春本番。新年度スタート。エープリル・フール。
今のところ、あんまり関係ないけどね・・・。
私は、年がら年中、着た切り雀だし、鴉(からす)の如く、黒ばかり着ている。
黒い服だと、少し差色が欲しいと思うところだけれど、真っ黒い服に赤いルビーといった取り合わせは、好きだ。
黒い服と青いサファイアは、あまり合わないのかもしれない。
そして、一番いいと思うのは、ダイヤモンドだろう・・・ということは、以前にも書いた。
森茉莉氏が、エッセイに、
『黒いなりをして、ひとつだけつけた大粒のダイヤモンドの似合う老婆になりたい。』
というようなことを書いていらした。
そんな老婆?も素敵かもしれない。ちょっと、演劇漫画『ガラスの仮面』の月影先生を思い出した。
(この↑クダリも、何度か、書いていると思います。重複ばかりだな・・・この頃。スミマセン。)
却説。
外出時に、さて・・・いつもの着た切りカラスだけれど、宝石(そんな立派なモンじゃないけれど)は、何にしよう・・・小さく、安価で、見た目安っぽいものばかりだけれども・・・。
相方は、食事を御相伴するとき、差し向かいに座ると、まず装飾品を褒めてくれる。
『今日は、プラチナ?一体、いくつ持っているの?』
などと、いつも可笑しそうに言う。
実家の稼業が、宝石商だから、価格は大体見当がついているだろうから、内心、よくコレだけ、安っぽい物ばかり、身につけているな・・・と思っているに違いない・・・とワタシは、思っている。
『あなたよりは、少ないコレクションだと思うよ。安物ばかりだし。』
私は、そう答える。
『私のは、父から譲り受けたものだから・・・。で・・・今日のソレは・・・?』
相方は、今は亡き父君のコレクションを頂いたそうで、そのうちの何点かは、プレゼントしてもらった。
但し、リングなどは、指のサイズが合わないので、私の宝石箱に居を移しただけなのだけれど。
『ブラック・ダイヤです。』
相方、本当に更に、可笑しそうに
『石炭だよね・・・。』
とのたまう。
確かに。コレは、石炭ですわな。組成も、色も・・・。
ダイヤモンドは、炭素の固まり。黒いダイヤは、石炭。
・・・それを、加工処理して、ブラック・ダイヤと言って名を変える。
黒の服に、ブラック・ダイヤ・・・。
全く映えないうえに、輝きもなし・・・。
ちなみに、4月の誕生石は、ダイヤモンド。ブラック・ダイヤは、別かしら・・・???