くもりがち。
夕刻よりシャワシャワと音を立てて、本降りの雨。
深夜。
フクロウの啼き声。
フクロウ・・・久しぶりだな。
啼き終えて、18秒から20秒の間隔で、啼いていた。
今日の雨で、開いた桜は、脱色されてしまうのかな???
漂白されたような桜色。
染井吉野の淡いピンク色は、綺麗だ。
童女の指先・爪色(つまいろ)は、桜色かな。
昨日、拙宅近くの桜のトンネルの街道を車で走行していると、スマートフォンをはじめ、カメラを向けている人を多くみた。
花の咲いていないときは、見向きもしないのに。
年に数日。
幻想的な風景をみせる桜のトンネル。
深夜の人通りのない桜は、ちょっと怖い気がする。
母が、精神不安定になって、居ても経っても居られない・・・と言いだした春の深夜。
母を車に乗せて、市内を走り回ったこともあったっけ。
明日は仕事だというのに。
・・・そう。じっとしていられない・・・というので、じゃあ、車で走ってみるかい・・・と提案したのだった。
あのひとは、いつもいつも不安定で、不安で、恐怖(何の?)にさい悩まされていたひとだった。
あの頃って、所謂・・・更年期障害ってヤツだろうか???
かなり重かったことを良く覚えている。
私も、その年齢になったら、そうなるのか・・・と思っていたけれど。
私には、その現象は、何も起きなかった。
じっとしていられない・・・とか、めまいとか・・・。
それで、役所を3か月か4カ月休職して・・・そして・・・夫がなくなって、気儘なメリー・ウィドウになった・・・。
母の気質は、そっくりそのまま受けついでいるのだけれど、母と違って、受け止めてくれる娘は、いない。
バカ娘だったけれど。母のために、どれ程、我慢したんだろう。
母には、追慕と恨み・・・ないまぜとなって、現在に至っている。
わがままで、自分勝手で、自分本位で、不満は全部、私へと丸投げして・・・。
そして、勝手に、逝っちまいやがった。
そして、1年過ぎて・・・何もかも、面倒になってしまった。
早く、私を彼岸へと連れていけ!
早く、私を迎えに来い!
もう・・・本当に、嫌なんだ。
アンタの遺した世界が・・・。