鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

虹始見

2014-04-19 22:52:03 | Weblog

予報では、それ程の降雨にはならず・・・ということであったけれど、本降りの時間帯も在ったりして、昨日の雨は、二十四節季の『穀雨』の少し前の雨・・・ということになるのだろうか?

今日は、その『穀雨』の前日。
清明最後の日ということになる。
それに相応しく、暑すぎず、寒すぎず、空気は、ヒンヤリして爽やかな土曜日。

私は、この二十四節季の『清明』の時期が一番好きかも知れない。
春もそろそろ爛熟を始め、蛍光色を帯びた若い木の芽が、日増しに鮮やかになってきて、深呼吸したくなる時期でもある。

この時期の花・・・勝手に、風浮花(かざうきばな)と命名してしまったのだけれど、ハナミズキも枝の上で、ふわふわ浮遊している感じがするので、そんなふうなヘンな名前をつけて、楽しんでいる。
風浮花は、ハナミズキだけではなくて、『矢車草』なども同一のカテゴリーに入っている・・・。
浮遊感としては、梅雨時(私の居住地では7月初旬頃)に、鉛色の雨雲に、溶け込むような蛍光ピンクの合歓(ねむ)の花などもあるけれど、どうも、合歓は、風に浮く・・・という感じがしない。
梅雨時の湿度の高さが、風を拒むのだろうか?

四季の変化の激しい日本には、二十四節季をさらに、三つに分割した、七十二候というのもあって、今日は、清明/末候・虹始見。

雨上がりに、虹が出始める頃ということだそうだ。

そろそろ、大気が夏に向かって上昇する時期なのだろう。
寒気と暖気が、ぶつかりあって、春雷を呼ぶのだろうか。
この時期は、なんとなく、心が落ち着かない。
新年度の始まりでもあるし、新たな環境、対人、仕事・・・そんなストレスが、そろそろマックスなのだけれど、あと10日を待たずして、ゴールデン・ウィークまで、なんとか持ちこたえようと思う健気な心。

気候と心のバランスを上手くとって、来るべき夏に備える時期でもあるのだろうか・・・。
職を離れてみて、今は、そんな気持ちも懐かしいかぎりだけれど。

長すぎたモラトリアム。

未だ、始動の気配すらせず・・。





失業日記⑩

2014-04-18 22:52:34 | Weblog

終日、雨。

失業保険を毎月いただくには、月に1度の認定日に職安へ出頭?し、失業認定報告書なるものに、月に1度以上の求職活動の実態を記入して、提出しなければならない。
今迄の3カ月間は、求職活動セミナーというイベントに参加して、3時間半、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の仕方などの講義を聞けば、求職活動とみなされる。

・・・ところが・・・。
4月度は、セミナーの定員が、早く埋まってしまい、出遅れた。
実際に、求人に応募して、面接などすれば、一番よいのだけれど、まだ履歴書すら書いていない有様であった。

仕方がない・・・ここは一発、職業相談で、お茶を濁そう。

・・・という訳で、職安へ、行ったのが、昨日。

事務職・・・60件の求人票をみるも・・・。
条件が悪すぎたり、合わなかったりで、希望に沿ったものがない。
職員さんは、クールな顔で、仰る。

『この中に合うものがないとなるとぉ・・・。求人は、増えてませんから、条件をゆるくしてもらうか、就業エリアを広げるかしないと・・・。』

何だか、イヤになってきて、一応、求職活動1回分のスタンプを貰って帰ってきた。
自宅へ戻っても、気分は晴れない。
そして、ソレを引き摺って、今日は、あいにくの雨。

はわぁ~~~ため息である。

でも・・・。
まあいいか。
合わない仕事をして、病気になるよりは・・・。
いや・・・もう既に病気なのであろう。
眠くて、眠くて・・・もう仕方がない。

そんなこんなの憂鬱な雨の金曜日。



科学者の匂いのしないひと・・・小保方晴子さん。

2014-04-17 22:52:25 | Weblog
曇りがちな晴れ。


最近、不思議なヒトが、メディアの俎上に乗っているなぁ・・・と思う。

STAP細胞で話題の小保方晴子さんというヒトである。

かなりな露出度であろうか。
インターネットのポータルサイトのトップで、毎日、この名前とかのひとの画像を目にしない日は、皆無だ。

昨日の観月会で、相方に意見を聞いてみた。
『STAP細胞の小保方さんって、どうなんでしょうかね?』

相方、イキナリ。
『あのひとの画像を見る限りですから、ヴィジュアルだけで、どうこうも言えないのですが、どうもあのひとは、科学者の匂いが、全くしないのですよ。科学者らしかぬ・・・というか。』

・・・ああそうだったのか。ソレか・・・。
・・・と納得した。
科学者でありながら、科学の匂いが、『全く』しない・・・。

そうか・・・要するに、収まりが悪いのだ。
ソレらしくないから、受容できない・・・。あくまでも印象に過ぎないが、たぶん、そうに違いない。

・・・印象でしか判断できないから、かのひとのキャリア、功績などは、全く無視の極めて、主観的で、何の根拠もない私見だから、これまた全くの戯言にすぎないのだけれど。


湯川秀樹博士の『詩と科学』の中で、以下の一節がある。

科学はきびしい先生のようだ。
いいかげんな返事はできない

かのひとは、このフレーズから著しく逸脱しているような気がするから、気持ちが悪いのだろう。
それが、いいと言われるひともいるかもしれない。

しかし、コレ程、その実験の成果が問題視されるのだから、確たる証拠(データ)を提出すれば済むだけの話なのではないだろうか?シロウトの私などは、短絡的だからそう思う。
ソレが出来ない何かが、きっと背後にあるのだろう。或いは、何もないのかもしれない。

メディア露出は、研究者の場合、損失の方が大きいような気がするのは、ワタシだけだろうか?



今月も観月。

2014-04-16 22:52:34 | Weblog
既に初夏。
夏日まであと少しの気温。


昨日は、満月。
満月の夜は、某所の展望室で、月を愛でながらの季節の懐石。
今年初めての満月から、四度目の来店。

四月は、筍。
木の芽田楽。シラウオなどお酢の物が二品。お刺身の薬味もショウガ。
鰆の焼き物。桜の葉の包み焼き。
少し気の早い鰹のアレンジの一皿。
八寸は、川エビのから揚げ、サザエ他。
タケノコご飯。なめこの赤だし。

デザートは、桜。
桜の香りのアイスクリーム、苺、抹茶と小豆のプチ・ケーキ。

15階のガラス張りのカウンター席から眺める月は、朧月。
雲間から、ほんの少し顔を出して、消える。
消えては、また光を放つの繰り返し。
完全に消失・・・うさぎが逃げたのかな?探しにいったのだろうか・・・???

帰り・・・。
車のフロントガラスを打つ大粒の雨。
数分走ると、また月が姿を現す。
春の時雨れ。
月と雲の追いかけっこ。

本日の香り・エルメス/オードランジェヴェルト。初夏向けかと・・・。
いでたち・麻の紺色のセーター。インの襟は、ホワイトリネンのブラウス。
少しだけ夏を意識。

極上の観月会。

注釈・いつも静かな店なのに、何かの会合(時期的に新人歓迎会か?)に、折悪く遭遇。
御酒が入りだすと、盛り上がりの宴会。
静かなお店の大声は、雰囲気に合わない。
それでも、最後は、静かに観月。


雉。

2014-04-15 23:13:23 | Weblog



気持ちの良い晴れ。夏日一歩手前。

そろそろ、ゴールデン・ウィーク気分に突入する頃だろうか。
私は、今ンとこ、毎日が日曜日で、毎週ゴールデン・ウィークみたいなものだから、まぁ、関係ないと言えば、関係ない・・・。

・・・そんなわけで、最近は、朝5時に就寝して、お昼頃、起床するパターンになってしまった。
普通のヒトが活動する朝が、一番眠い。

目が覚めて、珈琲など淹れに、階下へ降りて行って、再び、二階に上がって、初夏気分のヴェランダから、外を眺める・・・。


本日の画像。

雉が歩いておりました。

まだ、こどもこどもした感じの小さめな雉でした。

雉・・・と言えば、桃太郎。
お腰につけたキビ団子、ひとつワタシに下さいな・・・ってことで、桃太郎と雇用関係・・・いや主従関係になるという・・・それ程、キビ団子って旨いのか・・・???

岡山県名産のきびだんごというお菓子を、時々、近所のショッピング・モールでみかけるし、あれは、とても好きな味だ。
くにゅくにゅした食感とちょっとボケたような・・・控えめな甘さ。
犬、猿、雉、桃太郎、青鬼、赤鬼の可愛いパッケージで、つい買ってしまうから、やはり、キビ団子は上手いのだろう。

この雉は、たぶん、自宅前の田圃(・・・といっても、田圃としては、活用されておらず、藪状になっている)に棲息していると思われる。

本当に、顔が赤くて、つやつやしたサテンのような光沢の羽毛と、長い尾羽。
ケンケ~~~ンと甲高く啼くところをみると、ガール・ハントの最中なのかもしれない。
メスは、もっと地味目で、保護色っぽい。


花盛りの春に、鳥達も浮かれているようだ。


家人は、曰く。

『桃の木に棲んでいるうぐいすがいて、ワタシが近づくと、嬉しそうに啼くんだよ。』

・・・たぶん、誤解だろうと思う。

うぐいすは、卵を抱いていて、威嚇しているのだと思うのだが・・・。

こういう誤解は、解かないほうがいいかもしれない。
何でもよい方に解釈したほうが有意義な人生を送れるってもんだ。


春観劇

2014-04-14 22:51:45 | Weblog
薄曇りな霞んだような春の日。


春になると・・・、観劇に行きたくなる・・・というのは、やはり、暖かくなるとお出掛けしたくなるし、私の(自主的な)お出かけは、観劇くらいしか選択肢がない・・・ということになる。

これまでは、お勤めしていて、冬などは、風邪を引くと、3カ月くらいは、グズグズと後をひく感じだったら、折角、入手したチケット類も幾度となくゴミ箱行になったりした。
イギリスを含む冬の厳しい欧州では、冬の楽しみは、演劇やオペラなどの室内娯楽だというけれど。

・・・風邪症状や体調不良などもちょっと好転したりしての春の観劇は、なんだか、生き返ったような気になったりする。
このところ、桜の開花が、前倒しで、3月中には、開花してしまうから、4月の上旬などは、もうソメイヨシノは、終わりだけれど、少し前までは、4月の上旬は桜の見頃でもあり、ワタシの個人的な観劇シーズン幕開け・・・みたいな感もあった。春気分で、都内へ出向くのが楽しかったし、この流れで、ゴールデン・ウィーク中などに、1回、2回と観劇は続いていくのが例年であった。

・・・今年は・・・重篤な?風邪もひかず、時間は、余るほどあるのに、今度は、資金不足だ。
観劇に回す『カネ』が、ない・・・。

資金に余力があるときは、暇がなく、体調も悪いし、暇が出来、体調が回復すると、今度は、『カネ』がない。
上手く回らない・・・とは、このことだなぁ・・・とシミジミ思ったりする。

・・・先の震災の少し前とその後、暫くは、観劇からも少し遠のいていたけれど、劇場などで配布されるチラシ類など眺めていると、また観に行きたいと思う興業も多くなってきたな・・・と思う。
今回、前回と渋谷の新劇場・東急シアター・オーブに出かけたけれど、ヒカリエがリニューアルされるまえは、東急プラザ?だったかと記憶しているが(違っていたらすみません)、あの周辺は、何故か陰気な感じがして、あまり好きになれなかったような記憶がある。
渋谷という集客能力の強い街にしては、あのヘンは、妙に?寂れたていたような気がする21世紀の少し前。ヒトが素通りしてしまうような感じだった。
ここ数年、渋谷駅とその周辺の再開発で、ヒトの流れが、変わり始めたような気がするのは、私が、単なる田舎者だからかもしれない。

今回もまた、相方と同伴観劇となった。
良く付き合ってくださるものである。

ひとり観劇もよいものだけれど、電車での移動時間が長すぎて、間がもてないことも多々あるので、道々、会話をしながらだと、時間がすぐ過ぎてしまう。

長年続けてきた観劇のスタイルも少しづつ変化しているようなこの頃である。





『蒼の乱』

2014-04-13 04:17:10 | Weblog

昨日(12日)は、午後から、東急シアター・オーブで、上演中の『蒼の乱』を観劇に。
観劇は、4カ月ぶり。


平将門と言えば、死して、怨霊になり、死してその首は、平安の京から、関東へ飛んで、神田明神に祀られた人物として、名高い。
菅原道真、崇徳上皇・・・と共に、崇り神のベスト・スリーには、間違いなくランキングされるであろうこの武将が今回の主役。
その将門の妻で、渡来人の蒼真を演じるのが、天海祐希さん。
この役は、もう天海さん以外、演じるのが難しいだろう。それ程、適役だった。

そして・・・一本気で、野性味あふれる坂東武者を演じるのは、松山ケンイチさん。
このひとは、舞台慣れしていないようで、最初から最後まで、正義漢溢れる純朴な坂東武者を演じてはいるが、どうも、役に負けてしまっていた。ただの力技だけにおわってしまったようだ。
劇団☆新感線という器の中では、異分子だ。主役でありながら、いまひとつ溶け込めない。
この平将門役、難役でもある。
相対する蒼真を引き立てかつ、敵対し、そして愛する・・・といった深みを表現できる役者でないと演じるのが難しいようだ。
単純で、純朴なだけの演技では、完全に青真に、喰われてしまう・・・非常に難しい役なのだ。

劇団☆新感線は、所謂、男の劇団でもある。
女性が主人公という作品が、そう多くはない。
そんな中で、唯一、女性で主役を張れる存在が、蒼真の天海祐希さんだろうと思う。今回は、その稀な女性の主役である。美しくかつ力強く・・・。
前回の『鉈切丸』、『五右衛門ロック』の成海璃子さん、蒼井ゆうさん・・・といったどちらかと言えば、添え物程度(演技力の乏しい?)の女優を、ヒロインに起用するのは、いただけない・・・と常々思っているのだが、『男の劇団』の中で、女優でも主役を張れるという証明をしたのが、天海祐希さんだろうと勝手に思っている。

舞台では、帳の夜叉丸役の早乙女太一さん、太刀影役で、早乙女さんの実弟の友貴さんが、華麗な殺陣で、舞台に華を添える。

常世王/太政大臣の二役で、舞台に重厚な荘厳さを与える平幹二朗さんの存在感は、流石。
姿を現すだけで、場の空気を変えてしまう。おチャラケ?の新感線に格調高さが加わる。常世王の衣装は、リア王を彷彿とさせた。

漂々とした宮廷貴族・弾正淑人役の梶原善さんは、芸達者。
この掴みどころのない公達の酸いも甘いもかみ分けた政治家ぶりを軽やかに演じていた。

伊予の海賊・藤原純友役に、粟根まことさん。このひとらしい冷たさと暖かさが、同居。


今回は、いつもの新感線路線?に戻り、殺陣のシーンが多い。
いのうえ歌舞伎の面目躍如だろう。

相変わらず、正義が悪となり、悪が正義に逆転する・・・或いは、光と影、夫と妻、兄と弟、敵と味方、老獪さと若さ・・・表と裏が、交互に変わり、何が真実なのか解らなくなる・・・。

私は、このドラマを見ていて、思い出したのが、某・国営放送の大河ドラマ『風と雲と虹と』。
平将門役は、加藤剛さん。藤原純友役は、緒方拳さん。俵藤太役は、露口茂さん。
役名は、違うが、帳の夜叉丸(早乙女太一)と同じような役どころのハルアキラに草刈正雄さんという布陣だった。


最後にひとつ。
歴史的な視点からだが、平将門を打ち取ったのは、藤原秀郷(俵藤太)で、劇中では、妻の蒼真が、将門御前を名乗り、敵対する夫・将門が、俵藤太と名乗るのは、少し、無理がある。
地元で、大ムカデ退治の秀郷は、結構、有名人だったりするからね・・・。


上演時間休憩を含め約4時間。
飽きさせることなく、早い展開で、時間の立つのを忘れさせる演出は、さすがのひとこと。




紙幣の肖像

2014-04-12 14:44:12 | Weblog

晴れの週末。


春だと言うのに、何もすることがない・・・。

何もすることがないということもなくて、やらなければならないことが・・・ない・・・。
やらなければならないことの最たるものは、『仕事』でしょうかね?
生活をするのに必要不可欠な『金銭』を生み出す・・・コレ、すなわち仕事也。

・・・という訳だから、現在、仕事は・・・ない。

仕事がない・・・ということは、やらなければならないこともない訳で、『仕事』をするために、切り売りしてきた時間、仕事に関する心配や憂いなんかは、今、全て皆無。

切り売りするものが無くなったから、当然、『金銭』もない。
職安からの微細な振込が、あるのみである。

仕事をしないということは、仕事をするために遣う金銭も要らないと言うことで、仕事をするためにかかる費用(当然、衣料、食糧、その他)が、大部分を占めるんじゃないかと思えるくらいだ。
因みに、私は、去年の12月に、銀行のATMで、預金を少々引出したのだけれど、我がサイフには、その時引き出した現金が、まだ、1/3以上残っている。

全く、現金をつかないわけではないのだけれど、食糧品を含め、必要なものの大半が、クレジットカード払いなので、預金口座の現金は、減っていく一方だ。

そのうえ、平成26年度分の国民年金保険料を支払えや!の通知も来ていたから、来週は、4カ月ぶりに、現金を引出しに行かねば・・・と思っている。

さて・・・。
現金で思い出したのだけれど、今、夏目房之介氏の『人生の達人』という文庫本を読んでいる。市井の普通のヒトをウォッチングしたコラムを集めた読み物で、1995年当時、雑誌に掲載されたものだから、携帯電話の普及率も今ほどではなく、まだスマホなどの出現もない頃・・・平成の初め頃の世の中ウォッチングである。多少、古さ(人物だとか、物価だとか、当時のトレンド)は、あるけれど、今読んでも、充分に面白い。

この著作者の夏目房之介さん。かの文豪・夏目漱石のお孫さんに当たられるお方である。
夏目漱石の長男・純一氏のお子さんだそうだ。

それで、ふと、千円札の肖像って、夏目漱石だったよな・・・???と思った。
それは、いつの時代だったのだろうか・・・この本の出版時には、まだ夏目漱石だったような気がする。・・・で、今は誰だろう・・・即答できず、2,3秒・・・ああ・・・髪型が、ちょっとズラっぽい野口英世だ。

・・・最近、あまり現金って、見てないもんなぁ・・・。

一万円は、相変わらず福沢諭吉が、続投だろうけれど。聖徳太子・・・って時代もあったよな。

そして、新渡戸稲造は、樋口一葉に取って代わられた。
樋口一葉24歳で逝去。お札の肖像は、随分、年増っぽい・・・ような気がする。

500円札の岩倉具視は淘汰された・・・←いつのハナシだ?
(真偽は、知らぬが、加山雄三さんの御先祖様?らしい・・・。違うかもしれない?????)





天使と人魚

2014-04-11 22:50:11 | Weblog
冷たい強風の乾燥した一日。


私は、宝永たかこさんの描く天使(・・・というより、作品のタイトルは、***のひと・・・となっているので、天使という括りでよいのかどうかわからないのだけれど。***は、作品のテーマ・モティーフなどが、表記されています)が大好きで、先日、作品集(画集)が販売されているのを知って、即買ってしまった。

それが、昨日、手許に届いた。
表紙の裏に、直筆のサイン・イラストそして、私の名前も入れていただいた。とても感激。

画集といってもA4サイズの美術館の図録のような本(冊子に近い)で、何千円、何万円の価格ではなかったのが有難い。
でも、豪華な装丁の綺麗な画集なども出版して欲しいと思う。

作品集を発注した翌日(6日)、日曜日だというのに、相方は、仕事が捗らず、出勤していたので、お昼などご一緒しましょうか・・・ということになった。
相方のお勤めする会社は、私の自宅より徒歩7分のところに存在するから、私が車で出向き、近隣の和風ファミレスで、お昼ご飯をご馳走になった。

そのときに『画集買っちゃんたんだよね。』と話をした。

『宝永さん・・・というと、ドラマで、使われたタロットの絵を描いた画家ですよね?』
相方・・・何故?知っている?

・・・で、宝永たかこさんの描く天使が好きなんだよね・・・という冒頭の話をした。

あの不思議な空気感。
欧州の中世風な衣装。
翼のあるひと。
月と星。雪と花。群青の夜の空・・・。

なにもかもがお気に入りなんだよね。

相方。にこにこしながら、聞いてくれている。
『きみらしいね。私は、海が好きだから、天使よりお魚・・・人魚姫の方が、好きだな。』

・・・何故に人魚なのだろうか・・・そりゃあ、海だから、魚だろうけれどさ・・・。
それを聞こうと思ったのだけれど、本日、時間切れ。

相方は、会社に戻ってしまった。

人魚姫もいいけどさ・・・。

宝永たかこさんは、人魚姫・・・って、モチーフはなかったよなぁ・・・在るのかもしれないし、私が存知上げないだけかもしれないけれど。
魚や金魚のモチーフは、作品に使われていたけれど。

いつか、製作してもらいたいな・・・などと、思ったりで・・・。



香考⑯番外編:桜香

2014-04-10 22:52:40 | Weblog

風爽やかな午前。昼ごろから、妖しい雲。


地球温暖化に伴って、桜の開花時期も加速度をつけて早くなってきたような気がする。
子供の頃は、入学式の頃か、それ以降に満開になっていたような記憶があるし、21世紀になってから、初めて、春分の日に桜満開・・・なんて、年を経験したと思ったら、何だか、それ以降、桜は3月に既に開花、ともすれば、満開・・・というニュースが駆け巡る。
(なんてことは、たぶん、この季節に何回ともなく書いていると思うけれど、やはり、つい書いてしまう)

子供の頃・・・何故か、桜には、芳香があると思い込んでいた。
どうも、ほぼ一緒の時期に開花する『沈丁花』の香りを、桜の香りだと思っていたフシがある。

沈丁花は、秋の金木犀とともに、芳香のする花だけれど、金木犀より、落ち着いていて、シンとした静けさがあるような気がする。
花の名前に含まれる『沈』は、しずみゆく・・・少し憂いのあるような香りかもしれない。

そして、再び勘違いというか・・・。
名香のひとつに冠してよいと思うけれど、ディオールの『ディオリシモ』。
スズランの香りなのに、コレを、沈丁花とカン違いしていたようなのであった。
類似点は・・・たぶん、無い。
スズランの花も、密やかで、奥ゆかしい優しく爽やかな香りがする。
(洗剤のニュー・ビーズは、スズランの香りだけれど、薔薇の香りのヴァージョンも発売されていた。しかし、個人的には、スズランの方が清潔感があって洗濯物には、良いような気がしている)

きっと・・・他にも、いろいろと勘違いをしているのだろうと思う。

さて、桜⇒沈丁花⇒スズラン・・・そんなふうに勘違いをしてきたのだけれど、本家本元、今日のお題の『桜の香り』。

花自体に芳香は・・・どうなんだろう?
桜は、木の枝に咲いて、夢幻の趣。手を伸ばしてもなんだかとても遠い。手が届かない。

桜の香りといえば、桜餅だろうか?

先月の観月会の懐石の膳に、桜餅が供された。
ワタシが、桜餅を包む桜の葉を外して食べようとすると、相方曰く。
『葉っぱ外すの?』
『えっ?葉っぱ食べるの?』
『柏餅じゃないのだから、葉っぱは、そのまま食べてもいいんだよ?』

・・・一緒に食べるものだったのか・・・。
世の中、勘違いと知らないことばかりである(私だけ?)。

桜の香りというお題だったけれど、全く別の芳香へ・・・いや方向へ、いってしまった。

本当は、ゲランの『チェリーブロッサム』について書こうと思っていたのだけれど。