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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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お釣りはバス乗車利用金券

2015年11月30日 09時11分39秒 | いどう
100円玉が欲しかった。

これがこの日に陥った発端である。

重たい荷物を持ちこんで乗車した奈良交通バス。

千円札一枚しかなかった。

運転手に申し出たらバス料金受けで両替してくださいと云う。

札入れに入れるが戻ってくる。

何度も繰り返してようやく受け付た両替機械。

ジャラジャラと現金が落ちてきた。

500円玉に100円玉や10円玉もある。

お釣りの100円玉が欲しかったものだから、500円玉と二枚の10円を投入したら運転手が「あっ」と云った。

「お釣りはでませんと機械に書いてあるでしょ」である。

目に入っていなかった私の行為に困惑する運転手。

「降車する際に時間はありますか」という。

それはお釣りを用意する時間がかかるということだと思った。

最終の停車場に停まった。

運転手はなにやら作業を始めた。

料金受けからお釣りの300円を取り出そうとしていたと思ったが、そうではなかった。

おもむろに手渡された紙片。

手書きで300円と書いてある。

これを利用くださいという。

どこで換金すると云えば、それは無いと返す。

次にバスを利用する際に金券として使うバス利用の金券だったのだ。

一般的に考えれば最寄りの営業所で換金するのが当り前だろう。

それはない、バスに乗るときの金券だという。

他では使えない奈良交通専用のバス利用券。

一見さんの乗車客だったら使うこともない金券だ。

どころかバス運賃が220円であるなら、またもや発生するバス利用金券の発行。

手書きの金額は80円と書くのだろう。

シーカカードやイコカカードの併用であればどうなるのだろうか。

まことに手間のかかる旧態依然のお釣りシステム。

いまどきこのようなシステムが存在していたとは・・驚愕の実態。

運転手は困り果てたがこれしかできないという。

こんなにめんどくさいシステムは直ちに改善すべきだと思った。

システム改善されることを願って金券はバス会社に「寄付」することにした。

このようなお釣りシステムは他のバス会社でもあるのだろうか。

ネットで調べてみた名古屋市交通局のお釣りシステムはバス内で完結する自動的に釣り銭受けから出てくる。

このような機械化をしているのは東京都交通局・横浜市交通局、兵庫県尼崎市営バス、大阪市営バスがある。

奈良交通バスと同じように釣り銭が出ないバス会社は福井県京福バス、千葉県京成バス、神戸市交通局、兵庫県神姫バス、三重交通、京都市交通局がある。

奈良や京都は世界的な観光都市。

訪れる観光客はバスを利用することがあるだろう。

お釣りが出ない現金システムは観光都市に相応しくないと思った。

(H27. 2.21 記)