ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「関係項」 20200616

2020-06-16 | Weblog

 


「関係項」に先行を許せば避けられない関係のモードがある。

自己責任──すべては「自分が悪い」

個の生のありかたを指定し、評価し、判定し、
順位化する価値コードとしての関係項。

「自己肯定-自己否定」の絶対的参照項として機能する社会体。

個と個を結びつけるパターン(一般意味)としての「ことば」。

記述を確定された関係項のクラスとしての「社会体」。
ことばの体系としての関係世界、すなわち社会体。

一般意味の集積の体系、象徴秩序として機能し、
その歴史的歩みが刻みつづける痕跡としての「ことば」。

参照項を固定すれば、参照する個は、
記述が確定した痕跡としての「ことば」を身にまとい、
参照項に準じてみずから切り詰め、枠づけ、相互に評価しあう。

固定化、すなわち社会体の絶対項化による個の存在のバインド化。
いいかえると、隷属としてのことばの内面化、用法。
      *

参照項は修正、改訂可能──その担い手は個、その集合的意志。
修正・改訂可能な本質が見失われるとき、
個はみずからの生をクラス(社会体)の中で完結させるように生きることになる。

 

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