鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

変化考(へんげこう)

2013-03-18 22:51:22 | Weblog
強風。風に巻き上げられた砂埃で、にごったような空の色。


一昨日、南総里見八犬伝をベースにした『八犬伝』を観劇して、このドラマの底辺にあるのは、犬猫そして、狸といった人以外の動物の変化(へんげ)なのだなぁ・・・と、ツラツラ思う。
・・・私が、ツラツラ思うときは、ほぼ、ロクなことを考えていないときでもある(・・・それでは、ちゃんとしたことを考えている時があるのか・・・と言われれば、そりゃ、いかな三毛猫堂かて、真面目に考えるときは、あるには、ありますがな・・・)。

たいてい、ツラツラ・・・と世の中には、何の役にも立たないことを、考えては、こうして、誰の役にも立たないブログなんぞ書いている。

・・・まっ・・・そんな話です。

化け猫に憑りつかれた角太郎さんのお父さんは、角太郎さんの奥さんの死産した子供の墓を暴いて、貪り喰って、霊力を強めるし、化け狸の玉梓の怨霊が、里見家に仇をなす・・・と言う設定だったので、八剣士対化け狸・・・という構図になっていた。

狸って、もしかして、イヌ科じゃなかったかの・・・?

ひとでも、猫でも狸でも・・・なにか、やむを得ぬ、事情があって、化けるということだろう。
猫だとか、キツネだとか、狸は、比較的、化け話が多い様な気がする。

猫は、言わずとしれた鍋島藩の化け猫騒動をはじめとして、枚挙にいとまがないくらい。
狐は、霊力の強い九尾の狐なんてのは、ウチの地元・・・っていうか・・・馴染が深いし(九尾の釜めしっていう駅弁があった・・・今でもあるのかな?)。
玉藻の前という絶世の美女に化けておってな・・・。
・・・この玉藻の前の前世(わかりにくいな・・・)は、妲己(だっき)。
殷の紂王(ちゅうおう)の妃であったけれど、齢千年の古狐っつ~~~ことらしい。

なに・・・?殷の紂王だと・・・?殷の紂王に捉えられた文王が、かの『易』の解説を書いたってハナシだから、まんざら、知らない『易』じゃない・・・。
こちらの文献には、妲己は、狸の化け物とある…狐か狸か・・・???

因みに『酒池肉林』ってのは、紂王と妲己のお楽しみが語源ってことで・・・なんだ、狸だか狐だかに化かされてたのね・・・紂王ってば・・・。

犬は、化けんな~~~~~なんて、思っていたら、人為的に化けさせる『犬神憑き』なんてのも四国にはあるそう・・・横溝正史の『犬神家の一族』なんて、名前聞いただけでも、なんかオドロオドロしそう・・・。

・・・でもって、やっぱ一番怖いのは、化ける女性(にょしょう)でしょうな。
朝、目が覚めると、隣に知らない女が眠ってる・・・おおっ・・・コワっ・・・(メイク落としただけですからぁ・・・???)



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