マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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額田部北町推古神社宵宮の神子神楽

2011年11月03日 08時00分50秒 | 大和郡山市へ
宵宮の御湯を終えた当家たちは推古神社境内に設えた提灯に火を入れる。

次々と訪れる参拝者を待つのだ。

しばらくすると家族連れの人たちがお参りに来た。

氏神さんに手を合わせて祈る。

そして拝殿に登っていた巫女さんに頭を下げる。

両手で持った二本の剣を手前で互いに十字交差させながら舞って穢れを祓う。

その姿を神妙な顔つきで見る子供たち。

剣と鈴を持って参拝者の頭から鈴を振る。

シャンシャンと音がする鈴。

その音色から巫女さんの神楽をシャンコシャンコと呼ぶ人も少なくない。



額田部ではそれを神子神楽と称している神楽はいわゆるお神楽。

どれほど多くの参拝者が来るのか。

家族は来なくとも一人でお参りをする人もいる。

そのころ祭り囃子の音が神社に届く。

「ヨーイソーレッ、ヨーイソーレッ」の掛け声だ。

太鼓台からは子供が打ち鳴らす太鼓の音がドン、ドンと聞こえてくる。

小さな子供たちが曳き回す蒲団太鼓台だ。

提灯の明かりに照らされて動き回るが子供たちが曳く太鼓台は暗闇のなかに浮き出る美しい姿。

巫女さんが湯立てをする前に神社でお祓いをしてもらった太鼓台。

地区のお練りに向けて出発前に安全航行を祈祷してもらった。

上から2個、4個、6個、8個。

一番下には16個ほどもある神楽提灯だ。

蒲団太鼓台とともに額田部の夜の町を照らす。

巡行してきた太鼓台と神楽提灯は神社に着いた。



こうして宵宮の夜が更けていく。

(H23.10. 8 EOS40D撮影)