マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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切幡のサシナエ

2016年03月16日 09時11分30秒 | 山添村へ
山添村・切幡でウエゾメをしている家は少ない。

2軒は取材させてもらったが、もう1軒の場所が判らずこの年も探していた。

里道を走っていたら田んぼのなかに一人の婦人がおられた。

その動作からサシナエとすぐに判る。

しかもだ。腰に竹で編んだ魚籠のようなものがある。

この様相を撮りたくて婦人にお願いした。

切幡では数々の年中行事を取材している。

存じている村人も多い。

名前を挙げたら安心してくださった。

品種はアキタコマチ。

サシナエ作業の様相を見学しながらメモを取る。

婦人の視線は植えた苗の状態に沈み込んだ雑草である。

雑草についつい目がいくと話す婦人は80うん歳。

雑草を抜き取って竹の籠に入れる場合もあれば畦に放り投げる場合もある。

籠に入っている苗束を取り出して雑草を入れ込む。



サシナエは雑草取りの合間。

苗に「隙間があれば埋めたい。苗がようけ余ったから、もったいない」と話す。



腰に付けていた竹籠は新しい。

3年前に当地に「軽トラで行商していたおっちゃんから買った」という。

竹籠の名は「シングリ」という。

当地だけの呼び名なのか存知しない。

(H27. 5. 6 EOS40D撮影)


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