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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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勾田町・40日後の苗代田

2018年07月13日 08時06分53秒 | 天理市へ
天理市勾田町で水口まつりの様相を取材させてもらった2カ月前。

4月30日である。

それからの40日後辺りに田植えをすると話していたM夫妻。

田植えのすべてを終えて、残った一把の苗さんを持ち帰って、家の大黒さんに供えると云っていた奥さん。

その際、茹でたソーメンを苗に振りかけるように供えると話していた。

お家の中のことだから取材は遠慮していただきたいとお断りがあったが、売田んぼの様相を見たくて足を伸ばした。

苗代の苗はすくすく育ったようで、H家の苗もすっかり消えていた。

田植えはもう終わっていたのである。

その場を流れる綺麗な池の水。

この日も勾田新池の堤を開けて下の田んぼに流していた。

その流れる水路に、である。



白い花が水中花のように咲いていた。

特徴ある形の野草は大和郡山の矢田山下の里山畦道で見たことのあるアゼムシロの呼び名もあるミゾカクシ。

水田に咲く多年草で名前の通りに、水田の溝が隠れてしまうほどにはびこるようだ。



ミゾカクシを撮っていた上の段丘もまた苗代田があった。

青々に染まった苗の色がとても張りがある。



幌を外していることから、明日には田植えをされるだろうと思った苗代に枯れたイロバナにヤナギの木枝に挟んだ護符があった。

M家、H家以外にも水口まつりをしているお家があったのだ。

M家、H家の水口まつりは4月30日だった。

この苗代田はおそらく5月初めの連休中にされたのだろう。



どうでしょうか、と尋ねた地蔵さんは答えてくれない。

もちろんそうだが、右隣にある石仏が気にかかる。

刻印になにやら文字が見えるが、判断できたのは「童」。

わらわの童ではないだろうか。

その右手にある壺に柔らかい穂をつけたチガヤを立てていたので、その風情に思わずシャッターを押した。

(H29. 6.10 EOS40D撮影)


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