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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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椣原金勝寺勧請縄掛け

2006年01月15日 15時18分16秒 | 平群町へ
平群町椣原(しではら)金勝(きんしょう)寺で年頭の3日に勧請縄掛けが行われます。

本来は7日、8日の両日であったが昭和55年より3日に一本化されています。

県下で行われるものとして規模が大きく古い形式を保っており、貴重な無形民俗文化財に指定されています。

蛇(龍)を表す綱藁は40mの男綱と12mの女綱は撚り合わせ和合した形で、龍田川の龍淵に張り渡されることから水神信仰に豊作を祈願する農耕儀礼が合わさったものと考えられています。

男綱には藁で作った男根やフグリを取り付け、藁と松枝にしきみで作られた龍の足や爪を意味する二本の足が着けられます。

綱ができあがると心棒となる人柱が中に入り頭の上までぐるぐる巻き込んでいきます。

150kgもある綱は藁を敷き詰めた場へ横倒しして祝い事のあった男衆の上からごろごろと転がします。

「祝おうたろ、祝おうたろ」と囃しながら綱に上り踏みつけます。

踏みつけられると身体が丈夫になるといわれ、拝見していた人も参加します。

綱掛けを終えると薬師如来石仏と青体龍王の碑に塔婆と御幣を供え、住職が読経を唱えて般若心経を唱和します。

(H18.1.3 Kiss Digtal N撮影)