鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

気持ちが悪い・・・。

2012-02-17 22:54:58 | Weblog
退社時、みぞれ雪。結構、強い風に煽られ、激しく降ってくる。
明日の朝の凍結を心配せずにいられる金曜日の夜は、ラッキー!
お仕事へ行かれる方は、くれぐれもご注意を・・・。


何が、気持ち悪いのかって・・・。
仕事中、デスクに座って、15分に一回は、髪を触る。
自分の髪を、ずっと撫で続けているヤツ。
1時間に15分は、離席して、トイレの個室に籠城するヤツ。

頼む・・・。
髪触ってもいいけど、私が目の前にいないときにやってくれないかな・・・。
1時間に15分離席して、トイレの個室に籠城するのは、構わないから、私がトイレに行かない時間に籠城してくれないかな?私は、1日2回くらいしかトイレには、いかないからさ・・・。

トイレの個室に、鍵が、かかり・・・何の微動すらしない・・・。
そんな寒いところで、15分・・・どうやって過ごしているのかと上から見てみたい気もするが、ソレをやったら犯罪だもんな・・・。

それでなくても・・・。
この新館は、プレハブもどきで、壁が薄いんだもん。
微かな音が聞こえてきても、何の不思議もないのに・・・。
ドアは、閉まっていて、息を殺して、使用者が出ていくのを待っているような気配だけがする・・・。

本当に、気持ち悪い・・・。

あんなに簡単な仕事で、退屈なのはわかるけど。
考えようによっては、あんな仕事でも、コレだけの給料が貰えるなんて、いいところじゃん。
アンタが休むと、周囲は、何が気に入らなかったんだろう・・・って話題になるよ。
・・・他にやって貰える仕事もないし・・・みたいな・・・特別待遇だよ?

仕事しなくても、お金貰えるんだよな・・・。
だから、トイレで、1時間あたり、15分以上も籠城できるんだろうし・・・。

気持ちが悪い・・・。
気持ちが悪い・・・。

本当に、気持ちが・・・ワ・・・ル・・・イ・・・!!!!!

光秀の三度引き

2012-02-16 22:53:46 | Weblog
曇りがちで、寒い一日。


明智光秀が、中国攻めの援軍を命じられ、主君・信長を討つ覚悟で、神意を確かめるも・・・。
愛宕神社で、引いた御神籤は、『凶』。
二度目も『凶』。
・・・ここまで、『凶』なら、やっぱ、『凶』なんだろうから、別の機会を待て・・・ってことだよね・・・ってことには、ならず、
三度目の正直・・・なんてこともあるし・・・。

三度目・・・『(小・・・だったか、末だったか・・・)吉』

・・・私なら、やめとく。
だって、面倒だもん。
三度目が、『大吉』だったら、Go!だった・・・かもしれないけど・・・?

易経:山水蒙・・・初筮には告ぐ。再三すれば、穢れる・・・の例えあり。

それでも、光秀は、信長を討った。
敵は、本能寺にあり・・・!っつう訳で。

私は、良いお告げが出ると、信じられないから、二度引き、三度引き・・・二度占、三度占をやってしまう。
同じ結果なら、神意なんだろうと思う。
でも・・・良い卦は、ほとんど当たらない。
良い卦がでると当たらないってことは、良い卦がでると『凶』なのかも・・・と思ってしまう。

だから、結局、良くても、悪くても、『凶』なんだろうと思う。

・・・どうしても、信長を討ちたかったのなら、別の機会を待てばよかったのに・・・。
この『明智光秀』というひと・・・。
内向的な学者肌のひとだったようだ。
内向的なヤツは、思いつめると怖い・・・。

・・・でもって、何度目かの某国営テレビの大河ドラマかは、失念したけれど、近藤正臣さんが、演じた『明智光秀』役が、何だか、一番、記憶に残ってるんですけどね。


死期を占う・・・②

2012-02-15 22:54:28 | Weblog
寒気緩む。


(昨日のつづき)

いつ結婚できますか・・???とか、たぶん、そんな質問の多い中、
『何時頃、死にますかね?』
という問立てに、ちょっと驚いたふうであったサイコメトラーの占い師氏。
『わかりますが、お答えできません。』
(本当は、解らないんだな・・・)と内心そう思った。
『はっきり、期日を言ってしまうと、あなたの今後の運命が、決まってしまうから・・・。』
(運命があるなら、死ぬ時期なんざぁ、だいたい決まってんだろうから、占いの結果を聞いただけで、運命なんて変わりはしないよ。変えられないから運命なんじゃん・・・)と内心そう思った。
結局、ある程度は、答えは、だせるけれど、確実に予測するのは、無理なのではないか・・・と見た。

死ぬ時期を聞くと、大抵の占い師は、答えない。
『私の占いは、生きるための占いであり、死期を予言するものでは、ありません。』
『死期は、占ってはいけないタブーになってます。』
大体が、こんな答えだ。

大したことね~~~なぁ・・・。
だったら、高島呑象とかは、どうよ?百年に一度の天才占い師って言われたひとだけれど、ちゃんと自分の死期を予言して、その通りになったんだよ?(・・・と言われている)

高々5千円か1万円前後の鑑定料金で、外れるリスクの高い予測なんてすることもないか・・・。

・・・ところが・・・。

青山五行の小池雅章先生は、違っていた。
(2010年当時のことになるけれど)青山五行の事務所を訪ねて、お茶を入れながら、小池先生は、尋ねた。
『どんなことを占いましょうか?』
『この数年、悪い事ばっかりだったので、今後の運勢の流れを占って下さい。』
(・・・この間、何十年か単位での大まかな運勢の、お話して)その後、
『はっきり、言っちゃうけど、あなた82歳までは、大丈夫よ。それから先は・・・保証できないけど。』
聞いていないのに、先生自ら仰るではないですか・・・。

でもなぁ・・・。82歳って言われてもなぁ・・・。
年金だって、払い損だし、この先・・・どうすればいいのよ・・・って話だ。

死期を尋ねて、ちゃんと答えがだせるのが、たぶん、本当の意味での占い師なんだと私は、思う。
(当たろうが、外れようが、自分の占いに自信がないと、予測は出来ないと思うので・・・)


死期を占う・・・。

2012-02-14 22:51:20 | Weblog
曇りがち。午後から雨。


お題としては、ちと深刻な感じがしなくもないですが・・・(大した話じゃありません)。

私は、トランプ占いに、始まって、西洋占星術、タロットカード、そして、易と、遊びの域を、全く超えることなく、占いに接してきた。
そのスタンスは、今も、全く変わらない。
東京都内或いは都下のように、石を投げれば、占い師に当たる・・・みたいな、占いを検証できる環境もないし、地元でもそれ程、著名な占い師の存在を知らない。
第一、それ程、おカネもない。
メディアに登場するような占い師さんには、鑑定してもらうこともないだろうと思っている。

だから、素人の遊びにすぎないけれど、いろいろ占い本を読んだり、ネット上の無料の占いなど、自分の遊べる範囲で、占いをしていた。

もともと、幸運の星の下には、生まれていないことだけは、確かだけれど・・・。
楽しみに計画した旅行は、台風だとかの気象アクシデントで、キャンセルされることがほとんどだったし、いつも間が悪いし、いつも何かに邪魔されるし、他のひとが簡単に叶うささやかな願い事さえ、自分には、叶えられないのだと・・・と思っている。

そんな或る日。
今は、絶交したが、その当時、仲の良かった会社でのモト・相棒に誘われた。
『一緒に占いにいきませんか?』
・・・当時、その相棒は、人生のどん底にいた・・・ようだった(どの程度のどん底かは、人によって違うだろうけれど、話を聞く限りでは、それのどこがどん底?みたいな気もする。ひとのことだから余計にそう思うのだろう)。そして、そのどん底に、いい加減、振り回された揚句、馬鹿をみて、結局、ゴネ得って、こういうことなのね・・・と思ったりもしたけれど、それは、また別のお話。

・・・絶交した(←しつこい)モト・相棒に付き合ったのが、当時(2008年)、赤坂で、占いをしていた自称・サイコメトラーと言われたひとだった。
(・・・ンなもん、最初っから信じていないし・・・。遊びがてら付き合ってきただけだから・・・。)
『いつ頃、死ぬかわかりますか?』
と質問してみた。
どういう反応をみせるか知りたかったからである。

この『死期を占う』質問は、占い師の本質を知るのに、案外役に立つ。

(続く)

不運の理由

2012-02-13 22:50:42 | Weblog
曇りがちで寒い一日。お天気下り坂。


去年の今頃、現在の会社と子会社だった派遣先の吸収合併が決まった・・・アレから1年。

3年間で、3度も会社名が変わって、そのたびに、組織の変更・人事異動などによって、入れ替わり、シャッフルされ・・・それに伴う雑用・・・たとえば、名刺の作成・発注申請だとか、健康保険証の更新だとか、新しい作業服のとりまとめだとか・・・、社内携帯電話番号の管理だとか・・・。
そんな雑用に追われ続けていた。
考えてみれば、どれも時間さえかければ、普通にできることだと思う。
でも、とにかく、発表から実際に組織となるまで、1カ月しかなかった。

この吸収合併で、ほとんどのひとが、所謂、『得』をした。
一部上場企業の社員になって、給与体系も大幅に変わり、賃金もアップしたハズだ。

それに引き替え、私ときた日には、従来の会計業務と雑用と消耗備品の発注のうえに、更に、組織変更に伴う雑用ばかり増えて、特に、賃金もアップしたわけでもなくて、ただ、徒労感だけが募る日々だった。

この混乱の中、うつ病だの、休暇だのと言って、ロクに成果もあげないまま(出勤すらしないまま)、何もせぬまま、一部上場企業の正社員という処遇を受けた超ラッキーな人達がいる。

現場部品の受付業務で、最悪、居てくれるだけでいいから・・・。
業者の納品書に、日付スタンプ押してくれるだけでいいから・・・。
そんな簡単な業務のひとが、正社員だ。
私とは、天と地程の違いがあった。
運・不運がはっきり分かれた形になった。
私は、不運をそっくり、引き受けることになってしまった。

事情を知らなければ、ソレでも、よかったのに、運のいいひとは、私の親友(だったと勝手に思っていた。向こうは違っていたのだろうけれど)で、そんなラクな業務が、イヤだと言ったし、カレシとの仲も問題があったらしく、あまり会社に来なかったのに、4月には、正社員になっていた。
そして、そのひとは、ずっと私の隣席だった。

どんなに仕事(努力)をしても、運のいいひとには、かなわない・・・。

そればかり、考え続けた1年だった。
どうしてそうなるのか、その理由が、欲しかった。
だから、私は、占いに行った。

不運の理由が欲しかったのである・・・。



病み過ぎる・・・。

2012-02-12 22:54:24 | Weblog
乾燥した晴れ。昼ごろから強風。


寒くて長い1月もやっと終わったと思ったら、2月は、加速度がついてきて、もう中旬になってしまっていた。
1月に引いた風邪が長引いて、更に、同じような症状を繰り返す。
治癒寸前に、また最初の咽喉が痛い状態に戻ってしまう。
スゴロクでいうゴールマジかに、振った賽の目が、『振出に戻る』で、元の木阿弥・・・。
風邪くらいで、大袈裟だけれど、もう1カ月以上、こういう状態が続いていている。

平日は、なんとか8時間勤務しているものの。
休日は、身体を横にしているだけ。
鼻の通りが悪くて、本を読んでも、集中できないし、口呼吸だから、夜中何度も水が飲みたくなるし・・・。

思い出してみれば、去年の2月の初旬に、この部屋に移り住んで、1年がたった。
この家は、使い勝手が悪くて、キッチン・バス・トイレと水回りが本当によくない。
使いづらさが、ストレスとなって、イライラしている。

・・・それでも、1年か・・・。
まさに、『大凶』と言われる年に相応しい幕開けだったとも言える。

それから、1か月後の震災。
個人の『大凶』どころでは、なくなってしまっていた。

それから、都内の病院への口腔外科への通院が始まって、コレも随分痛い思いをして、夏の暑いさかりも、移り住んだこの部屋で、伏せってばかりいた。
おまけに、重度の腰痛で1週間程、歩行困難だったりして。

随分と、病み過ぎた日々だったなぁ・・・。

もし、運気というものが、本当に、存在していて、回復基調になるのであれば、今は、その回復前の停滞期とでも理由をつけてみようか?夜明け前が一番暗い・・・だとか・・・。

折しも・・・人事異動があって、氷点下の中、現場めぐりの業務がなくなったことも幸いしてきている。この長引く風邪による不調の最中、去年12月までの雑用を全てこなしていたら、たぶん、今頃、もっと悪くなっていような気がするし・・・これは、やはり、『瑞兆』かと思う。

一陽来復・・・病み過ぎていく日々に、一筋の光を、勝手に、想像している。

真夜中の神経質

2012-02-11 23:02:52 | Weblog
晴天。強風。午前中、地震。 


私は、多分、神経質なんだと思う。
神経質とは、以下のように定義づけされているようだ。
① 情緒的に不安定で、わずかなことにも過敏に反応して自分を病的な状態だと思い込む気質。
② 細かいことまでいちいち気に病むさま。

年に一度くらいは、真夜中に具合が悪くなるときがある。
昼間は、普通だったのに、夜中に急に、腹痛がしたり、吐き気がしたり・・・といった割と急激に起こる症状。
頭痛だとか、腰痛なんかは、わりとお馴染みさんだから、それ程でもないのだけれど、腹痛、吐き気となると・・・もう、いけない。
特に内臓系は、構造を理解していないから、何処が悪いのか、わからないから余計だ。
まず、腹痛なら様子をみて、吐き気なら、吐いてしまえば、随分とラクになるのだけれど、それまでの過程が、面倒なのだ。
・・・何がいけなかったんだろうか?
夕食の食材を思い出す。
特に、あたったりするようなものもなかったし・・・。
食べ合わせかなぁ・・・?
逡巡しているうちに、症状は、どんどん悪化していくのだ。
そうなるともういけない。
お手洗いに駆け込んだりして(すみません。汚い話で)、上から胃の中の滞留物を吐き出し、もっとひどいときは、上下一緒に排出・・・みたいな悲惨な状況になる。コレは、非常に苦しい。
そんなとき、考えるのが、
(コレで、おさまらなくて、このまま気を失ったら、ヤバいよなぁ・・・。このまま凍死するかも・・・)
みたいなこと。そして、その次は、
(運よく凍死寸前に発見されたとしても、そうなると、やっぱ、救急車だよなぁ・・・で、入院とかになると、また、大変だよなぁ・・・。こんな恰好、死んでも、ひとにみせるのヤダし・・・。トイレでは、死にたくないよなぁ・・・)
などと考える。
そんなこんなしているうちに、頭は、考えられうる最悪の事態を想定しはじめる。
心臓が、バクバクして、激しい動悸に襲われる。
なんとか、この状況から逃れねばなるまい・・・。

・・・で、まあ、本人が想像していたほど、ひどい事態には、至らず、こういう状況で、救急車のお世話になったことはない。

・・・たぶん、真夜中に暴走する神経質な気質のせいだと思う。

真夜中は、ロクな事を考えない。

ボーダーを着る女

2012-02-10 22:58:48 | Weblog
光だけは、充分春なんですけどね・・・。


先日、新聞の新刊?書籍の広告で
『ボーターを着る女の95パーセントはモテない』←こんなような?タイトルでうろ覚えですみません。
・・・というタイトルの本がありました。
モテるかどうかは、別にして、たしかにボーダーは、安っぽさが否めないような気がします。
○○クロさんあたりもで、よく作っていらっしゃるし、みんなに似合って、みんな素敵・・・みたいな・・・???
でも・・・コレって、薄利多売の構造が、ミエミエなんですけどね・・・。

ほんっとに、ごめんなさい。
毎日、同じ服装で会社へ通う自称『着た切りスズメ』で、他人様のファッションに対して、意見を述べる資格なぞ、到底、持ち合わせていないのですが・・・。

・・・ですがぁ・・・!

数日前、去年の11月、人事異動で、職場の離れたもとの相棒で、親友(だったとコッチが勝手に思っていて、のちに絶交した)に出会いました。
このひとのファッション・センスは、よいのか悪いのか・・・いまだによくわかないのですが、トラディショナルなジャケットやスーツスタイルなんかは、物凄く上品に着こなすから、そういうスタイルで仕事に来ればよさそうなのに、デイリー系・カジュアル系には、ふと『疑問符』のつく服装が、多いよう・・・。
夏場のナマ足ハイヒール・レギンス?だとか・・・しわだらけ?のポリエステルのミニスカ(既に40歳に近いお方ですけどね)だとか・・・。
以前、お付き合いしていた男性に
『おまえの服装は、安っぽい・・・。』
と言われたそうで、フンガイしてましたが・・・。
まっ・・・その方。久々に見たそのお姿は、まさに・・・。
『ボーダー・ライン』
(おわっ・・・囚人か・・・???)
しかもボーダーのトップスにハイ・ソックス(このハイ・ソックスには、過去2人にひとが、ファストフード店『Mac・・・・・』のキャラクターのドナルドそのもの・・・と形容されていた)は、太いボーダー。

結構、美人?なのに、残念だなぁ・・・と。
そういう服装を見るたびに思ったりで・・・。

だからといって、『ボーダーを着る女は・・・』なんてこと、ワタシいいませんけど。

いいんですけどね・・・別に・・・。



ファッションの公式

2012-02-09 22:55:51 | Weblog
寒気再び・・・。まだまだ、真冬。


ヒトそれぞれ、好みの色、好みのデザイン、好みのスタイルってのは、あるかと思います。
一応、わたくし、着たきりスズメにも、好みの色、好みのデザイン、好みのスタイルというものは、確立されておりまして、自分の好みの中の範疇で、服を選んだり(選んだりする程、持ってんのかよ~~~!!!)している訳ですが・・・。

案外、自分では、解らないってことが、多々あります。

自分の好きな色=自分に似合う色(或いは、デザインであったり、スタイルであったり・・・)
という公式が当てはまらない・・・ということが、あるということです。

絶対に、似合うと思って、通販で服を買ったりすると、大体は、失敗に終わるので、通販で服を買うときは、一般的で、ハズれのないものに限ります(シャツだとか、ジャケットだとか、定番の形のもの)。

・・・さて、自分の好きな(色・デザイン・スタイル)が、必ずしも、自分に似合うものではないという前提におくと、

自分の嫌いな(色・デザイン・スタイル)=自分に似合う(色・デザイン・スタイル)
という公式も存在するわけで、自分では、大して、気に入っていないにも、関わらず、他人様から、褒められたり・・・なんてことも、極マレではありますが、あったりもします。
デザインや色は、気に入らないけど、価格やサイズで折り合いがついた場合だとか・・・。極マレにしか起こらないのは、ヒトは、自分の気に入った服以外は、あまり着たがらないためだと思いますが。客観的に見てどうよ!・・・っていう問題ですね。

人が服を選ぶとき・・・まずは、ファッション雑誌やカタログ、ショップで実物をみたりなんかして、
『このスタイルが素敵だな・・・』
というあたりから、
『この服・・・欲しい・・・』
となり
『この服(或いは、この服のようなもの)を買う』
というパターンになるのだろうと思います。

・・・但し、ファッション雑誌・カタログなどで注意しなければならないのは、この服を着ているのが、
人並み以上のスタイルと顔をもった『モデル』さんと呼ばれる人種だってことです。
・・・この人達は、大抵の服が似合うし、また似合うように着こなさないと、その職業自体を奪われることになるからです。


『蜩の記:葉室麟・著』

2012-02-08 23:00:22 | Weblog
久々に氷点下から抜け出した朝。


今日のお題。
端正な時代小説である。
硬質な端正さ。
端正な美しさ。

居住まいを正して読まねばいけないのかもしれない。
きちんと正坐して・・・でないと、本篇の主人公・戸田秋谷さまに申し訳が立たぬ・・・(・・・が、しかし、風邪が治らず、相変らず、具合もよくないんで、横になって読ませて貰った・・・)。

風露新香隠逸花

幽閉中の戸田秋谷は豊後・羽根藩・三浦家の家譜編纂を命じられ、十年の歳月後、切腹を申し付けられた身である。
罪状は、藩主側室との不義密通。

全ては、ひととして、正しきことを貫くため、そして、後世に、その真実をしらしめるため、秋谷は、何の申し開きもせず、家譜編纂に精進し、死期を待つ。

秋谷の端正さは、静寂だ。
そして、関わったひと全てを、正しき道へと導くために存在しているようだ。
そのひととなりに触れたものは、己の中に一筋の正しき道を見出す。

心がけの良きものは良き道を、悪しきものは、より悪しき道を辿る・・・。
秋谷には、ひとを良き道へ導く力が備わっているようにみえる。
そして、その真逆をいく家老・中根兵右衛門。
因縁の祖先からの恨みが、かの一族を絡め取る。

よい木には、美しい花が咲き、悪しき木には、腐臭のする実が成る。

郁郁乎文哉

秋谷の残すであろう正しく美しい花は、彼の遺児・薫と郁太郎となって、悪しき実の中根兵右衛門の前途に立ちはだかることを、中根兵右衛門は、既に予見している。

命が終わっても・・・。
かのひとの正しき志は、受け継がれていく。
その咲き誇る美しい花となって。