月に一度の身体検査、ではなく、心不全状況の経過診察。
毎週のリハビリ運動は欠かせない。
運動量を増すことによって心臓の回転は上昇気味。
つまりは脈拍が正常な状況になりつつある。
脈拍数には基準値がない。
人によって大きく異なる。
一般的には60-80拍ぐらいとされているが、80拍でも何の障害もなく暮らしている人が居るし、脈拍を下げる薬を服用している人もいる。
一方、40―50拍数の人も居るらしいが、まだご対面したことはない。
脈拍が不安定な場合は不整脈。
脈拍が低い場合はペースメーカーを装着している人も少なからずおられるが、面と向かって口に出す人は少ない。
それはともかくこの日の診察にあたって始めにすべき検査がある。
血液検査に心電図。
それに胸部レントゲンだ。
どの検査も診察するには重要なデータ。
結果が毎月の楽しみである。
結果がでるまでの時間がかかるのが血液検査。
吸い取られて結果がでるには最低でも1時間。
だいたいが1時間半。
これまではその範囲内にあったが、この日は長時間。
血液検査を受ける患者さんが一挙に殺到したのであろう。
この日の検査待ちは11時から待つことおよそ2時間。
検査結果報告の予定時間が午後の12時53分と印字されている。
そうであれば、医師の診断はその時刻以降になる。
なんとなく不安を感じる結果予想時間である。
慣れた検査は血液、正面および側面からの胸部レントゲンにベッドで横たわって安静な状態で計測する心電図である。
なかでも一番に気になるのが心電図検査。
波形よりも脈拍である。
前回の検査では40拍だった。
今回もたぶんにそうなるだろうと横たわったベッドで回転数が低い心拍数を感じていた。
そこでばったり会ったのは山添村松尾のHさん。
旦那さんも奥さんも存じている。
H家がマツリのトーヤ(当家)を務めたのは平成23年10月14日、15日の両日。
いずれも雨天決行のお渡りに難儀して撮ったことがある。
その後の平成24年8月14日には家の盆行事である「サシサバのイタダキサン」も撮らせてもらった。
懐かしい夫妻にお会いするのは4年ぶり。
私の顔を見てすぐに思いだされた。
撮影はお二人だけでなく息子さん夫妻もお世話になった。
積もる話しもあるが、なぜにここへと聞けばご主人の不整脈。
3月に一度の検査に車で駆けつけるらしい。
昨年に心臓手術をした私は不整脈に悩まされていた。
今は落ち着いているもののまだまだの身体。
ご互いが気を遣う心臓の病い。
症状は違うが奥さんも大動脈瘤の病い。
いつまでも元気でおってほしいと願うばかりだ。
ちなみにマツリは松尾から峰寺、的野の順で峰寺に鎮座する六所神社へ奉納する3カ大字の廻りで行われる郷村行事である。
今年は的野の順。
昨年の峰寺に訪れたカメラマンは誰も来んかったゼロの年だったと云う。
私は平成23年、24年、25年、26年に亘って毎年の行事を記録取材してきた。
昨年の平成27年は病み上がり。
他村で行われる20年に一度のゾーク(造営)行事を主に記録していた。
身体状況を判断してその年のマツリ大字の峰寺へは行けなかった。
久しぶりの出合いに話は弾むが検査に診察がある。
一旦は判れて循環器内科の受付へと急ぐ。
受付した時間は11時58分。
血液検査の結果はまだ出ていない。
たぶんに長引くと思われると話す受付の職員。
なんやったら予約している心臓リハビリを先にしてはどうかと電話をされるが、昼間はない。
予約している午後の1時半と3時半しかない。
いずれも8人で満席。
追加で一人、という具合にはならない。
医師が診断できる時間は血液検査の結果待ちもあるが、行列ができる患者さんの診察にも時間がかかっている。
大幅に超過したのは一か月前の診察。
予約していた心臓リハビリ時間はとうに過ぎていて運動はできなかった。
たぶんにこの日もそうなるであろうと予想していた私は弁当を持参していた。
受付職員の勧めもあって別途待合の席に移動する。
いずれの階にも整っている席は多くない。
そこには患者さんの家族も座っている。
空のテーブルを探し求めて足を運ぶ。
たまたま空いていたテーブルに広げるこの日の弁当は菓子パンと巻寿司だ。
菓子パンは前日に大和小泉にあるスーパートライアルで買っていたカレーパンだ。
たんまに買って食べるときがある。
受診時間が大幅にずれ込むことを見込んで買っていたカレーパン。
足らないかもしれないと思って病院直前にあるスーパーに立ち寄って買っておいた巻き寿司。
プライスカット店内で作って販売している具沢山タルタルエビカツ巻きは税込で214円。
お安いというよりもお腹を少しでも満たすために買ったようなものだ。
蓋を開けてワサビ、醤油を垂らす。
店舗に置いてある甘酢ショウガも貰って広げる具沢山タルタルエビカツ巻きはとにかく美味しかった。
タルタルの味よりもどちらかと云えばサラダドレッシング味。
サクサクのエビカツと混ざって口の中で踊ってくれる。
寿司をたいらげてカレーパン。
異次元の味が口のなかで広がって寿司味はどこかへ飛んでいった。
食事を済ませて適度な時間に戻って受付に伝える。
順番待ちはコントロールしてくれたようで待合室で待つ。
もう一度測っておきたい血圧に脈拍。
微妙な変化はあるが、異常な数値はみられない。
順番待ちの患者さんや診察を終えて次回受診を説明する女性職員。
3月末に退職された医師に継いで交替された医師になっても診室担当は変わりなく仕事に就いている。
3月末までおられたY医師を継いで外来主治医に就いていただいた医師はⅠ医師。
4月当初はそれほどでもなかったが、前月の5月は大幅に超過する診察だった。
患者は待つのもたいへんだが、医師は食事も摂らずに診察してくれたが、受付をしている女性職員は交替があるので食事をしていると馴染みになったAさんが笑顔で返した。
職員はリハビリ運動の時間を気にかけてくださっていた。
限界、ぎりぎりいっぱいまで待ってくださったが、時間切れ。
先にリハビリをしてくださいと云われてリハビリルームに向かう。
受付時間の〆時間ぎりぎりに着いて書いた問診票。
こちらは毎週で慣れたもの。
5線の心電計を身体に装着して測る。
運動をする前の真脈拍は50-52拍。
フツーの状態である。
準備体操からスクワット運動。
そのときの脈拍は56-58拍。
キツいスクワットであれば60―64拍にも上昇する。
終わってもすぐには下がらない。
まったく問題のない脈拍である。
そして始まる自転車エルゴメーターのペダル漕ぎ。
右腕に装着した血圧計が自動的に作動する。
はじめは130-62。
脈拍は55-56拍だ。
ワーク55で開始したペダル漕ぎの3分後は55回転で漕いでいた。
そのときの脈拍は67-69拍。
6分後の血圧は150-62で脈拍は68-70拍。
初速から飛ばしているわけでもない。
上がりが早いのである。
調子は上々の様子だと常に状況・状態を看てくださっているK循環器医師の声が嬉しい。
Gリハビリ療法士もそう思われてワークを60に上げようということになった。
これまでなかった60ワーク。
負荷はどれぐらいであろうか。
20分後に計測した血圧は162-60。
脈拍は71-72拍だ。
ここまで上昇した脈拍数が実に嬉しい。
終わってからも60-61拍。
順調な上がりである。
リハビリ運動を終えて戻った循環器内科診察。
この日、4度目の血圧測定をする。
並べてみれば特に問題はない。
そう、思った。
しばらくすれば診察の順がきた午後2時45分。
一カ月ぶりの検査結果に見入る医師。
なんとなく不安そうな顔をする。
それは心電図検査の結果。
波形のことは何も云われなかったので問題はないと思われるが、気になるのは脈拍だ。
口から出た結果は40拍。
先月とまったく同じである。
実はと広げたこの日の血圧・脈拍測定の結果シート。
覗きこんで云われたのは「特に問題はないですね」である。
リハビリ運動に持参している普段の状況を記録した手帳も観てもらう。
そう、脈拍は起床したから自宅でゆっくり寛いでいる状況では40-42拍辺り。
自宅周辺を歩くなど身体的活動をすればぐんと上がって50拍台になる。
つまり休んでいるときと活動をしているときの脈拍数に幅があるのだ。
これについては4月13日に行われたストレス耐久負荷テストの結果よりK循環器医師が出した答えがある。
一般的には心臓ペースメーカーは一つ。
発信器は身体に一つ。
ところがだ。私の場合は二つあるというのだ。
一つは安静時に働く我が自身のペースメーカー。
もう一つは運動をすれば働く別のペースメーカーがあるのだ。
状況に合しているのかどうか判らないが、二つのペースメーカーによって心臓が動いているのである。
ダブルスタンダードのペースメーカーで動く我が心臓。
そういう状況を伝えた循環器内科医師のⅠさんはそうかもしれない云う。
そこで試しにお願いしてみた車の運転。
前任のY医師は当時の状態を踏まえて単独運転であれば、の条件付きで許可をした。
当時はリハビリ運動をしても脈拍は低空飛行だった。
万が一を考えて同乗者を乗せることはできない運転。
近くのスーパーの買い物程度は許可できるが、遠出は不許可。
ところがそれから3月後の現在は立派に、かどうかまでは至ってないが、問題なく継続的に状態を維持している脈拍数である。
今月結果のPT-INRの値は1.52。
前回は1.23だったが大幅に上昇している。
服用しているワーファリンは先月より0.5錠も増量した結果であると云う。
が、である。
PT-INRは1.5以上が望ましい。
それも1.54とか1.56の値になれば・・という。
血液検査の結果はもう二つを見なければならない。
一つはBNPである。
前回は76.4だったが、今回は131.8。
上昇しているのである。
BNPの標準基準値は18.4以下。
期待していたが、逆の上昇にがっくりくる。
もう一つはヘモグロビン。
前回は13.3だったが、今回は12.4。
若干の下がり具合を気にかける医師。
こういう状態では即座に答えは出せない。
K循環器医師と相談の上に回答したいと話された。
ちなみにときおり発症する咳に心配するかーさん。
この日はレントゲン撮影があったので、どこかに問題があるのかと聞けば、何もないようだ。
水分は溜まっていない肺は、炎症を起こしているような形跡もない。
綺麗なものだと云ってくれた。
喉に異状があれば総合内科で診てもらうことでもなさそうだ。
こうして循環器内科医師の診断を終えた待合室。
そこにおられた松尾のご夫婦。
長話にサルやハクビシンまで登場する村の害獣も。
8月になればもう一度撮らせてほしいと願った「サシサバのイタダキサン」は承諾。
それまでに「またきてや」を返してくれた。
ところで、この日はもう一人の婦人にも出合った。
接骨院に通う患者さんを送迎していた天理市櫟本のご婦人だ。
患者さんは、その婦人ではなくおばあさんのNさん。
迎えも送りも自宅まで。
週に三度は送迎していた。
その職場の仕事もできなくなった低空飛行の脈拍状態。
復帰はもう考えられなくなった。
婦人が云うには患者さんも通院を止めたそうだ。
2月に肺炎を起こしたが、再起した。
再起はしたものの近所近くにできた他所に出かけるようになったと話す。
(H28. 6.14 SB932SH撮影)
毎週のリハビリ運動は欠かせない。
運動量を増すことによって心臓の回転は上昇気味。
つまりは脈拍が正常な状況になりつつある。
脈拍数には基準値がない。
人によって大きく異なる。
一般的には60-80拍ぐらいとされているが、80拍でも何の障害もなく暮らしている人が居るし、脈拍を下げる薬を服用している人もいる。
一方、40―50拍数の人も居るらしいが、まだご対面したことはない。
脈拍が不安定な場合は不整脈。
脈拍が低い場合はペースメーカーを装着している人も少なからずおられるが、面と向かって口に出す人は少ない。
それはともかくこの日の診察にあたって始めにすべき検査がある。
血液検査に心電図。
それに胸部レントゲンだ。
どの検査も診察するには重要なデータ。
結果が毎月の楽しみである。
結果がでるまでの時間がかかるのが血液検査。
吸い取られて結果がでるには最低でも1時間。
だいたいが1時間半。
これまではその範囲内にあったが、この日は長時間。
血液検査を受ける患者さんが一挙に殺到したのであろう。
この日の検査待ちは11時から待つことおよそ2時間。
検査結果報告の予定時間が午後の12時53分と印字されている。
そうであれば、医師の診断はその時刻以降になる。
なんとなく不安を感じる結果予想時間である。
慣れた検査は血液、正面および側面からの胸部レントゲンにベッドで横たわって安静な状態で計測する心電図である。
なかでも一番に気になるのが心電図検査。
波形よりも脈拍である。
前回の検査では40拍だった。
今回もたぶんにそうなるだろうと横たわったベッドで回転数が低い心拍数を感じていた。
そこでばったり会ったのは山添村松尾のHさん。
旦那さんも奥さんも存じている。
H家がマツリのトーヤ(当家)を務めたのは平成23年10月14日、15日の両日。
いずれも雨天決行のお渡りに難儀して撮ったことがある。
その後の平成24年8月14日には家の盆行事である「サシサバのイタダキサン」も撮らせてもらった。
懐かしい夫妻にお会いするのは4年ぶり。
私の顔を見てすぐに思いだされた。
撮影はお二人だけでなく息子さん夫妻もお世話になった。
積もる話しもあるが、なぜにここへと聞けばご主人の不整脈。
3月に一度の検査に車で駆けつけるらしい。
昨年に心臓手術をした私は不整脈に悩まされていた。
今は落ち着いているもののまだまだの身体。
ご互いが気を遣う心臓の病い。
症状は違うが奥さんも大動脈瘤の病い。
いつまでも元気でおってほしいと願うばかりだ。
ちなみにマツリは松尾から峰寺、的野の順で峰寺に鎮座する六所神社へ奉納する3カ大字の廻りで行われる郷村行事である。
今年は的野の順。
昨年の峰寺に訪れたカメラマンは誰も来んかったゼロの年だったと云う。
私は平成23年、24年、25年、26年に亘って毎年の行事を記録取材してきた。
昨年の平成27年は病み上がり。
他村で行われる20年に一度のゾーク(造営)行事を主に記録していた。
身体状況を判断してその年のマツリ大字の峰寺へは行けなかった。
久しぶりの出合いに話は弾むが検査に診察がある。
一旦は判れて循環器内科の受付へと急ぐ。
受付した時間は11時58分。
血液検査の結果はまだ出ていない。
たぶんに長引くと思われると話す受付の職員。
なんやったら予約している心臓リハビリを先にしてはどうかと電話をされるが、昼間はない。
予約している午後の1時半と3時半しかない。
いずれも8人で満席。
追加で一人、という具合にはならない。
医師が診断できる時間は血液検査の結果待ちもあるが、行列ができる患者さんの診察にも時間がかかっている。
大幅に超過したのは一か月前の診察。
予約していた心臓リハビリ時間はとうに過ぎていて運動はできなかった。
たぶんにこの日もそうなるであろうと予想していた私は弁当を持参していた。
受付職員の勧めもあって別途待合の席に移動する。
いずれの階にも整っている席は多くない。
そこには患者さんの家族も座っている。
空のテーブルを探し求めて足を運ぶ。
たまたま空いていたテーブルに広げるこの日の弁当は菓子パンと巻寿司だ。
菓子パンは前日に大和小泉にあるスーパートライアルで買っていたカレーパンだ。
たんまに買って食べるときがある。
受診時間が大幅にずれ込むことを見込んで買っていたカレーパン。
足らないかもしれないと思って病院直前にあるスーパーに立ち寄って買っておいた巻き寿司。
プライスカット店内で作って販売している具沢山タルタルエビカツ巻きは税込で214円。
お安いというよりもお腹を少しでも満たすために買ったようなものだ。
蓋を開けてワサビ、醤油を垂らす。
店舗に置いてある甘酢ショウガも貰って広げる具沢山タルタルエビカツ巻きはとにかく美味しかった。
タルタルの味よりもどちらかと云えばサラダドレッシング味。
サクサクのエビカツと混ざって口の中で踊ってくれる。
寿司をたいらげてカレーパン。
異次元の味が口のなかで広がって寿司味はどこかへ飛んでいった。
食事を済ませて適度な時間に戻って受付に伝える。
順番待ちはコントロールしてくれたようで待合室で待つ。
もう一度測っておきたい血圧に脈拍。
微妙な変化はあるが、異常な数値はみられない。
順番待ちの患者さんや診察を終えて次回受診を説明する女性職員。
3月末に退職された医師に継いで交替された医師になっても診室担当は変わりなく仕事に就いている。
3月末までおられたY医師を継いで外来主治医に就いていただいた医師はⅠ医師。
4月当初はそれほどでもなかったが、前月の5月は大幅に超過する診察だった。
患者は待つのもたいへんだが、医師は食事も摂らずに診察してくれたが、受付をしている女性職員は交替があるので食事をしていると馴染みになったAさんが笑顔で返した。
職員はリハビリ運動の時間を気にかけてくださっていた。
限界、ぎりぎりいっぱいまで待ってくださったが、時間切れ。
先にリハビリをしてくださいと云われてリハビリルームに向かう。
受付時間の〆時間ぎりぎりに着いて書いた問診票。
こちらは毎週で慣れたもの。
5線の心電計を身体に装着して測る。
運動をする前の真脈拍は50-52拍。
フツーの状態である。
準備体操からスクワット運動。
そのときの脈拍は56-58拍。
キツいスクワットであれば60―64拍にも上昇する。
終わってもすぐには下がらない。
まったく問題のない脈拍である。
そして始まる自転車エルゴメーターのペダル漕ぎ。
右腕に装着した血圧計が自動的に作動する。
はじめは130-62。
脈拍は55-56拍だ。
ワーク55で開始したペダル漕ぎの3分後は55回転で漕いでいた。
そのときの脈拍は67-69拍。
6分後の血圧は150-62で脈拍は68-70拍。
初速から飛ばしているわけでもない。
上がりが早いのである。
調子は上々の様子だと常に状況・状態を看てくださっているK循環器医師の声が嬉しい。
Gリハビリ療法士もそう思われてワークを60に上げようということになった。
これまでなかった60ワーク。
負荷はどれぐらいであろうか。
20分後に計測した血圧は162-60。
脈拍は71-72拍だ。
ここまで上昇した脈拍数が実に嬉しい。
終わってからも60-61拍。
順調な上がりである。
リハビリ運動を終えて戻った循環器内科診察。
この日、4度目の血圧測定をする。
並べてみれば特に問題はない。
そう、思った。
しばらくすれば診察の順がきた午後2時45分。
一カ月ぶりの検査結果に見入る医師。
なんとなく不安そうな顔をする。
それは心電図検査の結果。
波形のことは何も云われなかったので問題はないと思われるが、気になるのは脈拍だ。
口から出た結果は40拍。
先月とまったく同じである。
実はと広げたこの日の血圧・脈拍測定の結果シート。
覗きこんで云われたのは「特に問題はないですね」である。
リハビリ運動に持参している普段の状況を記録した手帳も観てもらう。
そう、脈拍は起床したから自宅でゆっくり寛いでいる状況では40-42拍辺り。
自宅周辺を歩くなど身体的活動をすればぐんと上がって50拍台になる。
つまり休んでいるときと活動をしているときの脈拍数に幅があるのだ。
これについては4月13日に行われたストレス耐久負荷テストの結果よりK循環器医師が出した答えがある。
一般的には心臓ペースメーカーは一つ。
発信器は身体に一つ。
ところがだ。私の場合は二つあるというのだ。
一つは安静時に働く我が自身のペースメーカー。
もう一つは運動をすれば働く別のペースメーカーがあるのだ。
状況に合しているのかどうか判らないが、二つのペースメーカーによって心臓が動いているのである。
ダブルスタンダードのペースメーカーで動く我が心臓。
そういう状況を伝えた循環器内科医師のⅠさんはそうかもしれない云う。
そこで試しにお願いしてみた車の運転。
前任のY医師は当時の状態を踏まえて単独運転であれば、の条件付きで許可をした。
当時はリハビリ運動をしても脈拍は低空飛行だった。
万が一を考えて同乗者を乗せることはできない運転。
近くのスーパーの買い物程度は許可できるが、遠出は不許可。
ところがそれから3月後の現在は立派に、かどうかまでは至ってないが、問題なく継続的に状態を維持している脈拍数である。
今月結果のPT-INRの値は1.52。
前回は1.23だったが大幅に上昇している。
服用しているワーファリンは先月より0.5錠も増量した結果であると云う。
が、である。
PT-INRは1.5以上が望ましい。
それも1.54とか1.56の値になれば・・という。
血液検査の結果はもう二つを見なければならない。
一つはBNPである。
前回は76.4だったが、今回は131.8。
上昇しているのである。
BNPの標準基準値は18.4以下。
期待していたが、逆の上昇にがっくりくる。
もう一つはヘモグロビン。
前回は13.3だったが、今回は12.4。
若干の下がり具合を気にかける医師。
こういう状態では即座に答えは出せない。
K循環器医師と相談の上に回答したいと話された。
ちなみにときおり発症する咳に心配するかーさん。
この日はレントゲン撮影があったので、どこかに問題があるのかと聞けば、何もないようだ。
水分は溜まっていない肺は、炎症を起こしているような形跡もない。
綺麗なものだと云ってくれた。
喉に異状があれば総合内科で診てもらうことでもなさそうだ。
こうして循環器内科医師の診断を終えた待合室。
そこにおられた松尾のご夫婦。
長話にサルやハクビシンまで登場する村の害獣も。
8月になればもう一度撮らせてほしいと願った「サシサバのイタダキサン」は承諾。
それまでに「またきてや」を返してくれた。
ところで、この日はもう一人の婦人にも出合った。
接骨院に通う患者さんを送迎していた天理市櫟本のご婦人だ。
患者さんは、その婦人ではなくおばあさんのNさん。
迎えも送りも自宅まで。
週に三度は送迎していた。
その職場の仕事もできなくなった低空飛行の脈拍状態。
復帰はもう考えられなくなった。
婦人が云うには患者さんも通院を止めたそうだ。
2月に肺炎を起こしたが、再起した。
再起はしたものの近所近くにできた他所に出かけるようになったと話す。
(H28. 6.14 SB932SH撮影)