になるのはFBでこの日の写真展を紹介していたMさんである。
もしかとして、と思って受付に聞けば会場に来ているというのだ。
この人ですと紹介してくださった。
名刺を手渡せば著書は買っているという。
買った場所はカメラのキタムラ奈良南店。
なんでも知人に勧められて買ったそうだ。
嬉しいのは拝読した著書に感動した言葉である。
「民として、その地に生き、守っておられる姿、自然を大事に思っておられる姿がよくわかる。しみじみとした生活感のある色使いにも感心している」というのだ。
これほどの褒め言葉は今までなかった。
編集者とともに作った著書の本心が伝わったようでむちゃくちゃ嬉しかった。
その場に来られた男性はTさん。
患っていた心臓病に気遣いしてくださる。
そのTさんとは3年前にFBで知り合うことになったというMさん。
私がTさんと知り合ったのは今から14年前の平成14年。
素晴らしい作品ホームページに挙げられていた。
そのころにリンクさせてもらって個人展示もでかけてご挨拶させてもらった。
平成22年10月に復刻販売された『昭和十二年発行の奈良観光絵図 復刻限定版 奈良名勝漫遊三日の旅』を買ったのは平成26年6月4日にアートスペース上三条で展示された「奈良いまむかし展」だった。
話題はとにかくお会いした人ともに変化する井戸端会議ではなく、初対面であるにも関わらず写真談話が尽きなかった。
おかげさんの滞在時間は3時間。
学習させてもらった展示は勝手ながら地域別。
季節別に集計した。
撮影地は海外もあるし奈良県外も多い。
奈良県は全体の3割ぐらい。
撮影地はばらけている。
県外で特徴的なのは長野県に集中していることだ。
クラブのお好みなのか、それとも団体行動の関係だろうか。
これもまた3割弱もある。
会員の中にも特徴的な方がおられるようで、神奈川県や大阪に一極集中型の人も・・・。
季節で多いのは冬に秋。
いずれも35%ぐらいになる。
どこのクラブもそうだがそういう傾向にある。
もうひとつ多いのはモヤ目当てだ。
半分まではいかないが36%。
朝方、夕方、夜型の件数は拾っていないが、是非とも一般の観光客が見たくなるような昼間の風景を紹介してほしいと思った。
(H28. 6. 8 SB932SH撮影)
主宰の矢野建彦さんが率いる写真クラブ「修羅」の名は存じているが作品は見たことがない。
毎度、毎度に出かけるカメラのキタムラ奈良南店に置いてある案内ハガキを目にしたことはあるが、行ったことはない。
クラブ員に知り合いがいない場合は出かける気は起こらないのである。
Mさんがアップした案内にJNP奈良第2支部のYさんが反応していた。
時間帯は判らないが観に来られるようだ。
それとは関係ない、Mさんの作品はFB画像ではなくプリントで拝見したかった。
腕前はFB画像で存じている。
まろやかな画面作りについつい「いいね」を押してしまう。
熟練の腕前をお持ちのMさんとは面識がないが、以前から気になっていた作風はどこから湧いてくるのか知りたかった。
そのMさんは藍染製作者の西井康元さんとも知り合いだった。
私のことをよくご存じの西井さんは私のFBにリクエストするよう勧められた。
ありがたいお勧めに「FBはこっそり拝見していました。句なのか短歌なのか、それとも詩的散文なのか、文学要素がまったくの、どがつくほどの素人では難解ですが、なんとなく心に浸みてくる文だと思っていました。温もりを感じる写真のデキも良い。いつもそう思っていました。」と返事したことを覚えている。
そのMさんが一年前から所属したというから、元々に才のある人はどんな人・・・だと思っていた。
受付を済ませてひと通り拝見させてもらうが、入口にあった写真にまずが感動。
全倍の展示作品に圧倒される。
この一枚で修羅写真展のレベルの高さを知る。
一枚飛ばして3枚目はさらに度肝を抜かれる。
デジタル作品であるのに、フイルム的色感を醸し出す映像に感動する。
向こう側に燻炭焼きをとらえた映像がある。
焼いたもみ殻がぶすぶすと煙を吐き出す。
バックの暗部に斜光がさし込む。
その空間に煙が昇る。
収穫を終えた田園でみられる農の営み。
手前に咲いている真っ赤な曼珠沙華は群生。
左の農小屋は陰。
それが画面を引き締めている。
曼珠沙華や細長い草の葉に光るものがポツポツある。
見ればみるほどその数が増えていく。
朝露に違いないと思った。
時間帯はおそらく7時ころ。
突然に出くわした光景ではないと思った作品はまさに私が求めている風景のなかにある民俗である。
作者はNさん。
会場で遭遇した知人のYさんが紹介してくださった。
修羅写真展は平成7年に発足。
当時は「写真クラブフォトフレンズ」だったと図録に書いてある。
会が修羅に改名されたのは平成9年。
その年に初の展示会。
毎年続けられて今年が20回を迎えたとある。
Nさんの力強い作品に感動しつつ次の右へ右へと移動する。
移ろう作品にこれはちょっと・・・と思った。
思ったのは「ザンネン」ではなく「カンドウ」である。
とにかく力強さを感じる作品が多いのだ。
出展は一人4枚。
全紙(457×560)もあれば全倍(600×900)も。
私の作品はカメラのキタムラで展示してもらっているが全品が四ツ切りワイド。
写真が貧弱に見える。
話しによれば展示するにはプリントもあれば額縁装幀が要る。
朔日一枚に大きさも関連するが費用はそうとうなもの。
4枚組ともなればおよそ8万円。
たかだか十数万円でひと月を暮らす年金生活者ではとてもじゃないが展示できようがない。
一回り、知人のYさんとともに二回り。
ざっと拝見してこれは、と思った4枚組がある。
展示作品を拝見してもったいないと思った4枚。
色合いがおかしいと感じた。
照合するように目録掲載の写真と見比べる。
4枚ともまったく色合い、風合いが違うのだ。
どちらかと云えば図録掲載の写真のほうが良い。
プリントがおかしいと思った。
それを知るには全点数を見比べてのことである。
この4枚組以外は図録写真との違和感はない。
ほぼ同じように見える。
印刷物が違うからそれは仕方がないが、Aさんの4枚組は気の毒としかいいようがなかった。
次の組み写真はと思いながら移動したときだ。
何人かの人とお話しているなかにどこかで見たような・・・。
まさかと思ったが、やはりのTさん。
今回、展示されているMさんの作品を観に来られていた友人だそうで、あらま、である。
Tさんはかつて勤務していた施設で知り合った利用者市民。
県立民俗博物館で行われた写真展や今年も展示したカメラのキタムラ写真展も見てくださった。
3月のお雛さんでばったりお会いしてからはFBで拝見している。
行き先々でとらえた写真をアップしていた。
なんでも高じて写真クラブに入会したという。
写真をともにする仲間さんが増えていくのは良いことだと思う。
この会場に来られた写真家二人。
SさんNさんは各地で撮影三昧。
毎日のように出かけているようだが、行先は聞いていない。
顔を合せば写真の話しが広がる。
二回り見終えて帰ろうとしたが、気になるのはFBでこの日の写真展を紹介していたMさんである。
もしかとして、と思って受付に聞けば会場に来ているというのだ。
この人ですと紹介してくださった。
名刺を手渡せば著書は買っているという。
買った場所はカメラのキタムラ奈良南店。
なんでも知人に勧められて買ったそうだ。
嬉しいのは拝読した著書に感動した言葉である。
「民として、その地に生き、守っておられる姿、自然を大事に思っておられる姿がよくわかる。しみじみとした生活感のある色使いにも感心している」というのだ。
これほどの褒め言葉は今までなかった。
編集者とともに作った著書の本心が伝わったようでむちゃくちゃ嬉しかった。
その場に来られた男性はTさん。
患っていた心臓病に気遣いしてくださる。
そのTさんとは3年前にFBで知り合うことになったというMさん。
私がTさんと知り合ったのは今から14年前の平成14年。
素晴らしい作品ホームページに挙げられていた。
そのころにリンクさせてもらって個人展示もでかけてご挨拶させてもらった。
平成22年10月に復刻販売された『昭和十二年発行の奈良観光絵図 復刻限定版 奈良名勝漫遊三日の旅』を買ったのは平成26年6月4日にアートスペース上三条で展示された「奈良いまむかし展」だった。
話題はとにかくお会いした人ともに変化する井戸端会議ではなく、初対面であるにも関わらず写真談話が尽きなかった。
おかげさんの滞在時間は3時間。
学習させてもらった展示は勝手ながら地域別。
季節別に集計した。
撮影地は海外もあるし奈良県外も多い。
奈良県は全体の3割ぐらい。
撮影地はばらけている。
県外で特徴的なのは長野県に集中していることだ。
クラブのお好みなのか、それとも団体行動の関係だろうか。
これもまた3割弱もある。
会員の中にも特徴的な方がおられるようで、神奈川県や大阪に一極集中型の人も・・・。
季節で多いのは冬に秋。
いずれも35%ぐらいになる。
どこのクラブもそうだがそういう傾向にある。
もうひとつ多いのはモヤ目当てだ。
半分まではいかないが36%。
朝方、夕方、夜型の件数は拾っていないが、是非とも一般の観光客が見たくなるような昼間の風景を紹介してほしいと思った。
(H28. 6. 8 SB932SH撮影)