「2時間でいまがわかる」と言う触れ込みで、「日本経済、これが答えだ!」を読んだ。田原総一郎がコーデイネートしていたのだが、やはり2時間では読めなかった。
榊原はともかくとして、竹中・田原はあまり好きでなかったのであるが「論者」ではあると思っていた。その面白い3人の取り合わせに興味が湧いて購読したわけである。
読後、誤解の中に在った竹中像が少し好変した。
榊原と竹中は相反する思想・思考を持っていることを敢えて承知で田原が仕組んだ鼎談であるが、イワン・アサノヴィッチ自身もこの3人の取り合わせに興味を持って読んだのである。
本書は昨年11月、即ち民主党政権交代直前に出版されているので、TPPや円安の事態が当時は大きく変わることが予想されていない段階での鼎談である。その時点での両者の予測・予想の結果検証が今は確認出来たことはオマケの面白さだ。
内容は多岐にわたり、改めて専門家の意見・思考・思想を知らされることも多く、本ブログの1回の記述では終わりそうもない。たぶん数回にわたるブログ記述になると予想される。今日は取りあえず1回目となる。
竹中は過日、TV番組で『様々な審議会が単なる“アリバイ“になっている。』と発言していた。
本書でもフクシマ原発内閣府事故調の報告書内容を見て、田原が怒り始めた。『税金を使い、時間と労力をかけた報告書だ、当然それに基づいてこれからの原子力をどうするかの議論をすべきだが何もしていない。インチキだ!』
榊原はそれを受けて『インチキですよ。政府はその議論はやりたくない。ちゃんとやるなら、原発反対の人も事故調に入れるべきだ。』と応えた。続いて竹中が『インチキがみえみえです。原発の世論と現状を踏まえて首相と担当大臣が政治の意思として決めて動くべき問題だ。』と同意した。
三者とも論者としてインチキではない、さすがである。
イワン・アサノヴィッチは街の「まちづくり総合計画審議会」の公募委員である。既に3回の審議会に臨んだがなにか腑に落ちない気分である。
まちづくりを総合的に審議して行く筈の審議会であるはずなのに、審議会の運営はまるで学校の時間割に沿った「コマギレ授業」と同様に、”総合性”はなく“パーツ”審議で、課題や水面下のトラブルも含めた諸問題をインテグレート(統合)する力がないのである。
このままでは結果は見えている。
大手コンサルの一般的且つ抽象的な文案成果品どおりに「審議会了解」となり、そして議会承認となり、使われることのない”総合計画書”が麗々しく庁舎の書庫に積まれるだけなのである。
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