鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

花曇りのち本降りの雨の宵~思い出したくない母の思い出

2022-03-31 20:14:23 | Weblog

くもりがち。

夕刻よりシャワシャワと音を立てて、本降りの雨。

 

深夜。

フクロウの啼き声。

フクロウ・・・久しぶりだな。

啼き終えて、18秒から20秒の間隔で、啼いていた。

 

今日の雨で、開いた桜は、脱色されてしまうのかな???

漂白されたような桜色。

 

染井吉野の淡いピンク色は、綺麗だ。

童女の指先・爪色(つまいろ)は、桜色かな。

 

昨日、拙宅近くの桜のトンネルの街道を車で走行していると、スマートフォンをはじめ、カメラを向けている人を多くみた。

花の咲いていないときは、見向きもしないのに。

 

年に数日。

幻想的な風景をみせる桜のトンネル。

深夜の人通りのない桜は、ちょっと怖い気がする。

 

母が、精神不安定になって、居ても経っても居られない・・・と言いだした春の深夜。

母を車に乗せて、市内を走り回ったこともあったっけ。

明日は仕事だというのに。

・・・そう。じっとしていられない・・・というので、じゃあ、車で走ってみるかい・・・と提案したのだった。

 

あのひとは、いつもいつも不安定で、不安で、恐怖(何の?)にさい悩まされていたひとだった。

あの頃って、所謂・・・更年期障害ってヤツだろうか???

かなり重かったことを良く覚えている。

私も、その年齢になったら、そうなるのか・・・と思っていたけれど。

 

私には、その現象は、何も起きなかった。

じっとしていられない・・・とか、めまいとか・・・。

それで、役所を3か月か4カ月休職して・・・そして・・・夫がなくなって、気儘なメリー・ウィドウになった・・・。

 

母の気質は、そっくりそのまま受けついでいるのだけれど、母と違って、受け止めてくれる娘は、いない。

バカ娘だったけれど。母のために、どれ程、我慢したんだろう。

母には、追慕と恨み・・・ないまぜとなって、現在に至っている。

 

わがままで、自分勝手で、自分本位で、不満は全部、私へと丸投げして・・・。

そして、勝手に、逝っちまいやがった。

 

そして、1年過ぎて・・・何もかも、面倒になってしまった。

 

早く、私を彼岸へと連れていけ!

早く、私を迎えに来い!

 

もう・・・本当に、嫌なんだ。

アンタの遺した世界が・・・。