マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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オツキヨウカのテントバナ

2016年03月18日 09時31分38秒 | 山添村へ
昨年は服忌でテントバナを中断された当主。

今年はどのような状況にあるのか訪ねてみた。

前日も立ち寄った山添村の住民。

例年であるなら翌日に作る花を採ってきて水槽に浸けているはずだと思って立ち寄ったが当主は不在。

気になる花もなかった。

もしかとすれば今年も服忌であるのか・・・と思いながらこの日も訪れた。

下にあるお堂の駐車場に車を停めて急坂を登る。

ふっと見上げてみれば鮮やかな花の色が目に入った。

当主は採ってきた大きなタケノコをナタで削っていた。

「息子にあげるんや」と話しながらいつもの笑顔で応対してくれる。

作業を済ませ出かける家の事情で今年はいつもより1時間早めて立てたというオツキヨウカ。

やや雲が広がっていたがときおり差し込む光で輝いていたオツキヨウカのイロバナ。

今年の花は例年よりも一週間も早い。

ヤマブキは採ってきたものの花がボロボロ落ちたそうだ。

逆に、いつも探すのに苦労していいるフジの花はどことも花盛り。

いっぱいあったという。

フジの花だけでは寂しいだろうと神野山IC付近に咲いてあったツツジを採らせてもらったという。

神野山はツツジの山。

例年になく満開だったという山添村大塩のYさん。

ツツジ祭りの役員もしていたので忙しかったと話していた。

出かける時間を気にしながら納屋内に保存している数々の農具を見せてくださる。

写真は撮らなかったが、相当数の農具の中には昭和18年の墨書があるふるいのトーシもある。

木を引っ張るトチカンもある。

引っ張っていたのは牛だった。

随分前のことだ。

製茶業もされている当主。

カドで刈り取った稲を干す菰筵もある。

その数、およそ40枚。

天井から吊り下げている。

こうしておかないとネズミが喰ってしまうという。

菰編の機械も残している。

前日に撮らせてもらったサシナエ作業。

腰にぶら下げた竹籠を「シングリ」と云っていた。

それもあると云って拝見する。

使いこなした竹製の「シングリ」もあればナイロンやバンドでこしらえたカラフルな「シングリ」もある。

おばあさんが生前に欲しいと願われて行商にきていた男性から買ったという。

行商は大阪の和泉から来ていたという。

苗はJAで購入するようになったが、かつてはそれぞれの家で苗代を作っていた。

そのハウス栽培になってもミトマツリをしている当主。

田起こしの写真を撮らせてもらった場は苗代田だった。

直撒きをしていた時代はそこに葉付きの杉木を水口辺りに立てていた。

これを「ミトマツリ」と呼んでいた。

(H27. 5. 7 EOS40D撮影)


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