イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

小池氏、朝鮮人追悼文をとりやめる

2017-09-14 15:05:57 | 国際・政治
 関東大震災から94年が経った。
混乱の中で多くの朝鮮人が虐殺された史実は、戦前の公文書にも記録されているとのこと。
即ち、大震災が発生すると「朝鮮人が暴動を起こした。」などのデマが拡がった。混乱と不安の中であおられた民衆がつくった「自警団」などの手で、多数の朝鮮人や中国人らが虐殺されたのである。
朝鮮総督府の東京出張所が調べただけでも東京近辺で見込み数800人超の朝鮮人や中国人が殺されているのである。
詩人の萩原朔太郎は、この事実を目撃している。
そして、累々と横たわる朝鮮人の死体を観て、驚き且つ嘆いている三行詩がある。
「朝鮮人あまた殺されたり
  その血百里の間に連らなれり
  われ怒りて視る、何の惨虐ぞ」

 これは「近日所感」と題された萩原朔太郎の三行詩で、関東大震災のあった翌年1924年の1月に雑誌「現代」に発表されたもの。朔太郎は郷里の前橋から震災の被害に遭った親戚を見舞うために汽車と荷車を乗り継いで東京に向かったが、大宮からは歩いたという。おそらくはそのときに目撃した惨状を詠んだのであろう。

東京新聞9月2日報道によれば、墨田区に在る横網(よこあみ)町公園の追悼碑で開催される追悼式に例年は寄せられる都知事の朝鮮人追悼文が今年は取りやめとなったのである。
記者会見では「歴史家がひも解くものだ」として、小池知事は虐殺の事実そのものを認めなかった。

イワン・アサノヴィッチは、タメ息と共に小池ゆり子都知事に大きな怒りを覚えた。彼女は恐らく萩原朔太郎の三行誌を知っている筈である。
記者会見場は史実の有無を論じる所ではない事は誰も否定しない。しかし、記者たちは史実の有無を小池知事に求めた訳ではなく、追悼文を送らない理由を質問したのである。
 偏狭な右翼的政治家の小池ゆり子は、未だに中国や朝鮮に対する差別意識から解放されていないのである。先の都議選で知事派が多数を得たことで、ヘイトを助長する高慢な意識が根付いたのであろうか。
ヒトラーも、最初からユダヤ人差別を騒ぎまくった訳ではなかった・・・。

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